風紀13:風情のある店を守れ!
 
ミ〜ンミンミンミン・・・・
相変わらず真夏日の続く蒸し暑い日の事だった・・・。
まなみ「はぅ〜、暑いね」
誠也「そうだ・・・。冷たいカキ氷食べに行かないかい?」
まなみ「え〜!?カキ氷!?食べたい食べたい!」
誠也「僕が小さい頃良く行ってた所があるんだ・・・。ここ最近は行ってないけどね」
まなみ「へぇ〜、せいちんの事覚えてるといいね」
誠也「小さい頃からの常連だから覚えてるよきっと」
と、いう訳で2人は出掛けていったのであった。

風紀13:風情のある店を守れ!


リリーンリリーン♪
風鈴の風情のある音が微かに響き渡るちょっと古びた感じの駄菓子屋「かんなや」。
誠也はまなみを連れてやってきた。
まなみ「わぁ、ここが・・・。最近では珍しいよね、こういう駄菓子屋」
誠也「そうだね、今じゃ珍しい部類になるよね」
まなみ「今度、あおちゃんとみゆちー連れてきていいよね?」
誠也「構わないけど何で河原先輩と嘉藤先輩なの?」
まなみ「あの2人こういう鄙びた所好きだから」

その頃の河原家。
あおい「へっくし!」
リョウ「何だ?冷房強かったか?」
あおいとリョウは夏休みの課題の総仕上げに取り掛かっていた。
あおい「いや、どっかで噂でもしてるんだと思う」
リョウ「あぁ、噂にされそうだからな・・・あおいは」
あおい「うるさいよ〜。はい、次のページ!」
リョウ「いや、これ最後のページなんだが・・・」
あおい「あれ?あたし、最近ボケてきたかなぁ・・・」
リョウ「大丈夫かよ」
あおい「あたしって、恋人に性格似てくるタイプだからなぁ・・・」
リョウ「俺の所為にするなよ」
あおいもリョウも以前より和やかな感じになっていた。

戻して・・・。
誠也「ちわ〜!ばぁちゃんいる?」
ばあちゃん「おや、せいちゃん。大きくなったねぇ・・・」
誠也「去年は受験で来れなかったからね」
ばあちゃん「何の用だい?」
誠也「カキ氷作ってよ。2人分」
ばあちゃん「あいよ」
まなみ「あたし、イチゴ♪」
誠也「んじゃ、僕はレモンで」
ばあちゃん「あいよ。今作るからそこで座って待ってなさい」
誠也「あいよ」
誠也とまなみは席に付いた。
まなみ「本当に風情があるね。この風鈴の音とささやかな風なんて間違えなくあの2人好みだよ」
誠也「そういや、あの2人と付き合い長いんだっけ?」
まなみ「うん、そうだよ。風紀委員では一番の親友じゃないのかなぁ・・・」
誠也「そうなの!?」
まなみ「昔ね、学校のプールで襲われたみゆちーの身代わりにあおちゃんが被害にあった事があったんだよ」
誠也「へぇ・・・」
まなみ「他にも、何度かあおちゃんがみゆちーを助ける事があったんだよねぇ・・・」
誠也「じゃぁ、志村先輩とは高校になってから知り合ったんだ・・・」
まなみ「ううん、違うよ。さっきのプールで襲われた身代わりになった事件であおちゃん助けたんだよ、カイちゃんが」
誠也「志村先輩が・・・。意外だなぁ・・・あの人にあんなに男らしい所があるなんて」
まなみ「普段は汗をかくのも好きじゃないくらいに潔癖性なんだけどね」

その頃・・・。
カイ「っくし!」
さくら「風邪?」
カイ「いや、噂でしょう・・・」
カイとさくらが一緒にスーパーで買い物をしていた。
さくら「でも、意外だなぁ・・・。こんな所で魁斗くんに出会えるなんて・・・」
カイ「今月は結構厳しいのでね、自炊しないとやっていけないんですよ」
さくら「1人暮らしは大変だね。今度、何か作りに行ってもいい?」
カイ「僕は構いませんが、あすかさんはいいんですか?」
さくら「あぁ〜、いいのいいの。たまには1人でやらせないとだらけるから・・・」
カイ「君、昔のあおいさんに似てきましたね」
さくら「気の所為だよ」

戻して・・・
ばあちゃん「はい、おまち」
誠也「じゃ、いただきます!」
しゃり・・・


まなみ「きゅぅ〜!いい氷使ってるね!」
誠也「だろ!僕の一押しだよ!」
まなみ「絶対連れてこよ!」
誠也「それにしても、今日は他の客いないの?」
ばあちゃんは寂しそうに。
ばあちゃん「最近はコンビニはあるし、100円ショップもあるだろ。だから、子供達も来なくなってねぇ」
誠也「そうなんだ・・・」
ばあちゃん「近いウチに店も閉めないとマズイかねぇ・・」
誠也「そんな事ないよ!僕は気が向いたらいつでも来るよ」
ばあちゃん「今じゃそう言ってくれるのはアンタだけだよ」
まなみ「あたしも、今度友達連れてくるから!楽しみにしててね、おばあちゃん!」
ばあちゃん「せいちゃん・・・いい恋人を作ったねぇ」
誠也は顔を赤くして・・・。
誠也「いやぁ・・・、ははは・・・。そう言ってもらえると・・・」
まなみ「・・・ただの仲のいい友達だけどね」
誠也「はぁ〜・・・。それだけは言わないでぇ〜」
ばあちゃん「ははははは・・・」
そこに、
ヤクザA「おい、ババア!珍しく客がいるじゃねぇか、あぁ?」
ばあちゃん「うぅ・・・」
まなみ「おばあちゃん、よかったね。お客さんだよ」
誠也「ま・・・まなみちゃん!」
ヤクザA「んだとコラ!この俺が客に見えるってのか?このガキ」
まなみ「せいちん、ガキって言われたぁ・・・」
誠也「まなみちゃん、とりあえず落ち着いて・・・」
ヤクザA「本当に最近はガキ1匹すら来ねぇからなぁ・・・。この店」
誠也「ばあちゃん、まさか・・・」
ばあちゃん「うぅ・・・、勘弁おしよ・・・」
誠也「もしかして・・・」
ヤクザA「そう、俺はいわゆる借金取りだなぁ・・・。この店に5000万の借金があるって訳よ」
誠也「ご・・・5000万!?」
ヤクザA「まぁ、いいぜ。今日は挨拶だけで勘弁してやらぁ。けど、明日はどうかな?ケケケケケ・・・」
ばあちゃん「うぅ・・・・」
ヤクザは去った。

誠也「そういう事だったんだね・・・・」
ばあちゃん「悪いねぇ・・・」
誠也「ばあちゃん!諦めちゃ駄目だよ!まだ、何とか・・・」
ばあちゃん「今時こんな店にくる子供達なんて、居やしないさ・・・」
まなみ「あたし達でよければ、協力するよ!」
ばあちゃん「あんた達に何が出来るっていうんだい?」
まなみ「あうぅ〜・・・」
誠也「ばあちゃん・・・。僕はこの店が好きだ!・・・それだけは忘れないで・・・」
まなみ「せいちん?」
誠也「まなみちゃん、帰ろうっか」
まなみ「せいちん・・・・」
誠也とまなみは去った。
ばあちゃん「もう、この店もおしまいだねぇ・・・」

まなみ「せいちん、何処行くの?家はこっちじゃないよ」
誠也「あの人の所に行くんだ」
まなみ「あの人?」
誠也「人一倍諦めが悪くて、どんな強敵にも立ち向かうあの人の所へ・・・」
ぴんぽ〜ん
誠也「ここがその人の家」
まなみ「ここって、あおちゃんちじゃん!」
ガチャ!
あおい「は〜い、どなたでしょ・・・、あぁ・・・誠也とまなみちゃんかぁ・・・」
誠也「河原先輩!先輩に話があって来ました!」
あおい「あたしに?」
誠也「貴方にしか相談出来ないんです!」
あおい「・・・いいよ。上がって」


グギギギギギギギ・・
あおい「・・・んで?誰が往生際が悪くて、危険な人だってぇ?」
誠也「ぎ・・・ギブギブギブ・・・」
あおいは誠也を絞めていた首を離した。
リョウ「それで、お前はあの駄菓子屋を救いたい・・・と」
誠也「はい」
リョウ「それで、いくらっつってたんだ?その借金」
誠也「5000万と・・・」
リョウ「ご・・・5000万!?それって円だよな?」
あおい「ドルだったら、恐ろしい事になってるよ」
リョウ「わ・・・悪ぃ。つい、恐ろしい数字に動揺しちまった」
あおい「でも、そんな大金返せるアテあるの?」
誠也「多分、ないと思いますね。あの状況だと・・・」
リョウ「まぁ、そんな楽に返せる金額じゃないからなぁ・・・」

その時だった。
まなみ「うぅ・・・、ごめんね。もうこれしかないの!」
まなみはかなづちを持ちながら言った。
葉月「やめるんや、まなピー」
まなみ「え?でも・・・」
葉月「気持ちは解るで・・・。でも、それじゃぁ全然足りんから!!それに、その貯金箱はウチのや!」
猫の貯金箱を破壊しようとしたまなみを冷静に止めた葉月だった。

誠也「でも、河原先輩ならどうにか出来ますよね!?」
あおい「いや、そんな大金ないし」
誠也「金じゃなくて・・・」
あおい「ほえ?」
誠也「だって、賄賂をしていた警視正を敵に回して勝った人だし」
あおい「確かに勝ったけど、あれはあたし1人の力じゃないし・・・」
誠也「じゃぁ、みんなに協力してもらえれば、何とかなりますよね?」
あおい「だって、相手は闇金融のヤクザさん達でしょ」
リョウ「俺やあすかやゴウが出向けば勝てない相手じゃねぇけどな・・・」
あおい「でも、後で何されるか解らないよ」
誠也「随分と弱気ですね」
リョウ「というか、お前の為に言ってるんだぜ。俺達がチンピラ片付けても、弱みに付け込んでくる可能性があるからな」
誠也「じゃぁ、いいです!僕が1人で交渉します!」
リョウ「おい、誠也!!」
あおい「リョウ!止めても無駄だよ」
誠也は出て行った。
リョウ「ったく、素直じゃねぇな・・・あおい」
あおい「お互い様・・・でしょ」
あおいはカイにメールを送って応援を頼んでいた。
あおい「じゃぁ、あたしはあたしで動こうかなぁ・・・」

翌日・・・
駄菓子屋「かんなや」。
ヤクザA「おう、ババア!金の用意は出来たか?」
ばあちゃん「うぅ・・・」
ヤクザB「んじゃ、この紙にサインしてくれよ」
ばあちゃん「うぅ・・・」
ヤクザB「う〜う〜うるせぇんだよ!」
げしっ!
ばあちゃん「あぁ〜!!」
ヤクザBはばあちゃんを足蹴りした。その時だった。
誠也「駄目だ!ばあちゃん!!」
ばあちゃん「せいちゃん・・・」
ヤクザA「てめぇは昨日のガキじゃねぇか」
まなみ「ねぇ、何か人が増えてない?」
誠也「増援か・・・。まなみちゃんは今すぐ逃げて。僕は何とか食い止めるから」
ヤクザB「あぁ?寝ボケてんのか?てめぇ」
誠也「っく」
誠也は持ち前のスピードで攻撃を避けた。
ヤクザA「相手は1人じゃないぜ!うらぁ!」
バキッ!!
誠也「ぐわぁ!!」
誠也は背後のヤクザに蹴り飛ばされた。
まなみ「せいちん!」
誠也「何やってるんだ!早く逃げて!」
ヤクザA「おっと、逃がさないぜ」
まなみ「うわぁ〜ん!!せいちぃ〜ん!!」
誠也「まなみちゃん!!」
男「その子を離してやれ・・・」



赤い髪に白いバンダナを目蓋まで覆った男が現れた。
ヤクザA「誰だ?てめぇ!」
男「てめぇらごときに名乗る名なんてねぇ!」
ヤクザB「おい、先にこのバカ倒しとくか」
ヤクザA「そうだな・・・」
誠也「ちょ・・・・」
男「いいから、下がってろ!」
ヤクザA「なめんな!」
バキッ!ドゴッ!
男はあっという間に2人のヤクザを葬った。
男「手加減してやってこの程度か・・・。ったく、そんな程度で俺の前に立つなっ!!」
誠也「あ・・あの、有難う・・・」
男「・・・お前らも、こういう奴らには気をつけろよ」
誠也「は・・・はい!」
男「じゃあな」
男は去った。
誠也「さっきの男の人は誰なんだ?」
まなみ「ウチの学校で友達がいない男ナンバー1のハヤトだよ」
誠也「ハヤト?」
まなみ「うん。3年生で、冷血な性格の所為で友達が出来ないんだって・・・」
誠也「流石はまなみちゃん、学園人物辞典という二の名があるだけあるね」
まなみ「いやぁ〜・・・」
誠也「でも、何で僕達を助けたんだだろ・・・」
まなみ「せいちんと友達になりたいんじゃないのかにゃ?」
誠也「・・・いい人だといいなぁ・・・」

しかし、次の日に更に酷い仕打ちが待ってるとは思いもしなかった・・・。
まなみ「今日は大丈夫だよねぇ〜!」
誠也「ハヤト先輩が懲らしめてくれたからね」
まなみはショベルカーに気がついた。
まなみ「ねぇ、アレ工事でもやるのかなぁ・・・」
誠也「!!あの方角まさか!!」
まなみ「え?」
誠也「急ごう!嫌な予感がする」


駄菓子屋「かんなや」。
ボス「いいで、そのままや!」
ショベルカーがやってきた。
ばあちゃん「何事じゃ!?」
ヤクザA「ババア!今日でこの店はおしまいだぜ!」
ボス「よし、やってまえ!」
ばあちゃん「やめておくれぇぇええええ!!」
ボス「じゃかぁしいわい!」
げしっ!
ボスはばあちゃんを足蹴りした。
ばあちゃん「うぅ・・・」
ボス「けっ!ええか、ババア!ワイは2度も邪魔されて機嫌が悪ぃんや!覚悟しぃや!」
誠也「やめろぉ!!」
誠也とまなみが現れた。
まなみ「ひっどぉ〜い!工事予告なんて聞いてないよ!もぅ〜!!」
誠也「あんたら、これはどういう事だ?」
ヤクザA「また、てめぇか!けけ・・・、遅かったなぁ・・・。この店は今日で終わりだぜ!」
誠也「何だって!?」
ヤクザA「借金が払えない上、仕打ちを掛けたという事でボスがお怒りだ。強引に打ち崩す許可を得たんだぜ」
誠也「そんな事・・・聞いてないぞ!!」
ヤクザA「ったりめぇよ!ボスが決めた事だ!けけけけけ・・・」
誠也「き・・・貴様らぁ・・・・!!!」
ヤクザA「おっと、やる気か?」
誠也「うぐぅ・・・・」
誠也は勝てないのは解ってて手を引いた。
ヤクザA「ボス!こいつが例のガキの一味ですぜ!」
ボス「まだガキやないか!おい、そこのガキ!昨日のバンダナは何処行ったんや?」
誠也「知らないよ!僕達だって初対面だったんだ・・・」
ボス「まぁええわ!てめぇらを囮にしてやるわい!」
誠也「何!?」
その時だった。
あおい「はい、そこまで!!」
誠也「か・・・河原先輩!!」
ボス「お?こっちのガキよりいいのが来たやないか?」
あおい「誠也、随分と粘ったねぇ・・・。でも、これで終わりにするよ」
誠也「河原先輩、何か秘策でもあるんですか?」
あおい「まぁ、見てて・・・。みなさ〜ん!出番ですよ!!」
あおいの呼びかけに数名の警察官とベテラン金融業者が現れた。
刑事「観念しな!あんたらはもう逃げられないよ!」
ボス「サツかいな!?」
あおい「闇金融業社の社長。古露素蔵さん・・・。貴方はもう終わりですよ」
まなみ「変な名前〜!!」
誠也「冗談でないのがまたいい!!」
誠也とまなみはバカ笑いをした。
ボス「この小娘がぁ・・・」
バキッ!
ボスはあおいを殴った。
あおい「痛ぅ・・・。婦女暴行罪を追加だね!あまりやり過ぎると留置所から出るのが大変になるよ」
金融業者が前に出た。
金融業者「古露さん、貴方が貸した金額は100万円ですね」
ボス「そうや!それが5年も溜まって、利子上乗せの5000万になっただけや!」
金融業者「それはマズイと思いますよ。たかが5年の返済に利子を50倍・・・。これは充分犯罪の域に達しますね」
ボス「なんやて?ワイに因縁付けるつもりかいな!?ええ度胸や!!」
金融業者「ひゃぁ!!あおいちゃん、この哀れなおじさまを助けてぇ!」
金融業者はあおいの背中に隠れた。
あおい「情けないなぁ・・・」
ボス「そうか、いい度胸や!姉ちゃん!!」
あおい「利子はせいぜい高くても150万って所じゃないのでは?」
ボス「じゃかぁしいわい!ワイが法律なんや!文句あるかい!」
あおい「文句だらけじゃい!」
ボス「ほう、ええ度胸を持った小娘やなぁ・・・」
あおい「よく言われますね。でも、周りが警察官ですよ。それに、部下はもう取り押さえられてますし」
ボス「だからどうしたっつーねん!」
あおい「え?」
刑事「古露素蔵!貴様を逮捕する!!」
ボス「甘いわ!!」
ばきっ!
刑事「ぐぁぁあああああっ!は・・鼻が・・」
ボスは刑事の鼻の骨を折った。
あおい「刑事さん!」
ボス「おっと!てめぇはワイの女にしてやるで!ケケケケケ」
あおい「うわぁっ!な・・・」
ボスはあおいを羽交い絞めにした。
誠也「河原先輩!!くそぅ・・・どうしたら・・・。ん?」
誠也はポケットに何か詰まっている感触を感じ取った。
誠也「これは・・・煙球?何で僕のポケットに?」
あおい「誠也!それをこっちに投げつけて!」
誠也「でも・・・・」
あおい「いいから早く!!」
誠也「どうにかなってくれ!!!」
誠也は煙球をあおい目掛けて投げ、一面に煙だらけになった。
誠也「うわ!何て煙だ・・・。まなみちゃん大丈夫?」
まなみ「うん、あたしは平気だけど。あおちゃんは?」
誠也「河原先輩!!大丈夫ですか?」
あおい「・・・・・」
ボス「うぅ・・・・」
煙が晴れた。
あおい「古露さん、逮捕♪」
刑事「今すぐ取り押さえろ!!」
そして、ヤクザ達は捕まり、店は運よく無傷で済んだ。そして、借金も150万に減らされた。

帰り道・・・。
誠也「ところで、何で煙球なんです?」
あおい「煙で視界が遮られた隙に羽交い絞めを解いて、近くの刑事の手錠を失敬してかける為の隙を作らせる為かなぁ・・・」
誠也「本当に色々な意味で頭いいですね」
あおい「とりあえず、褒め言葉として受け取っておくよ」
誠也「しっかし、いつの間に警察に知り合いがいたんですか?」
あおい「こないだの藤田さんが紹介してくれたんだよ。女警部であたしに似てる性格とかいうんで、気が付いたら友達になっちゃった」
誠也「河原先輩は味方が多くていいなぁ・・・。僕なんて・・」
まなみ「でも・・・」


まなみは誠也の腕にしがみついた。
まなみ「・・・せいちん、かっこよかったよ!」
誠也「ま・・・まなみちゃん・・・」
あおい「そうだね、今回は何だかんだ言っても君の活躍だったからね」
誠也「河原先輩・・・」
あおい「んじゃ、お二人さん仲良くね」
こうして事件は解決したのであった。

数日後・・・。
駄菓子屋「かんなや」。
あおい「おばあちゃん、あたし霙ね」
リョウ「じゃぁ、俺はミルクで」
ばあちゃん「あいよ」
ばあちゃんはカキ氷を作りに行った。
あおい「本当に風情があっていいよね」
リョウ「そうだなぁ・・・。最近じゃ見なくなったしな」
そこに、
ジン「やぁ、あおい君にリョウ君ではないか」
生徒会の連中が現れた。
リョウ「お、会長さん」
ジン「虹谷君の話を聞いてね、我々生徒会も全員で参上させてもらったよ」
あおい「・・・喜ぶと思いますよ」
誠也「河原先輩来てたんですか」
誠也とまなみが来た。
あおい「宜しくやらせて頂いてるよ」
誠也「それにしても、あの事件以来随分客増えましたよね」
あおい「あぁ、生徒会が宣伝したみたいだよ」
誠也「そうなんですか?」
ジン「そうしたら、ウチの学校の生徒達が学校帰りに立ち寄ったりする様になったのだよ」
あおい「これなら、早く借金も返せるよね」
誠也「そうですね。じゃ、僕はばあちゃんを手伝ってきます」
あおい「いい心がけだね」
誠也はばあちゃんを手伝いに行った。

ハヤト「ほい、氷持ってきたぜ」
ばあちゃん「済まないねぇ・・・」
誠也「あれ?ハヤト先輩」
ハヤト「おう、お前か」
誠也「先輩も手伝いですか?」
ハヤト「俺はここに居候してるからな」
ハヤト先輩は1人暮らしのばあちゃんの面倒を見る為、ここに居候していたそうだ。
誠也「それにしても、ここも随分と活気が出てきましたね」
ハヤト「そうだな・・・・」
誠也「でも、ばあちゃんもこの調子なら問題ないですよね」
ハヤト「・・・フ・・・。そうだな・・・」
そして、ここは高校生を始め、日に日に客が増えていった。
ばあちゃんも借金が返せる日はそれ程遠くないだろう・・・。


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