風紀22:リョウの決意と魁斗の想い
 出目金ランドセントラルパーク
ハヤト「あすか!お前はリョウの所に行け!」
あすか「ハヤト!?」
ハヤト「こいつの狙いは俺だ!お前までこんな化け物と闘う必要はねぇ!!」
あすか「でも!!」
ハヤト「あいつの考えてる事は解ってる・・・」
あすか「どういう事!?」
ハヤト「俺の勘が正しければ、アイツは河原あおいの存在を消してるかもしれねぇ・・」
あすか「な・・・何ですって!?」
ハヤト「ジンの狙いはあくまであおいだ。俺だったらそうしてるさ・・・」
あすか「宿命の勘ってヤツね・・・」
ハヤト「リョウは恐らく、俺の勘が正しければ、河原あおいと志村魁斗の2人をジンから遠ざける為に存在を消そうとしているだろう・・」
あすか「あおいとメガネ・・・。ま、まさかっ!!」
ハヤト「風紀委員会の上層部2人を消せば、風紀委員会の連中も被害を受けなくて済む・・・」
あすか「・・・そう・・・」
ハヤト「だが、リョウも魁斗も立派な戦力だ。あの2人を闘わせる訳にはいかない・・・」
あすか「解った!あんたも生きて帰ってきてね!」
あすかは去った。

風紀22:リョウの決意と魁斗の想い

夕方5時。烏丸川河川敷・・・。
リョウ「そろそろだな・・・」
リョウは川を眺めて誰かを待っていた。
カイ「いやぁ、早いですね」
そこに現れたのはカイだった。
リョウ「フ・・・、来たか・・・」
カイ「昨日の事といい、一体何があったんです?」
リョウ「聞かせてもらおうか?ジン・・・いや、お前の兄さんについてな・・・」
カイ「兄さんと戦う気ですか?」
リョウ「お前は知ってるんだろ?ジンが何処に行ったか」
カイ「さぁ〜、どうでしょう?」
リョウ「答える気はありませんってか?上等だ!力ずくでも吐いて貰う!」
カイ「いいでしょう・・・だが・・・」
カイはメガネを外した。
カイ「兄さんと闘うというなら、この僕を倒せないとねぇ・・・」
リョウ「やる気満々だな・・・」
カイ「本気でやらせてもらうよ、リョウ!」
リョウ「こい!!」
カイ「シューティングカッター!!」
シュ!
カイは真空の刃の気を飛ばした。
リョウ「飛び道具か・・・。青龍拳っ!!」
ボン!
リョウは掌から青白い気を出し、相殺した。
リョウ「よしっ!もらったぁ!・・・って、何!?」
カイの姿がなかった。
カイ「こっちだ!」
カイは撃った瞬間飛び込んでいた。
リョウ「ちぃ、上か!!ならば・・・蒼龍・・・」
げしっ!
リョウ「くっ!」
リョウはアッパーに出遅れめくりの蹴りを受けてしまった。
リョウ「なっ!」
カイ「ふっ・・・」
カイはリョウが攻撃する隙を与えずに後ろを取り、リョウを持ち上げていた。
リョウ「な、投げか!?」
カイ「その通り!!」
ばきっ!
カイのバックドロップが見事に決まった。
リョウ「ちっ!」
リョウは素早く受身を取り、体勢を立て直した。
リョウ「中々、やるじゃねぇか・・・。まさか、こんなに強いとは思ってなかったよ」
カイ「ふ・・・、どうしました?この程度では兄さんには到底かなわないぜ」
リョウ「なぁに、俺だってまだ倒れた訳じゃないんだぜ!」
カイ「強がり結構!次行くぞ!」
リョウ「こっちもこれからだ!!旋風脚っ!」
カイ「遅いっ!」
びしっ!
リョウ「くっ!」
リョウの旋風脚をカイはサマーソルトで叩き潰した。
カイ「さて、お楽しみの時間だっ!」
バキッ!
カイの裏拳がヒットした瞬間、
バキッ!ドカ!ビシ!バシッ!げしっ!
カイは素早い連続技を仕掛けた。
カイ「これでトドメだ!!サマーソルトハットトリックッ!!」
ビシビシビシ!ビシビシビシ!ビシビシビシビシビシ!
リョウ「ぐわぁ!!」
リョウは地面に叩き付けられた。
カイ「如何ですか?僕の得意技、”ワイプアウトシンフォニー”のお味は!」
リョウ「あぁ、効いたぜ・・・、かなりな・・・」
カイ「流石はリョウ。タフですね」
リョウ「だが、その乱舞技は命取りだったな・・・」
カイ「何っ!?」
リョウはカイに向かって走った。
カイ「フン、説明を宜しくリョウ!!シューティングカッター!!」
リョウ「旋風脚っ!」
リョウはカイの真空の刃を潜り抜けた。
カイ「だが、これではさっきと同じだ!!」
カイがサマーソルトを出す瞬間、リョウは素早く着地した。
カイ「し、しまった!!」
リョウ「蒼龍拳っ!!」
バキッ!
カイ「うわっ!!」
リョウのジャンピングアッパーがカイにクリーンヒットした。
カイ「こしゃくなぁ!!シューティングハリケーン!!」
カイは巨大な真空の刃を停滞させたが、
リョウ「ツメが甘かったな!真空龍刃旋風脚っ!!」
ビシビシビシビシビシビシビシ!!!



リョウは回り込み、高速回転の旋風脚を喰らわした。
カイ「うわぁぁああああああああっ!!!」
カイは倒れた。
リョウ「まだ、やるか?」
カイ「参りました。僕の負けです」
カイはメガネを掛けた。

2人は河川敷の芝生に座って川に沈む夕日を眺めながら語りあった。
カイ「よく、僕の技を見切れましたね」
リョウ「あの、ワイプアウトシンフォニーって技だよ。あれで、お前の技がマーシャルアーツって解ったんだ・・・」
カイ「見事です・・・。まさか、大技が逆に命取りになるとはね・・・」
リョウ「ところで、初めに「僕に勝たなければ兄さんに勝てない」って言ってたけど・・・」
カイ「えぇ、兄さんは僕以上のマーシャルアーツの使い手で尚且つ、伝説の暗殺拳・四神流・朱雀剣法の使い手なのです」
リョウ「なるほどな・・・。つまり、朱雀技一本じゃないって事か・・・」
カイ「えぇ、間違えなくそうです」
リョウ「となると、こないだハヤトと軽く闘ったのが為になるな・・・」
カイ「ハヤトさんですか・・・」
リョウ「あいつ、剣で直接斬る事をしないで、フェイントに使ってくるんだよ」
カイ「へぇ・・・。そうなんですか・・・」
リョウ「それより、聞かせてもらうぜ。ジンの事を・・・」
カイ「えぇ・・・。それは3年前の5月の事でした」

【回想開始】
僕達の父親は腕利きの政治家でした。
総理大臣官邸。
盛総理「それでは、君はクビになってもらう・・・」
志村「な・・・何故です!?」
盛総理「君に居てもらっては、私の野望の邪魔になるのでね。前総理は君を気に入っていた様だが、私はそれが気に入らん」
志村「く・・・」
そして、僕の父は国会議員を追い出されてしまった。

数日後。僕と兄さんはゴールデンウイーク、家に帰ってきた。
ジン「久し振りに家に帰るなぁ・・・」
カイ「父さんと母さん、元気にやってるでしょうか?」
ガラガラガラ・・・
ジン「ただいま〜」
カイ「父さん、母さんお久し振りです」
シ〜ン・・・。
しかし、家には返事がなかった。
ジン「カギが開いてるのに静かだな・・・」
カイ「行ってみましょう・・・」
僕と兄さんは中に入った。
カイ「に、兄さん・・・コレ・・・」
ジン「何だ?」
僕は母さんからの一通の手紙を発見した。
カイ「そ・・・そんな・・・」
内容は「政治家をクビにされ、怒り狂う夫に耐え切れなくなり、実家に帰る」と言った感じの内容だった。
ジン「父さんは!?父さんはどうしたんだ!?」
カイ「父さんの部屋に行ってみましょう!!」
僕達は父さんの部屋に行った。
ジン「何て事を・・・・」
父さんの部屋は荒らされていた。母さんの手紙に書いてあった内容が行われていたのだろう・・・。
カイ「兄さん!これ・・・」
僕は屋根裏の入り口が開いているのを発見した。
ジン「屋根裏か・・・」
カイ「どうする?」
ジン「よし、俺が行こう。お前は下で待ってろ」
カイ「はい。では、まかせます」
ジンは屋根裏に上がった。
ジン「ふぅ・・・、ここに上がるのは何年振りになるかな・・・。お?あれは?」
ジンはガリガリに痩せ細った父親を発見した。
ジン「と、父さん!どうしたんだ!?そんなに痩せて・・・」
志村「・・・ジンか・・・。久し振りだな・・・・。魁斗も元気か?」
ジン「あぁ、二人とも無事さ・・・」
志村「私はもうダメだ・・・。折角の得た地位も妻も失ってしまった・・・」
ジン「だが、まだ希望は・・・」
志村「私にはもう何もないさ・・・。ジン・・・、私の果たせなかった希望・・・。お前に果たして欲しい・・・」
ジン「待ってくれ父さん!!」
志村「さらばだ、ジン・・・。魁斗を大事にしろよ・・・」
ジン「父さん・・・!!」



父は屋根から飛び降り、死亡した・・・。
ジン「と・・・父さん・・・・」
カイ「兄さん!?どうしたんだい!?」
ジン「魁斗・・・、俺から離れろ・・・」
カイ「え?」
ジン「いいから早く!!俺の自我があるウチに!!」
カイは家を出た。その瞬間、家は爆発と共に炎上し消滅したのだった・・・。

数日後、僕達は父さんの葬式は挙げなかったが、墓に埋めた。
ジン「・・・・」
カイ「兄さん、いつまでいる気ですか?風邪ひきますよ」
ジン「父さん・・・解りました・・・。俺は・・・いや私は・・・貴方の夢を叶えます・・・」
カイ「ん?」
ジン「帰るぞ、魁斗!私はもう過去に囚われるのは辞めにする・・・。前に進むんだ・・・」
そして、僕等の里帰りは終わった・・・。

ゴールデンウイークも明け、学校に戻ってきた。
ジン「やぁ、おはよう」
ハヤト「ジン、帰ってきたか!」
豪醐「心配したぞ。父親が亡くなったと聞いて、ショックを受けてるんじゃないかってな」
ジン「貴様らに私の気持ちは解らないさ・・・」
ハヤト「ん?お前言葉使い変わったか?」
豪醐「一人称が俺じゃなくなったな・・・」
ハヤト「何処かのお偉いさんの言葉使いでも移ったか?ははは」
ジン「何がおかしいっ!!」
ハヤト「うわっ!」
ジンはハヤトの胸倉を掴んだ。
ジン「目の前で肉親を失った辛さなんぞ・・・、所詮貴様らに解らん!!」
豪醐「いや、解るぞ・・・」
ハヤト「豪醐・・・」
豪醐「俺は生まれてすぐに妹と2人で捨てられた。その妹が目の前で死んだら・・・お前みたいに取り乱すかもしれん・・・」
ジン「豪醐・・・。フ・・・、すまない。私とした事が急にかっとなってしまった様だ・・・」
ジンはハヤトの胸倉を放した。
ハヤト「そんな事よりよぅ、修学旅行の事なんだが、清水寺行かねぇ?」
豪醐「いいんじゃないか?清水の舞台からの眺めで嫌な事を忘れようじゃないか・・・」
ジン「そうだな、私も賛成だ・・・」
3人の絆はより深まった・・・。あの事件が起こるまでは・・・。

修学旅行で京都に来た兄さん達は清水寺に来ていた。
豪醐「いい眺めだな・・・」
ハヤト「俺、向こうから写真撮ってやるよ」
ジン「あぁ、頼む」
ハヤトは向こうの建物へ向かった。
豪醐「どうだ?ジン・・・。少しは落ち着いたか?」
ジン「あぁ、お陰様でな・・・」
秋菜「兄さ〜ん!」
豪醐「秋菜?」
そこに、豪醐の妹秋菜が忘れ物を届けにわざわざ京都まで来てくれたのだった・・・
秋菜「兄さん、忘れ物だよ」
豪醐「スマンな、わざわざここまで来させてしまって・・・」
秋菜「いいのよ、兄さんの為だから・・・」
ジン「フ・・・。それが掛け替えのないお前の妹か・・・」
豪醐「あぁ、秋菜って言うんだ」
ジン「フ・・・フフフフフ・・・。・・・!!」
豪醐「・・・?おい、どうした!?」
ジン「グォォォォォォオオオオオオ!!!」
豪醐「待て、何だその刀は!?」
ジンは刀を取り出した。
ジン「豪醐、貴様にも私の苦しみを味合わせてやる!死ねぇぇぇぇえええええっ!!」
豪醐「秋菜危ない!!」
秋菜「兄さん!?」
ズシュ!
豪醐「くっ!ぐぁぁああああっ!!!」
豪醐はジンから刀傷を受ける。
秋菜「に・・・兄さん!?」
豪醐「っぐ・・・。秋菜、逃げろ!今すぐ逃げるんだ!」
ジン「逃がさん!」
豪醐「やめろぉぉおおおおおっ!!!」
ジンは秋菜に向かっていった・・・。
秋菜「きゃぁぁぁっ!」
ザシュッ!
豪醐「秋菜ぁぁぁあああああっ!!!」
ジンは秋菜を斬り殺した・・・。
豪醐「貴様ぁぁああああっ!!!」
ジン「ぎぃゃぁぁああああっ!!」
豪醐はジンを殴り、右目に深い傷を与えた。その時だった、
ジン「嘉納ぉぉぉ豪醐ぉぉおおおおっ!!」
ズシュッ!
豪醐「ぐぉぉぉぉぉぁぁぁぁあああああっ!!!」
豪醐は意識を失った。
ジン「フ・・・フフフフフ。豪醐よ・・・思う存分に暴れるがいい!!」
豪醐「!!!」
ジンは豪醐の刀傷に術を掛け洗脳した。
ジン「よし!行け!」
豪醐「グォォオオオオオオッ!!」
豪醐は京都中で暴れまくった。
ジン「フフフフフフ・・・ハハハハハ・・・。清水の舞台から観る破壊の跡・・・、素晴らしい眺めだ・・・」
そこに、
ハヤト「ジン!お前、何をした!?」
ジン「ハヤトか・・・。そういえば、お前にも妹が居たな・・・」
ハヤト「何!?」
ジン「彼女は既に私がキズモノしてやるぞ!は〜ははははははは!!!」
ハヤト「て・・・てめぇ!!!」
ハヤトが紫電刀を発動させようとした時だった・・・。
神崎「そこまでだ!!」
ハヤト「し・・・師匠!?」
ジン「おいぼれが・・・何しに来た?」
神崎「お前を止める為だ・・・」
ジン「フン、ならば・・・貴様から殺してやる!!」
神崎「覚悟せいっ!バカ弟子がぁ!!」
ジン「遅い!!」
ズシュ!!
神崎「な・・・・」
ジンは師匠の心臓を貫いた。
ジン「所詮はおいぼれ・・・。相手にもならなかったな・・・」
神崎「ぬぅ・・・」
ジン「では、ごきげんよう・・・」
ボン!!
師匠は火達磨となり骨だけが不気味に残って死んでいった。
ハヤト「し・・・師匠!?」
ジン「やりたりない・・・次はハヤト貴様の番だ・・・」
???「いや、あんたはここで終わりだよ。志村ジン・・・」
ジン「な・・・何者だ!貴様は」
そこに、赤いコートを着てフードを被った謎の少年が立っていた。
レッド「・・・レッド・・・。とりあえず、そう呼ばれているよ・・・」
ジン「レッドか、覚えておこう・・・!だが、ここで貴様は私の刀の錆となり死ぬのだ!」
レッド「朱雀の血の暴走か・・・。所詮未熟者だね・・・」
ジン「何だと!?」
レッド「力の制御も出来ない奴に俺は負けないよ」
ジン「減らず口を・・・」
ジンは斬りかかったが、
ピシッ!
ジン「な・・・」
二本指で受け止められてしまった。
レッド「さぁ、どうする?」
ジン「やかましいっ!!」
ジンは腕を振った。その拍子でレッドのフードが取れた。



ジン「き・・・貴様は・・・!?」
レッド「どうした?俺の顔に何か付いてるかい?」
ジン「・・・河原あおい!?まさか・・・」
レッド「誰だい?それは・・・。俺はそんな本名じゃないぜ」
ジン「・・・あぁ、本人じゃないな。どう見ても男だ・・・」
レッド「男で悪いか?」
ジン「じゃぁ、貴様はあのアマとどういう関係だ?」
レッド「知らないね。俺の方こそ身内を知りたいくらいだ」
ジン「まぁいい・・・。私の邪魔をする奴は消す!」
レッド「フッ!剛炎雀手!」
ボン!
ジン「ぎゃぁあああああっ!!」
ジンは火達磨になった。
ジン「バ・・・バカな・・・。今の技は・・・」
レッド「言い忘れてたよ。レッドってのはコードネームみたいなものでね。四神流・三種神器って知ってるかい?」
ジン「バカな!!四神流は朱雀・青龍・玄武・白虎の4種類だけの筈だ!」
レッド「そりゃ、あんたは知らせれてないさ・・・。三種神器の「神」「鬼」「無」の事なんてな・・・」
ジン「なんだと!?」
レッド「「無」は相手の力を吸収する特殊能力者でホワイトと名乗り、「鬼」は四神の4つのウチ1つの極限を超えた力の持ち主でブルーと名乗る・・・」
ジン「それで?レッドの貴様は「神」って奴か?」
レッド「あぁ、そうさ。「神」は4つ全ての技を習得した特別な人間だ。あんたがさっき殺した師匠さんみたいにね」
ジン「まさか・・・」
レッド「彼はもうとっくに役目を果たし、大した力は残っていなかった・・・。だが、俺は全てを受け継いだ者だ」
ジン「そうか・・・その力・・・欲しいな」
レッド「だったら、力ずくで来い!」
ジン「うぉぉおおおおっ!!」
ジンはレッドに斬りかかった。
ぱしっ!
ジン「な・・・何!?」
レッド「折角の朱雀刀がもったいない・・・。所詮、貴方に扱える拳ではなかったか・・・」
ジン「何だと!?」
ドスッ!
ジン「うぐっ!!」
レッドはジンのみぞうちを殴った。
ジン「何故だ・・・」
バタッ!
ジンは意識を失った。
警察官「警察だ!大人しくしろ!!」
警察官が現れた。
ハヤト「まずい警察だ・・・」
レッド「とりあえず、そいつを隠せ!」
ハヤトとレッドはジンの傷口を隠した。
ハヤト「どうかしましたか?」
警察官「いや、さっき首謀者と思える男らしきモノを見たのだが・・・」
ハヤト「気の所為でしょう。そんな男知りませんよ」
警察官「そうか・・・」
警察官は去った。
ハヤト「危ない所だった・・・」
ジン「う・・・ん・・・」
ハヤト「目が覚めたか?」
ジン「はっ!私は何を・・・」
ハヤト「お前なぁ・・・。散々暴れておいて・・・」
ジン「その部分の記憶が曖昧なんだ・・・。すまない・・・」
ハヤト「今更謝るな。とりあえず、こいつは傷が隠せる様になるまで表には出せないな・・・」
ジン「そういえば、豪醐はどうした?」
ハヤト「お前に洗脳されて何処かで暴れてるよ!」
ジン「何だと!?」
ハヤト「あの煙の跡が証拠だ・・・」
ジン「私は何ていう事を・・・」
そこに、青いコートを着てフードを被った少年が現れた。
???「彼なら保護させてもらいました」
ハヤト「青いコート・・・まさか・・・」
レッド「まさか、ブルーか!?」
ブルー「ご名答。とりあえず、ここは僕が何とかするから2人は逃げて!」
ハヤト「豪醐は何処にいる!?」
ブルー「とりあえず、彼の家の近くの病院まで運びました」
ハヤト「あんた賢いんだな・・・」
ブルー「それより、ジンさんの方もこの県から離れた方がいいですよ」
レッド「同感だよ。早く帰るんだな」
ジン「レッドにブルーか・・・。今度会った時はこの借りを返すよ!」
そして、ハヤトはジンをかくまりながら、上手く逃げ切る事が出来たのだった。

【回想終了】

カイ「という訳なんですよ・・・・」
リョウ「そうか・・・。レッドにブルー・・・」
カイ「しかし、傷が治ってすぐに兄さんが暴走時に犯した事を思い出し苦悩したそうです」
リョウ「なるほど・・・」
カイ「それから、兄さんはレッドの正体を知るべく、ある人物に近づこうとしました」
リョウ「・・・それが、あおいって事か・・・」
カイ「えぇ・・・。でも、兄さんはその1年前の夏にやらかした事であおいさんのガードが堅くなってしまいました」
リョウ「あの事件か・・・・」
カイ「3年後、兄さんはある風来坊の風紀委員の話を耳にしました」
リョウ「風来坊?」
カイ「兄さんは彼が父親の命令で学校を転々をしている事を知り、彼に彼の父親の名前を使ってその人をこの学校に呼び込みました」
リョウ「何処かで聞いた話だなぁ・・・・」
カイ「彼とあおいさのと性格相性が良さげと考え、彼とあおいさんをくっつける事でガードを和らげ様と企んだのです」
リョウ「その彼ってもしかして・・・・」
カイ「神崎亮・・・君ですよ」
リョウ「そうかぁ〜、俺かぁ〜・・・。って、俺!?」
カイ「あすかさんから、父親が亡くなったのは聞いていると聞きましたが?」
リョウ「確かに、そうなんだよなぁ・・・。亡くなっていた親父から送られた謎の手紙・・・」
カイ「君をここに呼んだのが兄さんだったんです・・・」
リョウ「ちっ!・・・って事は今まで全てアイツの手のひらで踊らされていたのか・・・」
カイ「そういう事になります・・・でも・・・」
リョウ「ん?」
カイ「兄さんにとって困る存在が1ヶ月後に現れました・・・」
リョウ「困る存在!?」
カイ「京都出身で豪醐さんの監視目的で来た、葉月さんですよ・・・」
リョウ「はづ坊・・・」
カイ「兄さんは3年前の過ちを公表される訳にはいかなかった・・・。それは、僕も豪醐さんもハヤトさんも同じでした」
リョウ「それで、はづ坊を逆監視していたのか・・・ジンは?」
カイ「いえ、兄さんを怪しませない為、葉月さんの監視は全て僕がやりました」
リョウ「な・・・何だと!?」
カイ「兄さんから聞きました。ぬいぐるみに隠された監視カメラを発見したと」
リョウ「まさか・・・!!」
カイ「あれは僕が葉月さんにあげたプレゼントで、設置も僕がやりました」
リョウ「そうか・・・。でもまぁ、はづ坊には俺から説得させるよ。上手く行くか保障ないけどな・・・」
カイ「有難う御座います・・・」
リョウ「んじゃ、俺はそろそろ行くぜ。ジンの行き場所に見当がついた」
カイ「そうですか・・・」
そこに、
あすか「リョウ!こんな所にいたんだ・・・」
リョウ「あすか・・・。ハヤトはどうした?」
あすか「リョウ・・・どうしよう・・・」
あすかはリョウに泣きついた。
リョウ「おい、どうしたんだ!?」
あすか「今、遊園地で副会長とハヤトが闘ってるんだけど・・・」
リョウ「あの小さい子か・・・」
あすか「あの子が隠していた護衛が化け物なの!!」
リョウ「ば・・・化け物!?」
あすか「3m以上あるムキムキの筋肉オラウータンで・・・」
リョウ「想像しただけで恐そうだな・・・」
あすか「あんなのと戦ったら、ハヤト死んじゃうよ!」
リョウ「んで、ハヤトは何て言ってた?」
あすか「『俺は大丈夫だから、リョウと合流して、ジンを倒せ』って言ってた・・・・・」
リョウ「そうか・・・」
あすか「どうする?」
リョウは立ち上がった。
リョウ「ハヤトがジンの所に行けって言ったんだ・・・。だったら、俺はそれに従うさ・・・」
あすか「でも・・・」
リョウ「ハヤトはムカツクけど、信頼出来る男だ。あいつに副会長をまかせて、俺達はジンの所へ行こう」
あすか「でも、何処にいるか・・・」
リョウ「あぁ、今聞き出した所だ・・・。あいつの行き場所は国会議事堂だ」
あすか「こ・・・国会!?」
リョウ「そうと決まったら、東京に行くぞ」
あすか「う・・・うん・・・」
リョウ「カイ・・・。お前の兄さんはちゃんと連れて帰ってくるからな・・・」
カイ「待ってます・・・」
そして、リョウとあすかは駅へ向かった。

その頃、出目金ランドでは。
ゴードン「ぬりゃぁぁああああっ!!」
ハヤト「くっ!」
ハヤトはゴードンのラリアットをかわした。
ハヤト「(ちっ!攻撃範囲がデカイ所為で、避けるのに大きく動かなくちゃならねぇ・・・)」
凛「おやおや?随分苦戦してますねぇ・・・兄さん」
ハヤト「ちぃ、舐めるなぁ!!喰らいやがれぇぇぇぇええええええ〜っ!!」
ズバ〜ン!
ハヤトは地面を這う強烈な衝撃波を出したが、
ゴードン「ふ〜ん!!」
パ〜ン!!
ゴードンの張り手であっさり消されてしまった。
ハヤト「冗談キツイぜ・・・。うりゃぁああっ!!」
ズバッ!
ハヤトは斬り上げたが、
ポリポリポリ・・・
ゴードン「かゆいな。おまえ、何かしたか?」
ハヤト「ちっ!ダメージなしかよ・・・」
そこに、
ゴードン「つかまえた」
ハヤト「し、しまったっ!!」
ゴードンはハヤトの顔面を掴んだ。
ゴードン「うほ〜!!フンフン!ぬりゃぁぁあああっ!!!」
バンバン!ズドォォォオオオオオオオオン!!
ハヤト「ぐぁぁぁぁああああああああああっ!!!」
ゴードンはハヤトの頭を二回叩きつけ、両手両足を掴みもう1回地面に叩き付けた。
ゴードン「勝った!おれ、強い」
ハヤト「ま・・・まだ、勝ち誇るのは早いんじゃねぇか?」
ハヤトはよれよれしながら立ち上がった。
凛「そんな・・・、ゴードンさんのゴードンスラムをまともに受けて立っていられるなんて・・・」
ハヤト「(そこの水道タンクがクッションにならなかったら、助からなかったな・・・)」
ゴードン「でも、おまえもう立つだけで精一杯。もう1度決めれば勝てる」
凛「そうですよ!まだ何発だって出来るんですから!!」
ハヤト「(その通り・・・、何度でも出す事が出来るだろう・・。もう1度喰らったら生きていられないな・・・)」
ゴードン「もう1発、決める!うぉぉおおおおっ!!」
ハヤト「仕方ねぇ・・・。とっておきの技で決めてやるぜ!!」
凛「そんなハッタリ聞く事ないです!やっちゃって下さい!」
ゴードン「ハッタリ、おれ効かない」
ハヤト「(この技はリスクがデカい。だが、今使わなくていつ使うんだ!)」
ゴードン「うぉぉおおおおおっ!!!」
ハヤト「(あすか、リョウ・・・。後はお前らに託すぜ・・・。)その隙もらったぁぁああああっ!!!」
凛「え!?」
ザシュ!ズバババババババババババババ・・・・
ハヤト「四神流・白虎、最終裏奥義・・・。「猛虎羅刹斬」・・・」
シャキ〜ン!!!
ハヤトは一瞬に無数斬りまくった。



ゴードン「ぐぅぅぉぉぉぉおおおおおおおおおっ!!!!」
ズシ〜ン!!
ゴードンは倒れた。
ハヤト「ぐはぁ!!」
ハヤトは吐血し、跪いた。
ハヤト「く・・・、この技はピンチの時には使うもんじゃねぇぜ・・・」
凛「ゴードンさん!しっかりして下さい!」
ハヤト「やめとけ、下手に動かすと逆にこいつが死ぬ事になるぜ・・・」
凛「う・・・うるさいっ!!死にぞこない!!ゴードンさんは・・・ゴードンさんは誰にも負けないんだから!!」
ゴードン「凛・・・。おれの負け・・・、あいつ強かった」
凛「あなたは負けじゃない!わたしは信じません!」
凛は泣き出した。
ゴードン「り・・・凛!?おまえ、泣いてるのか?」
凛「う・・うぅっ・・・」
ゴードン「凛、お前の気持ち伝わった」
ゴードンは立ち上がった。
ハヤト「冗談だろ・・・、まだ立てる力が残ってるのか?」



ゴードン「凛、泣かした。おまえ、許さない・・・。おれ、本気出す」
ハヤト「何?」
ゴードン「グゥゥゥゥゥォォォォォオオオオオオオオオオオッ!!!」
ゴードンの筋肉が異常に膨れ上がった。
ゴードン「ぬりゃぁぁああああああああっ!!!」
ズシィィィィイイイイイイイッ!!
ゴードンの体格は15mくらいになり、屋上に不気味に上半身だけが姿を出している。



ハヤト「じょ・・・冗談じゃねぇぜ・・・。こんなのと闘ったら、正常時でも勝てねぇ・・・」
ゴードン「おれ、理性捨てる!おまえ、本気で潰す!!」
ハヤト「妹も守れずここで死ぬのか・・・。俺も情けなくなったもんだな・・・」
そこに、
葉月「灰塩っ!!」
葉月が塩を撒き乱入してきた。



ハヤト「葉月っ!?京都に帰ったんじゃなかったのか!?」
葉月「絣傷やで、1日で治るわ」
ハヤト「そうか・・・」
ゴリ「おいどんもいるでごわすよ!ハヤトどん」
ゴリはハヤトを抱き上げた。
ハヤト「ゴリ・・・」
拓也「オラもおるべ!」
ハヤト「・・・誰?このデブ」
拓也「オラだけ扱いが酷いべ!!」
ゴリ「しっかし、とんでもないのと闘ってたでごわすな」
ハヤト「お前ら、まさか!!」
葉月「あんたに助けられた借りをこれでチャラにさせてもらうで!」
ハヤト「フ・・・、俺の方が借りまくってんじゃねぇか・・・」
凛「そんなチビ、デカ、デブの3人に何が出来るって言うんです・・・ククク・・・」
葉月「チビやてぇ・・・。ゴリっ!拓也っ!手加減は要らへんで!思う存分ブチかましぃや!!」
ゴリ「よっしゃぁ!!いくでごわすよ!!!」
ゴードン「うぉぉおおおおおおおっ!!!」
ゴリと拓也はゴードンに立ち向かっていった。

続