出目金ランドセントラルパーク
ハヤト「あすか!お前はリョウの所に行け!」
あすか「ハヤト!?」
ハヤト「こいつの狙いは俺だ!お前までこんな化け物と闘う必要はねぇ!!」
あすか「でも!!」
ハヤト「あいつの考えてる事は解ってる・・・」
あすか「どういう事!?」
ハヤト「俺の勘が正しければ、アイツは河原あおいの存在を消してるかもしれねぇ・・」
あすか「な・・・何ですって!?」
ハヤト「ジンの狙いはあくまであおいだ。俺だったらそうしてるさ・・・」
あすか「宿命の勘ってヤツね・・・」
ハヤト「リョウは恐らく、俺の勘が正しければ、河原あおいと志村魁斗の2人をジンから遠ざける為に存在を消そうとしているだろう・・」
あすか「あおいとメガネ・・・。ま、まさかっ!!」
ハヤト「風紀委員会の上層部2人を消せば、風紀委員会の連中も被害を受けなくて済む・・・」
あすか「・・・そう・・・」
ハヤト「だが、リョウも魁斗も立派な戦力だ。あの2人を闘わせる訳にはいかない・・・」
あすか「解った!あんたも生きて帰ってきてね!」
あすかは去った。
風紀22:リョウの決意と魁斗の想い
夕方5時。烏丸川河川敷・・・。
リョウ「そろそろだな・・・」
リョウは川を眺めて誰かを待っていた。
カイ「いやぁ、早いですね」
そこに現れたのはカイだった。
リョウ「フ・・・、来たか・・・」
カイ「昨日の事といい、一体何があったんです?」
リョウ「聞かせてもらおうか?ジン・・・いや、お前の兄さんについてな・・・」
カイ「兄さんと戦う気ですか?」
リョウ「お前は知ってるんだろ?ジンが何処に行ったか」
カイ「さぁ〜、どうでしょう?」
リョウ「答える気はありませんってか?上等だ!力ずくでも吐いて貰う!」
カイ「いいでしょう・・・だが・・・」
カイはメガネを外した。
カイ「兄さんと闘うというなら、この僕を倒せないとねぇ・・・」
リョウ「やる気満々だな・・・」
カイ「本気でやらせてもらうよ、リョウ!」
リョウ「こい!!」
カイ「シューティングカッター!!」
シュ!
カイは真空の刃の気を飛ばした。
リョウ「飛び道具か・・・。青龍拳っ!!」
ボン!
リョウは掌から青白い気を出し、相殺した。
リョウ「よしっ!もらったぁ!・・・って、何!?」
カイの姿がなかった。
カイ「こっちだ!」
カイは撃った瞬間飛び込んでいた。
リョウ「ちぃ、上か!!ならば・・・蒼龍・・・」
げしっ!
リョウ「くっ!」
リョウはアッパーに出遅れめくりの蹴りを受けてしまった。
リョウ「なっ!」
カイ「ふっ・・・」
カイはリョウが攻撃する隙を与えずに後ろを取り、リョウを持ち上げていた。
リョウ「な、投げか!?」
カイ「その通り!!」
ばきっ!
カイのバックドロップが見事に決まった。
リョウ「ちっ!」
リョウは素早く受身を取り、体勢を立て直した。
リョウ「中々、やるじゃねぇか・・・。まさか、こんなに強いとは思ってなかったよ」
カイ「ふ・・・、どうしました?この程度では兄さんには到底かなわないぜ」
リョウ「なぁに、俺だってまだ倒れた訳じゃないんだぜ!」
カイ「強がり結構!次行くぞ!」
リョウ「こっちもこれからだ!!旋風脚っ!」
カイ「遅いっ!」
びしっ!
リョウ「くっ!」
リョウの旋風脚をカイはサマーソルトで叩き潰した。
カイ「さて、お楽しみの時間だっ!」
バキッ!
カイの裏拳がヒットした瞬間、
バキッ!ドカ!ビシ!バシッ!げしっ!
カイは素早い連続技を仕掛けた。
カイ「これでトドメだ!!サマーソルトハットトリックッ!!」
ビシビシビシ!ビシビシビシ!ビシビシビシビシビシ!
リョウ「ぐわぁ!!」
リョウは地面に叩き付けられた。
カイ「如何ですか?僕の得意技、”ワイプアウトシンフォニー”のお味は!」
リョウ「あぁ、効いたぜ・・・、かなりな・・・」
カイ「流石はリョウ。タフですね」
リョウ「だが、その乱舞技は命取りだったな・・・」
カイ「何っ!?」
リョウはカイに向かって走った。
カイ「フン、説明を宜しくリョウ!!シューティングカッター!!」
リョウ「旋風脚っ!」
リョウはカイの真空の刃を潜り抜けた。
カイ「だが、これではさっきと同じだ!!」
カイがサマーソルトを出す瞬間、リョウは素早く着地した。
カイ「し、しまった!!」
リョウ「蒼龍拳っ!!」
バキッ!
カイ「うわっ!!」
リョウのジャンピングアッパーがカイにクリーンヒットした。
カイ「こしゃくなぁ!!シューティングハリケーン!!」
カイは巨大な真空の刃を停滞させたが、
リョウ「ツメが甘かったな!真空龍刃旋風脚っ!!」
ビシビシビシビシビシビシビシ!!!
リョウは回り込み、高速回転の旋風脚を喰らわした。
カイ「うわぁぁああああああああっ!!!」
カイは倒れた。
リョウ「まだ、やるか?」
カイ「参りました。僕の負けです」
カイはメガネを掛けた。
2人は河川敷の芝生に座って川に沈む夕日を眺めながら語りあった。
カイ「よく、僕の技を見切れましたね」
リョウ「あの、ワイプアウトシンフォニーって技だよ。あれで、お前の技がマーシャルアーツって解ったんだ・・・」
カイ「見事です・・・。まさか、大技が逆に命取りになるとはね・・・」
リョウ「ところで、初めに「僕に勝たなければ兄さんに勝てない」って言ってたけど・・・」
カイ「えぇ、兄さんは僕以上のマーシャルアーツの使い手で尚且つ、伝説の暗殺拳・四神流・朱雀剣法の使い手なのです」
リョウ「なるほどな・・・。つまり、朱雀技一本じゃないって事か・・・」
カイ「えぇ、間違えなくそうです」
リョウ「となると、こないだハヤトと軽く闘ったのが為になるな・・・」
カイ「ハヤトさんですか・・・」
リョウ「あいつ、剣で直接斬る事をしないで、フェイントに使ってくるんだよ」
カイ「へぇ・・・。そうなんですか・・・」
リョウ「それより、聞かせてもらうぜ。ジンの事を・・・」
カイ「えぇ・・・。それは3年前の5月の事でした」
【回想開始】
僕達の父親は腕利きの政治家でした。
総理大臣官邸。
盛総理「それでは、君はクビになってもらう・・・」
志村「な・・・何故です!?」
盛総理「君に居てもらっては、私の野望の邪魔になるのでね。前総理は君を気に入っていた様だが、私はそれが気に入らん」
志村「く・・・」
そして、僕の父は国会議員を追い出されてしまった。
数日後。僕と兄さんはゴールデンウイーク、家に帰ってきた。
ジン「久し振りに家に帰るなぁ・・・」
カイ「父さんと母さん、元気にやってるでしょうか?」
ガラガラガラ・・・
ジン「ただいま〜」
カイ「父さん、母さんお久し振りです」
シ〜ン・・・。
しかし、家には返事がなかった。
ジン「カギが開いてるのに静かだな・・・」
カイ「行ってみましょう・・・」
僕と兄さんは中に入った。
カイ「に、兄さん・・・コレ・・・」
ジン「何だ?」
僕は母さんからの一通の手紙を発見した。
カイ「そ・・・そんな・・・」
内容は「政治家をクビにされ、怒り狂う夫に耐え切れなくなり、実家に帰る」と言った感じの内容だった。
ジン「父さんは!?父さんはどうしたんだ!?」
カイ「父さんの部屋に行ってみましょう!!」
僕達は父さんの部屋に行った。
ジン「何て事を・・・・」
父さんの部屋は荒らされていた。母さんの手紙に書いてあった内容が行われていたのだろう・・・。
カイ「兄さん!これ・・・」
僕は屋根裏の入り口が開いているのを発見した。
ジン「屋根裏か・・・」
カイ「どうする?」
ジン「よし、俺が行こう。お前は下で待ってろ」
カイ「はい。では、まかせます」
ジンは屋根裏に上がった。
ジン「ふぅ・・・、ここに上がるのは何年振りになるかな・・・。お?あれは?」
ジンはガリガリに痩せ細った父親を発見した。
ジン「と、父さん!どうしたんだ!?そんなに痩せて・・・」
志村「・・・ジンか・・・。久し振りだな・・・・。魁斗も元気か?」
ジン「あぁ、二人とも無事さ・・・」
志村「私はもうダメだ・・・。折角の得た地位も妻も失ってしまった・・・」
ジン「だが、まだ希望は・・・」
志村「私にはもう何もないさ・・・。ジン・・・、私の果たせなかった希望・・・。お前に果たして欲しい・・・」
ジン「待ってくれ父さん!!」
志村「さらばだ、ジン・・・。魁斗を大事にしろよ・・・」
ジン「父さん・・・!!」
父は屋根から飛び降り、死亡した・・・。
ジン「と・・・父さん・・・・」
カイ「兄さん!?どうしたんだい!?」
ジン「魁斗・・・、俺から離れろ・・・」
カイ「え?」
ジン「いいから早く!!俺の自我があるウチに!!」
カイは家を出た。その瞬間、家は爆発と共に炎上し消滅したのだった・・・。
数日後、僕達は父さんの葬式は挙げなかったが、墓に埋めた。
ジン「・・・・」
カイ「兄さん、いつまでいる気ですか?風邪ひきますよ」
ジン「父さん・・・解りました・・・。俺は・・・いや私は・・・貴方の夢を叶えます・・・」
カイ「ん?」
ジン「帰るぞ、魁斗!私はもう過去に囚われるのは辞めにする・・・。前に進むんだ・・・」
そして、僕等の里帰りは終わった・・・。
ゴールデンウイークも明け、学校に戻ってきた。
ジン「やぁ、おはよう」
ハヤト「ジン、帰ってきたか!」
豪醐「心配したぞ。父親が亡くなったと聞いて、ショックを受けてるんじゃないかってな」
ジン「貴様らに私の気持ちは解らないさ・・・」
ハヤト「ん?お前言葉使い変わったか?」
豪醐「一人称が俺じゃなくなったな・・・」
ハヤト「何処かのお偉いさんの言葉使いでも移ったか?ははは」
ジン「何がおかしいっ!!」
ハヤト「うわっ!」
ジンはハヤトの胸倉を掴んだ。
ジン「目の前で肉親を失った辛さなんぞ・・・、所詮貴様らに解らん!!」
豪醐「いや、解るぞ・・・」
ハヤト「豪醐・・・」
豪醐「俺は生まれてすぐに妹と2人で捨てられた。その妹が目の前で死んだら・・・お前みたいに取り乱すかもしれん・・・」
ジン「豪醐・・・。フ・・・、すまない。私とした事が急にかっとなってしまった様だ・・・」
ジンはハヤトの胸倉を放した。
ハヤト「そんな事よりよぅ、修学旅行の事なんだが、清水寺行かねぇ?」
豪醐「いいんじゃないか?清水の舞台からの眺めで嫌な事を忘れようじゃないか・・・」
ジン「そうだな、私も賛成だ・・・」
3人の絆はより深まった・・・。あの事件が起こるまでは・・・。
修学旅行で京都に来た兄さん達は清水寺に来ていた。
豪醐「いい眺めだな・・・」
ハヤト「俺、向こうから写真撮ってやるよ」
ジン「あぁ、頼む」
ハヤトは向こうの建物へ向かった。
豪醐「どうだ?ジン・・・。少しは落ち着いたか?」
ジン「あぁ、お陰様でな・・・」
秋菜「兄さ〜ん!」
豪醐「秋菜?」
そこに、豪醐の妹秋菜が忘れ物を届けにわざわざ京都まで来てくれたのだった・・・
秋菜「兄さん、忘れ物だよ」
豪醐「スマンな、わざわざここまで来させてしまって・・・」
秋菜「いいのよ、兄さんの為だから・・・」
ジン「フ・・・。それが掛け替えのないお前の妹か・・・」
豪醐「あぁ、秋菜って言うんだ」
ジン「フ・・・フフフフフ・・・。・・・!!」
豪醐「・・・?おい、どうした!?」
ジン「グォォォォォォオオオオオオ!!!」
豪醐「待て、何だその刀は!?」
ジンは刀を取り出した。
ジン「豪醐、貴様にも私の苦しみを味合わせてやる!死ねぇぇぇぇえええええっ!!」
豪醐「秋菜危ない!!」
秋菜「兄さん!?」
ズシュ!
豪醐「くっ!ぐぁぁああああっ!!!」
豪醐はジンから刀傷を受ける。
秋菜「に・・・兄さん!?」
豪醐「っぐ・・・。秋菜、逃げろ!今すぐ逃げるんだ!」
ジン「逃がさん!」
豪醐「やめろぉぉおおおおおっ!!!」
ジンは秋菜に向かっていった・・・。
秋菜「きゃぁぁぁっ!」
ザシュッ!
豪醐「秋菜ぁぁぁあああああっ!!!」
ジンは秋菜を斬り殺した・・・。
豪醐「貴様ぁぁああああっ!!!」
ジン「ぎぃゃぁぁああああっ!!」
豪醐はジンを殴り、右目に深い傷を与えた。その時だった、
ジン「嘉納ぉぉぉ豪醐ぉぉおおおおっ!!」
ズシュッ!
豪醐「ぐぉぉぉぉぉぁぁぁぁあああああっ!!!」
豪醐は意識を失った。
ジン「フ・・・フフフフフ。豪醐よ・・・思う存分に暴れるがいい!!」
豪醐「!!!」
ジンは豪醐の刀傷に術を掛け洗脳した。
ジン「よし!行け!」
豪醐「グォォオオオオオオッ!!」
豪醐は京都中で暴れまくった。
ジン「フフフフフフ・・・ハハハハハ・・・。清水の舞台から観る破壊の跡・・・、素晴らしい眺めだ・・・」
そこに、
ハヤト「ジン!お前、何をした!?」
ジン「ハヤトか・・・。そういえば、お前にも妹が居たな・・・」
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