風紀17:燃えろ!熱血体育祭
 9月、体育祭の時期がやってきた。
ウチの学校では1学年10クラスあり、それぞれランダムに色を決められている。
赤組、白組、青組、黄組、緑組、橙組、桃組、紫組、茶組、黒組
と、今年は決められている。
しかし、ランダムとはいえ、必ずしも平等になっているという保障はなかった。

風紀17:燃えろ!熱血体育祭

3年3組教室。
なたね「それでは、ウチのクラスの体育祭実行委員を決めたいと思います。」
なたね先生は投票箱を出した。
なたね「このクラスの中からズバリこの人にやってほしいという人の名前を書いて入れて下さい」
ざわざわざわざわ・・・
あおい「やっぱり、信頼出来る人だよね?」
カイ「この人になら絶対付いてきたいという人が一番ですよね」
リョウ「まぁ、それなら決まりだな・・・」
ざわざわざわ・・・
なたね「それでは発表します!」
なたねは票の入った人の名前と票数を書き出した。
なたね「神村君・1表、神崎君・1票、芝九蔵君・3票、榊原樹さん・4票、志村君・8票、河原さん・23票!よって河原さんに決定しました!」
カイ「あおいさん、おめでとう・・・」
あおい「何でまたこんなに飛び抜けてるかなぁ〜」
リョウ「というか、俺に入れたの誰だ?」
あおい「あんたじゃないの?」
リョウ「入れる訳ないだろ・・・、神村じゃあるまいし・・・」
なたね「は〜い、河原さ〜ん!前に出て挨拶して〜」
あおい「は〜い」
あおいは教壇に立った。
ざわざわざわざわ・・・・
あおい「は〜い、静粛に〜!」
あおいの一言で黙った。
あおい「みなさんに指示を頂き、実行委員になった河原です。打倒赤組めざせ優勝という事で頑張りましょう!」
「わ〜!!」
リョウ「ところで、何で赤組なんだ?」
カイ「何でも赤組は生徒会が集まっちゃってるらしいんですよ」
実は青組にはあおい・リョウ・カイ、赤組にはジン・中村・玲子が偶然一緒になっていた。
リョウ「あおいのヤツ、生徒会嫌いだからなぁ・・・」
カイ「恐らく、赤組の実行委員は兄さんだと思いますよ・・・」
リョウ「何だかんだ言っても、会長さんっていい人なのにな・・・」
カイ「敵には回したくないですね・・・」
あおい「は〜い、そこの2人煩いよ。って事だから、そこの2人は手伝い決定ね」
リョウ「というか、そんな事言わんでもやらす気だろ・・・」
あおい「解っちゃう?」
リョウ「解るわいっ!」
あおい「は〜い、静粛に。それでは今日の放課後の会議で競技が発表になりますので、後程検討しましょう。では、解散!」

放課後。
あおい「ふぅ〜、会議が終わった・・・あれ?」
リョウ「よぅ」
あおいが教室に戻ってきた時に、リョウとカイが残っていた。
あおい「どうしたの?」
リョウ「物理の補講があるって言ったろ」
あおい「委員会の方は?」
カイ「大丈夫、美雪さんに任せてありますから・・・」
あおい「う〜ん・・・心配だなぁ・・・」
リョウ「信頼してやれよ。会長さんにも言われたんだろ」
あおい「解ったよ」
???「ふぅ・・・」
あおい「ん?」
教室のベランダからため息が聞こえた。
???「体育祭・・・か・・・」
あおい「あれは・・・確か・・・」
ベランダには肥満体質の男子が悩みながら黄昏ていた。
リョウ「誰だあの豚?」
カイ「失礼ですよ、確かに無粋ですけど」
あおい「あ〜、2人とも嫌がらせしないの!」
彼の名は豚本拓也。相撲部の主将である。
あおい「どうしたの?拓也」
拓也「あ〜・・・、河原さんか・・・」
あおい「悩みがあったら言ってみなよ。聞くよ」
拓也「オラは足手まといなんだぁぁぁああっ!」
拓也は泣き出した。
あおい「あ・・・ちょっと、落ち着いて・・・」
拓也「みんなに言われただ、「河原さんの顔に泥塗ったら許さない」っと」
あおい「あ・・・そんな・・・・」
拓也「オラにそんな自信ねぇべさ・・・。走るの苦手だし・・・」
あおい「・・・・・・」
拓也「オラなんか、当日サボっちまえばいいんだべさぁぁああっ!」
その頃、教室内で・・・
リョウ「まぁ、その方が楽かもな・・・」
カイ「暑苦しくないし、助かりますよね」
あおい「そこ!火に油注ぐ発言しないの!」
リョウ「だから何故に俺に向かって言うんだよ!」
あおい「あんたのが凶悪だから・・・」
拓也「また、オラの悪口言われてたべか?」
あおい「何でもないよ。あたしへの嫌がらせかなぁ・・・」
拓也「何れにせよオラは足手まといに変わりねぇべよ。アンタもそう思ってるんべ?」
あおい「・・・・ふ・・・ふざけないでっ!!」
あおいは怒鳴った。
拓也「ひっ!」
リョウ「え?」
あおい「あたしは、誰1人だって見捨てる気はないよ!」
拓也「河原さん?」
あおい「君だって充分な戦力なの!ウチのクラスには絶対必要なの!」
拓也「そんな競技1つもないべ!つまらない慰めはいらんべよ!」
あおい「例えば、綱引き!あんたの協力がなければ絶対茶組には勝てない!」
拓也「あ・・・」
あおい「走るのが駄目なら、他の力技系の競技に出ればいいでしょ!」
拓也「オラ・・・うっかりしてただよ・・・。アンタのお陰だべ・・・。オラ・・頑張るだ!」
あおい「その意気だよ!拓也っ!」
拓也「ガハハハッ!!オラ、頑張るべよ!どぉ〜すこ〜いっ!」
あおい「はは・・・調子いいんだから・・・」
拓也「河原さぁ〜ん!!」
ゴキベキバキボキッ!



リョウ「ぎゃぁぁぁああああっ!!」
拓也「あれ?」
あおいはリョウを身代わりにした。
リョウ「き・・・汚いぞ・・・」
あおい「何となく来ると解ってたんで身代わりにしてみましたぁ〜!」
リョウ「だったら、カイに身代わりさせろよ」
あおい「カイくんは汗とか嫌いだし、あんたなら構わんでしょ〜」
リョウ「よくねぇ!!」
こうして、1つの件は解決した。

翌日、体育のお時間の校庭。
あおい「んじゃぁ、あたしがストップウォッチを押すからカイくんは書記お願いね」
カイ「はい」
あおい「リョウはスタートの合図宜しく」
リョウ「おう!」
3人は位置についた。
芝九蔵「ワイがアンカーで目立ってやるで!」
神村「何を言っているのかね!私が目立つのだよ!」
芝九蔵「んじゃと、ゴルァァアアアアアアアアアッ!!!」
神村「ひぃぃっ!お・・・脅かしても無駄だぞ!ヤクザの息子が!」
拓也「どうでもええんだけど、オラの後ろに隠れないで欲しいべ」
リョウ「お〜い、喧嘩してないで位置付けよ」
リョウは仲裁に入った。
リョウ「あおいは一番速いヤツをアンカーにするって言ってたぜ、誰よりも全力で速く走ればいいじゃねぇか」
神村「そうだそうだ!」
リョウ「だから、物陰に隠れるなよ」
芝九蔵「まぁええわ!ワイより速いヤツなんておらんからのぅ!」
拓也「オラより遅ぇ奴もいないべ」
リョウ「安心しろ、拓也。お前の分のリスクはトップとアンカーが面倒みてやるからな」
拓也「アンタええ人だべ!」
拓也がリョウにサバ折を仕掛けようとした。
リョウ「待て、抱きつくな・・・」
拓也「ちっ!」
リョウ「いいから位置つけ!始まらないぜ」
神村「任せたまえ!」
リョウ「位置について・・・・よ〜い!」
ピ〜!
リョウはモールスを吹いた。

そして・・・。
あおい「全部終わりだね」
カイ「とりあえず、あおいさんが一番ですか・・・」
あおい「いいじゃん!会長と対決出来るし」
カイ「相当、兄さんが嫌いなんですね・・・」
あおい「まぁ、あんな事あったんだから当然でしょ!」
リョウ「あおいは根に持ち過ぎなんだよ。今の会長さんはいい人じゃねぇか」
あおい「う・・・」
リョウ「とりあえず、あおいがアンカーだろ。トップは誰にするんだ?」
あおい「あぁ、トップは2番のカイくんで、サブアンカーは3番のリョウね」
リョウ「なるほど、交互に組んでいって真ん中にビリの拓也を入れる戦法か・・・・」
あおい「全員リレーは全員参加だからね。燃えちゃうんだよね」
拓也「河原さ〜ん・・」
拓也が現れた。
拓也「オラはどうだべか?」
あおい「大丈夫、このくらいの速さなら足手まといにはならないよ」
拓也「本当だべか!?」
あおい「あたしが何とか無理なく上手く組んであげるからまっかせなさ〜い!」
あおいは胸を張って言い切った。
リョウ「何処からそんな自信出てくるんだよ」

放課後、風紀委員室。
あおい「拓也は綱引き確定として・・・。リョウ、あんた何出たい?」
リョウ「そうだなぁ・・・。障害物とかいいなぁ・・」
あおい「う〜ん・・・、あんたは障害物向けだからね」
リョウ「どういう意味だよ!」
あすか「あ・お・い!」
あすかがあおいに話し掛けてきた。
あおい「何?」
あすか「そっちのクラスの二人三脚誰が出るの?」
あおい「まだ決めてないよ」
あすか「紫組はあたしとさくらで出る事にしたんだけど、勝てる?」
あおい「ふ・・・双子姉妹作戦で来たか・・・」
あすか「どうする?あたし達は息が合うよ〜」
あおい「じゃぁ、こっちもそれなりの相手を用意しないとね・・・」
あすか「そんな奴いるの〜?」
あおい「舐めないでよ!カイくん、リョウ!」
リョウ「ん?」
カイ「何です?」
あおい「君達2人で二人三脚に出なさい!」
リョウ「お?面白そうじゃんか」
カイ「いいですねぇ・・・、リョウが相方ならこっちも遠慮なく走れますし」
あすか「うわ〜汚ねぇ!リョウとメガネかよ」
あおい「そっちから持ち掛けたんでしょが!」
さくら「そういや、1人で2〜3競技出れるんだよね」
カイ「えぇ、全員リレー以外に2〜3競技は出なくてはならないでしょう」
あおい「あうっ!」
あおいは頭をかかえた。
あおい「そうだったぁ・・・。あと1つ決めてあげないと・・・」
さくら「ところで、その人って走るのが苦手なんでしょ」
あおい「そうだよ」
さくら「だったら、タマ入れなんてどう?」
あおい「どうでもいいけど、今カタカナ表記じゃなかった?」
さくら「気の所為だよ〜」
あおい「そうだなぁ・・・」
さくら「あとは、その人ってデブなんでしょ?」
あおい「うん・・・、相撲部だからね」
さくら「だったら、パン食い競争に出して、食い気で1位とか・・・・どう?」
あおい「・・・・・!」
さくら「ん?」
あおい「いいじゃん!ソレ頂きっ!」
あおいは携帯で聞き出した。
あおい「って事になったんだけど、どうかな?」
拓也『おぉ!ええだべさ!オラやるべ!アンタに任せてよかた〜』
ピ!
あおい「よしっ!これでなんとかなった・・・」
あすか「んで?あんたはどうするの?」
あおい「ほえ?」
あすか「あんたねぇ・・・。いつも自分の事を忘れてない?」
あおい「あ〜・・・えっと、どうしよっかなぁ・・・」
リョウ「っていうか、ほとんどの奴が今日のウチに決まっちゃってたからなぁ・・・」
あおい「えっと、あと空きがあるのが・・・、仮装競争に騎馬戦かぁ・・・」
リョウ「そうするんだ?」
あおい「上等っ!受けたろうじゃん!!」
カイ「相変わらず男勝りですね・・・」
あおい「何か言った!?」
あおいはリョウを睨んだ。
リョウ「俺じゃねぇ!」
ガラガラガラガラ・・・・
誠也「ども〜」
1年組が入ってきた。
誠也「河原先輩〜」
あおい「何?」
誠也「そういえば、部活対抗リレーってありましたよね?」
あおい「あ!!」
リョウ「おい、生徒会と争う気満々で一番大切な競技忘れてたのかよ」
あおい「いやぁ、実行委員としてはクラス優先に考えてて・・・」
カイ「まぁ、何位になってもポイントにはならないですからね・・・」
誠也「確か、クラブ委員会で4人選出とか・・・」
あおい「カイくん、会長はやっぱり出るの?」
カイ「出るでしょうね・・・アンカーで・・・」
あおい「そう・・・」
リョウ「どうすんだ?」
あおい「誠也、あんた足速いよね?」
誠也「え・・・えぇ・・・」
あおい「じゃぁ、あんたがトップね」
誠也「えぇ!?僕がですかぁ!?」
あすか「いいんじゃない!?誠也って1番打者面してるし!」
さくら「特攻隊長とも言う・・・」
誠也「まぁ、それでいいですけど・・・・」
あおい「カイくんは2番と3番どっちで行く?」
カイ「それじゃぁ、2番で行きましょう」
あおい「じゃぁ、リョウは3番ね。はい、決定!作戦会議終了!」
リョウ「俺には相談なしかよ!」

そして、体育祭当日。
パンパンパンパンパン・・・
あおい「さて、今日は本番です!気合出して行くよっ!!」
「オー!」
あおい「青組ファイヤァァアアアアアアッ!」
「ファイヤァァァアアアアッ!!!」
あおいは気合充分である。
カイ「ところで、あの学ランはどうしたんです?」
あおいは学ランを羽織っていた。
リョウ「誠也から借りてるらしいぜ」
カイ「でも、何で?」
リョウ「仮想競争と応援合戦に使うんだと」
あおい「それじゃ!グラウンドに行くよ!」

グラウンド。いかにも体育祭の雰囲気が漂っている。
ジン「やぁ、あおい君」
あおい「会長・・・。今日は負けませんからね!」
ジン「ど、どうでもいいが・・・学ラン、似合ってるぞ」
あおい「いえいえ、お世辞は結構です」
ジン「いや、本気でそう思ったんだが・・・」
あおい「何かちょっと傷ついたかも〜」
ピンポンパンポン!
アナウンス「それでは、最初の競技・100m走を始めます!選手の方々は入場口に集まって下さい」
あおい「おっと、応援しなくちゃ!」
ジン「本当に必死だな」

アナウンス「次の種目は借り物競争です。選手の方々は入場口までお越しください」
葉月「あおい姉ちゃ〜ん!」
あおい「あ〜、葉月ちゃん」
葉月「まなピー出とるで!」
あおい「え?あ、本当だ・・」
まなみが手を振っている。
まなみ「はづちゃ〜ん!」
葉月「まなピー!頑張ってきぃ!」
まなみ「まっかせてぇ!」
まなみ達が位置についた。
永吉「位置についてぇ〜!よ〜い・・・・」
パンッ!!
一斉に走り出した。
女子A「花瓶〜!花瓶持ってませんか?」
男子C「教室行ってこいよ」
女子B「土偶貸して下さい〜!」
男子D「あるか、そんなもん!」
女子達は妙な物ばかりなので手間取っている。
葉月「一体、誰がチョイスしたんや?」
あおい「生徒会の意向らしいよ」
葉月「ウチ、出んでよかったわ」
リョウ「お?まなピーが来るぞ」
まなみ「えっと・・・」
あおい「何?学ランでも貸して欲しい?」
リョウ「それは元々借り物だろ」
カイ「メガネですか?」
まなみ「ち、違うの!えっと・・・・。あ!!」
あおい「ん?」
まなみ「神ちゃ〜ん!」
まなみは神村を呼び出した。
神村「何だね?」
まなみ「一緒に来てっ!」
神村「え?」
まなみは神村をさらっていった。
あおい「何だったんだろ・・・?」
リョウ「コスプレマニアか、何かじゃねぇの?」
カイ「又は、ヒーローおたくとか?」
まなみはゴールテープを切った。
葉月「お?まなピー1位やで!」
リョウ「他のが苦しいだけだろ・・・」
その頃のまなみ。
凛「それじゃ、紙見せてくれるかな?」
まなみは紙を渡した。
凛「はい、OKです!」
まなみ「じゃ、あたしはこれで!!」
凛「次の種目も頑張ってね!」
神村「ところで何だったんだい?」
凛「この通りですよ。問題なしですよね」
紙には「変態」と書いてあった。



神村「まなピィ!!?・・・・逃げたな・・・」
凛「えぇ、とっくに」
神村「私は断じて変態ではな〜い!!」

アナウンス「次は、騎馬戦です!選手の方々は入場口に集まって下さい」
あおい「んじゃ!いくよ」
リョウ「おい、いいのか?1人で女で」
あおいが上になり台の先頭がリョウで、後ろは一般生徒2人という組み合わせになっている。
あおい「あんたとあたしで行けば怖いもんなんてないよ!」
10種類の色の帽子が輝く騎馬戦が始まった。
リョウ「おい、何で10色全部揃ってるんだ?」
あおい「解らない?」
リョウ「もの凄く嫌な予感がするんだけど・・・」
あおい「騎馬戦バトルロワイアル・・・。つまり、自分と違う色の9色全員敵って訳」
リョウ「大丈夫か?」
あおい「あたしの判断に任せてよ。あんたはその通りに先導すればいいから」
リョウ「解った」
永吉「位置についてよお〜い!」
パン!
あおい「よし!リョウ左に向かって!」
リョウ「おう!」
リョウは左に走った。
男子E「貰ったぁ!」
あおい「リョウ、ちょっと揺れるよ。耐えててね」
リョウ「まかせな!」
あおいは男子Eの攻撃をかわして、逆に帽子を取り上げた。
あおい「一丁上がりっ!っと・・・・。リョウ、動かないでね・・・。はっ!」
あおいは背後から来た敵の帽子を後ろ向いたまま奪った。
男子F「んな阿呆な!」
数分後・・・。
あおい「ふぅ、随分溜まったね」
リョウ「あとは・・・強敵だけか・・・」
残りは2騎。あおい組とジン組だけが残った。
あおい「リョウ!左っ!!」
ジン「中村!右だ!」
あおいとジンが接近した。
あおい「リョウ!思いっきり暴れるから耐えて!」
リョウ「まかせろ!」
あおい「もらったぁ!」
ジン「させるかぁ!」
スパ〜ン!
その瞬間、両者の帽子が同時に取られた。
あおい「あっ!!」
ジン「何っ!!」
パンパンパン!
永吉「そこまで!!」
結果は、帽子の数で青組が勝利した。

あおい「次は綱引きだね!」
ゴリ「おいどん達が優勝してみせるでごわすよ!」
あおい「こっちも最高の切り札がいるんだからね!負けないよ!」
拓也「ごっつぁんです!」
ゴリ「ええでごわすなぁ」
アナウンス「それでは決勝戦、青組VS茶組です!」
パン!
ゴリ「うおおおおおっ!」
拓也「どっせぃっ!!」
ミシミシミシ・・・
永吉「ん?」
ブチッ!!
永吉「な・・・何!?」
縄が切れてしまった。
ゴリ「な・・・何とぉ・・・」
拓也「き・・・切れた!?」
永吉「この場合は引き分けでいいか?」
ゴリ「異議なしでごわす!」
拓也「オラも文句ねぇべだ!」
結局、青組・茶組は引き分けで、更に拓也とゴリの友情は深まった・・・。



永吉「お前ら、暑苦しいから退け!」

アナウンス「それでは、これより昼休みになりま〜す!」
風紀委員室。
あおい「どうだった?」
リョウ「とりあえず、ギリギリ勝ってるみたいだぜ」
あおい「いやぁ、でも焦ったよね」
リョウ「まさか、綱が切れるとはなぁ・・・」
ゴリ「おいどんも心臓止まるかと思ったでごわすよ」
あおい「でも、怪我がなくてよかったじゃん」
ゴリ「いい友が出来たからおいどんは充分でごわす」
リョウ「安い奴だなぁ・・・」
ガラガラガラ・・・・
さくら「魁斗く〜ん!お弁当作ったの、食べよ」
カイ「はい」
あおい「相変わらず、お熱い仲だねぇ・・・」
さくら「あおいちゃんもお兄ちゃんとやれば?」
あおい「な・・・!?」
リョウ「いや、やめとく・・・腹壊すのは勘弁したいし」
あおい「何をぉ〜!そこまで言うなら食べてみる?」
リョウ「仕方ないなぁ、1つだけだぜ」
あおい「ほい、じゃぁこのクリームコロッケあたしが作ったんだけど食べてみぃ」
リョウ「いいぜ」
ぱくり・・・もぎゅもぎゅもぎゅ・・・
あおい「どうよ?」
リョウ「やべぇ・・・、素で旨い・・・」
あおい「あたしだって料理くらい出来るんだからね!」
リョウ「御見それしましたぁ〜!」
カイ「何だかんだ言ってもベストコンビなんですから・・・」
リョウ「ったく、女なら料理の1つくらいまともに出来なくちゃなぁ、あすか」
あすか「あたしに同意打つなぁ!」

アナウンス「それでは、部活対抗リレーを開始します!」
出目金「おや?誰かと思えば風紀委員の1番手は小僧か」
誠也「誰かと思えば・・・・誰だっけ?」
出目金「佐藤だ!生徒会三銃士の!」
誠也「いやぁ〜、生徒会三銃士って聞くと中村先輩と玲子先輩しか思いつかないんだよねぇ・・」
パン!
出目金「くぅ〜、見てろよ小僧!この佐藤悠太様が生徒会の優勝に貢献してやるんだからな!」
中村「おい、出目金!」
出目金「ん?でめぇぇぇっ!?何でもうスタートしとるんじゃぁぁああっ!??」
中村「ピストルの音聴けよ・・・」
出目金はかなり遅れてスタートした。
誠也「志村先輩!お願いします!」
ジン「まかせとけ!」
誠也「いや、貴方でなく弟さんです・・・」
カイ「・・・・」
カイは無言でバトンを受け取って走り去った。
ジン「出目金の借りを返そうと思ったのに・・・」
玲子「出目金〜、遅いわよ〜!!」
生徒会はビリでバトンを受け渡した。
カイ「リョウ!あとは任せます!」
リョウ「よし来たぁ!」
中村「玲子頑張れ!」
玲子は文化部を全員抜かし、中村にバトンを渡した。
中村「待ちやがれ!神崎ぃ!!」
リョウ「やべぇ!中村が速い・・・」
あおい「リョウ!!」
リョウ「よし!頼んだぜ!」
あおいにバトンが渡った。
ジン「中村バトン渡すと同時にコークスクリューブローを私に当てろ!」
リョウ「な・・・何!?」
中村「あいよ!」
中村はジンにバトンを手渡した。
中村「喰らいなぁぁああっ!コークスクリューブロォォォオオオオオオッ!!」
ズバ〜ン!!
ジン「よしっ!いいぞ!!」
リョウ「な!?・・・・・まさか、自分を殴らせるなんて・・・」
しかし、
ドゴッ!



ジン「ぐふっ!」
志村ジンは勢い余って部室塔に激突した。
結局、1位風紀委員2位陸上部3位バスケ部という結果になり、防具で重い剣道部にも負けてしまった生徒会であった。

アナウンス「これより障害物競争を始めます!・・・(以下略)・・・」
あおい「リョウ!頑張ってよ!」
リョウ「よしっ!まかせとけ!」
あすか「ハヤト!負けるんじゃないよ!」
ハヤト「誰に言ってんだ?」
あすか「ふふふ・・・あおい〜、悪いけど今回は紫組がもらうわよ」
あおい「あすか!?」
あすか「なんせあのハヤトが相手なんだから!流石のリョウも勝てないでしょ!」
あおい「りょ、リョウだって負けないんだからね!」
あすか「ハヤト〜!青組に負けたら「シスコン」って呼ぶからねぇ!!」
あおい「リョウ〜!紫組に負けたら「ロリコン」って呼ぶからぁ!!」
ハヤト「なぁ、あの脅迫なんとかなんねぇのか?」
リョウ「知るかよ!」
ハヤト「ところで、ロリコンなのか?」
リョウ「いや、違う」
リョウとハヤトの番が回ってきた。
ハヤト「今日こそ決着付けてやるぜ!」
リョウ「望む所だ!」
永吉「位置についてよ〜い!」
パン!
リョウとハヤトが同時に1位を争っていた。
あおい「同時だ・・・・」
あすか「ハヤト〜!リョウは不器用だから粉で差付けちゃって!」
あおい「あんたに不器用言われたらおしまいだよ・・・」
リョウとハヤトは同じ皿の粉に顔を付けた。
リョウ「くそぅ・・・マシュマロは何処だ?」
ハヤト「見つからねぇなぁ・・・」
あおい「2人とも同じくらい不器用なんじゃない?」
あすか「ハヤトの筋金入り不器用!なんでそんな事も出来ないのよ!」
あおい「だから、あんたが言うな!」
男子G「あ、悪ぃ」
リョウ「のわっ!」
ハヤト「お・・・・・おい!」
ガチャン!
皿が机から落ちた。更に、
ぶみっ!
リョウ「いてっ!」
男子H「わ・・・悪ぃ!」
ハヤト「お?あったっ!」
リョウ「俺も!!」
そして、結局2人は同時にビリになった・・・。
リョウ「悪い・・・」
ハヤト「スマン・・・」
顔を真っ白にして2人は正座して小さく見える状況だった。
あすか「何やってんのよ!このシスコン!」
あおい「赤組との差が縮んじゃったなぁ・・・」
あすか「あおい?」
あおい「ん?」
あすか「あんた、紫組はどうでもいいの?」
あおい「眼中にありませんけど」
あすか「どいつもこいつも舐めんなよ、ゴラァ!!」

アナウンス「それでは、応援合戦を始めます!」
白組団長「私達、白組は可愛く・かしこく・たくましく・かっこよく・・・そして、美しいっ!!」
ワーワーワー
あおい「いくよぅ!!青組ファイヤァァァァァアアアアアアッ!!!」
「ファイヤァァァアアアアアアッ!!!」

あおい「ふぅ・・・」
ジン「まだまだだな・・・」
あおい「か、会長!?」
ジン「私達、赤組の応援合戦には勝てんよ!いくぞ、皆の集!」
玲子「それじゃ、いっくわよ〜!フレーフレー赤組!」
あおい「なっ!!」
赤組美女達はミニスカチアガールをやっていた。



あおい「げっ!男子の審査員が釘付けになってる・・・・」

結局、赤組には勝てないまま最終競技・全員リレーを迎えた。
あおい「これで勝たないと、赤組には勝てない・・・」
リョウ「大丈夫だよ。自分を信じろ!」
カイ「そうですよ、ここで投げ出す訳にはいかないでしょう・・・」
拓也「オラも出来るだけ頑張るだべさ!」
あおい「・・・・有難う・・・」
ペチンペチン!
あおいは自分の頬に平手打ちをした。
あおい「それじゃ、最後まで気張っていくよ〜!!!」
アナウンス「それでは全員リレーを始めます。生徒はグラウンド中央に集まって下さい」
カイ「それじゃ、行ってきますね」
リョウ「頼んだぜ、相棒!」
カイ「・・・ふ・・・」
永吉「位置について・・・・よぅい・・・」
パン!
カイは全力疾走をし、1位でバトンを回した。

そして、問題の拓也にバトンが回ってきた。
拓也「どぉすこ〜い!!!」
黒組団長「抜かせ!!そんなブタ、相手じゃねぇぞ!!」
拓也「させねぇべ!!」
大穴の拓也は逆に1人抜かしてバトンを渡した。
あおい「やるじゃん!!拓也!!」
拓也「オラ、やったべ!やったべ!!うれしいべ!!」
拓也は涙を流して喜んだ!
ゴリ「拓也ど〜ん!」
拓也「ゴリィ〜!」
敵チームでありながら、拓也とゴリは熱く抱き合った。
あおい「見てると暑くなるから見ないでおこう・・・」

そして、
中村「会長ぉぉぉおおおっ!!!」
ジン「今度は大丈夫だ!普通に渡せよ!」
あすか「ハヤト!今度はしくじるんじゃないよ!」
ハヤト「誰に物を言ってやがるんだよ!まかせとけ!!」
あおい「リョウ!!あと、少しだよ!!」
リョウ「よし!まかせたぜ!」
あおい、ジン、ハヤトは同時にバトンを受け取った。
3人はほぼ並列に並んでいた。



あおい「く・・・抜けない・・・」
ジン「流石は、あおい君だ・・・。これ以上は上げられないというのに抜かせない・・・」
ハヤト「俺は眼中にねぇのかよ!」
そして、3人ほ同時にゴールテープを切った。
パンパンパン! 
永吉「まいったなぁ・・・、どいつが1位なんだ?」
凛「ハイライトカメラでスローで観てみますね・・・」
永吉「お?河原の爪先が少し先に出てる・・・、って事は・・・」
アナウンス「先程のリレー結果が判明しました!1位:青組、2位:赤組、3位:紫組です!」

そして、表彰式。
結果は、
1位:青組 
2位:赤組 
3位:白組 
4位:紫組 
5位:黒組 
6位:橙組 
7位:桃組
8位:緑組
9位:黄組
10位:茶組
となった。そして、体育祭は終了したのである・・・。

あおい「優勝祝って打ち上げしよ!」
カイ「何処行きます?」
あおい「んじゃ!カラオケでも行こうか!」
リョウ「賛成っ!!」
という事でクラスの打ち上げでカラオケに行ったのであった。

帰り道・・・。



リョウ「楽しかったな・・・」
あおい「うん・・・」
リョウ「優勝出来たのも、あおいのお陰だよ。色々考えてくれなかったら負けてたぜ」
あおい「違うよ、みんなの努力があったからさ・・・」
リョウ「随分と控えめだなぁ・・・」
あおい「そうそう、言い忘れてた事があるんだ・・・」
リョウ「何だ?」
あおい「あの実行委員の投票のあんたに入ってた1票・・・、アレ入れたのあたしなんだ・・・」
リョウ「え!?」
あおい「あたしはあんたにまとめ役やってみて欲しかったんだよねぇ・・・」
リョウ「ふ・・・、いや・・・これでいいと思うぜ。俺にはみんなをまとめる力はねぇ・・・」
あおい「リョウ・・・」
リョウ「あの拓也に勇気を与えるなんて、俺には出来ない事だよ・・・」
あおい「・・・有難う・・・」
リョウ「こうなるんなら、俺もカイと一緒にあおいに入れるんだったぜ」
あおい「へ?」
リョウ「俺、カイに1票入れてたんだよなぁ・・・」
あおい「うぅ・・・、あたしの事信用してたんじゃなかったの?」
リョウ「お・・・怒るなよ!悪気はなかったんだぁ!」
あおい「だったら、逃げるな!!」
こうして、体育祭の件は終了だ。これから誰も予想していない展開が訪れる事も知らずに・・・。幕は閉じたのであった。