・・・10月もそろそろ終わりに近づく頃・・・。
生徒会室・・・。
あおい「ところで、会長・・・。あたしに何が用なんですか?」
ジン「あぁ、君には大変申し訳ないのだが・・・」
あおい「ん?」
ジンは紙を取り出した。
あおい「な、何です?」
ジン「もうすぐ学園祭だったな・・・」
あおい「・・・・あ!?」
ジン「風紀委員の忙しいあの見回りを今年も頼まねばならん・・・」
あおい「学園祭って、いつでしたっけ?」
凛「今度の土日ですね」
あおい「もう明後日じゃないですか!?」
ジン「そうなのだよ・・・」
あおい「何でもっと早くそれを・・・・。・・・・あ・・・」
ジン「どうやら自覚はある様だな・・・」
あおい「あたしがいなかったから・・・」
ジン「何とか今日中に提出出来るかね?」
あおい「う・・・、やってみます・・・」
あおいは生徒会室を出た。
あおい「仕方ないか、この手で・・・」
あおいは携帯を取り出し、メールを送った。
風紀30:華水祭、開催
放課後、風紀委員室・・・。
あおい「ふぅ〜・・・」
リョウ「いやぁ〜、本当にみんな揃いいいねぇ・・・」
あおい「ねぇ、それって嫌味?」
リョウ「う〜ん、なんというかなぁ・・・ははははは・・・」
あおい「笑って誤魔化すなぁ!!そもそも、緊急招集LV7で各学年代表にメールで呼び出してるのに・・・」
あおいが怒り立ち上がった。
あおい「何で、あたしとリョウしかいないんだよっ!!」
リョウ「俺に言われてもなぁ・・・」
あおい「まぁ、学園祭近いからそっち優先させられちゃってんのかなぁ・・・」
リョウ「そうだなぁ・・・、って事は俺らは暇人って事かよ!?」
あおい「暇じゃないから呼び出したんだよ!!」
リョウ「でも、何で俺らだけなんだろうな?」
あおい「クラス委員長にクラスの仕事は免除してもらってるからねぇ・・・」
リョウ「俺もか!?俺もなのか!?」
あおい「あぁ、あんたは力仕事を頼まれた時以外はこっち優先にさせて貰ってるよ」
リョウ「俺もなのな・・・」
あおい「学園祭は風紀委員が一番目立たなくて忙しいからねぇ・・」
リョウ「あぁ・・・なるほどなぁ・・・」
あおい「それにしても一体他のみんなは何処で油売ってるんだろうねぇ・・・」
その頃、演劇部部室では。
さくら「あぁ、貴方はどうしてロミオなの・・・」
カイ「おぉ、ジュリエット・・・」
演劇部部長「はい!カット!」
カイ「ふぅ・・・」
カイとさくらは椅子に座り込んだ。
演劇部部長「いやぁ、やっぱり志村先輩に頼んで正解でしたよ」
カイ「そ、そうですか?」
演劇部部長「彼女との息もぴったりだったし、これはいい劇になる事が期待出来ます」
さくら「そういえば、去年も魁斗くんは主役で出たんだよね?」
カイ「えぇ。まぁ、その代わり可哀想な人もいましたけどね」
さくら「居たの?」
演劇部部長「あぁ、河原先輩ですよね?」
さくら「あおいちゃん?」
カイ「風紀委員の仕事をまかせちゃいましたから・・・」
さくら「そういえば、風紀委員って文化祭じゃ何してんの?」
カイ「まぁ、ちょっとした見回りですかね。僕はあまり文化祭では演劇部の手伝いばかりしてたから詳しくは知らないんですけど」
さくら「でも、今年は委員が増えたから楽出来るんじゃないの?」
カイ「えぇ、お陰で僕もこっちに専念出来て助かりますよ」
その時、
女子生徒A「ん?あの、この携帯誰のです?」
カイ「あ、それ僕のです」
女子生徒A「さっき、バイブ震えてましたよ」
カイ「え?誰だろう・・・?」
カイは携帯を見た。
カイ「ん?あおいさん?」
さくら「どうしたの?」
カイ「え・・・・?」
さくら「ん?」
カイは一瞬固まった。
演劇部部長「志村先輩どうしました?」
カイ「部長さん、申し訳ないですけど、今日はここで一旦抜けます」
さくら「どうしたの?」
カイ「あおいさんが緊急招集をLV9で出しています」
さくら「き、緊急招集LV9!?」
カイ「急ぎましょう。相当急ぎの用事があるのでしょう」
カイとさくらは風紀委員室へ向かった。
その頃、1年の教室では・・・。
葉月「ん?あれはまなピー?」
ゴリ「本当に目立つ髪形でごわすな」
葉月「お〜い、まなピー!何しとるん?」
まなみ「あ!?はづちゃん!」
まなみは葉月とゴリの所へ行った。
まなみ「はづちゃん、せいやん見てない?」
葉月「誠也?あぁ、クラスの連中と体育館に行くの見たで」
まなみ「体育館?解った有難う!」
まなみは走って体育館へ向か・・・・おうとしたが、即効で引き返した。
葉月「な、なんや?」
まなみ「すっかり忘れてた。2人とも風紀委員室に行ってくれる?」
葉月「ん?どうしたんや?」
まなみ「あおちゃんからの風紀委員全体の緊急招集が掛かってるんだよ!」
葉月「な、何やて!?」
まなみ「昼休みに届いてたの忘れてて伝え忘れてた・・・」
葉月「解った、ウチらは先行っとるわ!アンタは早よ誠也を見つけ!」
まなみ「うん!」
まなみは体育館へ行った。
ゴリ「でも、何でそれを全員でなくまなみちゃんにだけに知らせたんでごわしょ?」
葉月「あんたバカやなぁ・・・。学年の代表に伝言させようとしてたに決まってるやろ!」
ゴリ「学年代表でごわすか・・・」
葉月「まなピーは1年の中で一番経験の長い風紀委員やから、信用されてるんやろ」
ゴリ「じゃぁ、3年は魁斗どんで、2年は美雪どんの所に連絡が行ってるって事でごわすな」
葉月「まぁ、ウチの読みならそんな所やろ」
ゴリ「なるほど・・・」
葉月「まぁええわ。行くでゴリ」
ゴリ「うい!でごわす」
葉月とゴリは風紀委員室へ向かった。
体育館。
兼山「よしっ!そこまで!」
誠也「ふぅ・・・」
氷室「いやぁ、虹谷お前・・・」
誠也「何だよ・・・」
氷室「本当に上手いな女役なのに」
誠也「まぁな。あの人をよく見てるから真似は簡単だよ。それに女らしくないから楽だし」
氷室「それを言ったらあの人が可哀想だろ?」
誠也「いない時くらいグチくらいいいだろ」
氷室「まぁな・・・」
誠也「そういう君も役にハマって来てるんじゃねぇ?」
氷室「お前程じゃないよ。男役のワリに結構難しいんだぜ」
誠也「君の役の人も複雑だからなぁ・・・。まぁ、あと3日なんだ。慣れで行こうよ」
その時だった。
兼山「おい、虹谷〜。彼女だぞ」
誠也「ん?」
まなみ「やぁ」
誠也「まなみちゃん、どうしたんだい?」
まなみ「き、き、き、・・・・」
誠也「き?」
氷室「キス?」
誠也「ひ、氷室!?お前ぇ!?」
誠也は焦った。
まなみ「緊急招集だよ!せいやん」
誠也「緊急招集?」
氷室「な〜んだ、キスじゃないのか」
誠也「お前なぁ・・・」
まなみ「今すぐ風紀委員室に来て!あおちゃんが呼んでる!」
誠也「げっ!」
まなみ「ん?」
誠也「まさか、僕をハメ殺す気なのかな?」
まなみ「何ふざけてんの!?全員召集だよ!」
誠也「な〜んだ。じゃぁ、仕方ないな。悪いけど今日は上がるよ」
兼山「あぁ、また明日な!」
誠也とまなみは風紀委員室へ向かった。
その頃、2年の教室では。
委員長「という訳で今日は和喫茶店のシフトを作りたいと思います」
という事になっていた。
紅蓮「美雪ちゃん、俺何処入ればいいかな?」
美雪「う〜ん・・・」
双子妹「紅蓮ちゃ〜ん!」
お下げの双子の姉妹が現れた。
紅蓮「ん?」
双子妹「あ、あ、アタシと・・・」
紅蓮「ん?」
双子姉「ねぇねぇ、紅蓮くん。お薦めのシフトの時間あるんだけど・・・」
双子妹「お姉!」
双子姉「ん?なぁに?」
双子妹「なぁにじゃねぇ!アタシのセリフ掻き消すな!」
双子姉「何か言ってたっけ?」
双子妹「むきーっ!」
紅蓮「・・・ところで・・・誰だっけ?」
双子妹「え?」
双子姉「ひど〜い!わたし達の名前忘れてる〜」
紅蓮「え?え?」
紅蓮は冷や汗を掻いている。
双子妹「よしなよ!お姉!!直接話すのは初めてでしょ!」
双子姉「そうだっけ?」
紅蓮「・・・優しいんだな、君」
双子妹「え!?・・・・・・」
双子妹は顔を赤くした。
双子姉「わたしは天満このは!よろしくね!」
紅蓮「あぁ、宜しく」
双子妹「お、お姉に先越された・・・」
双子妹はショックを受けていた。
このは「ほらほら、貴女も挨拶しなさい」
双子妹「う、うん・・・。あ、アタシは・・・て、天満わかばです・・・」
紅蓮「そうか、よろしくな。わかばちゃん」
紅蓮はわかばに握手した。
わかば「あ、あ、う・・・うん・・・」
紅蓮「どうしたんだ?顔赤いぞ?」
わかば「え?そ、そんな事・・・」
このは「それでね、紅蓮くん」
このはが割り込んできた。
わかば「お、お姉・・・・」
紅蓮「んで、何だい?わかばちゃん?」
このはに向かって紅蓮は言う。
わかば「わかばはアタシ!!」
紅蓮「ご、ごめん!」
このは「まぁいいわ。とりあえず、この時間なんだけど・・・」
紅蓮「えっと、2日目の11時〜1時?」
このは「この時間は楽でいいと思うよ」
紅蓮「へぇ・・・そうなんだ・・・。有難う!そこに入るよ」
紅蓮はシフト表に時間を書き込みに行った。
美雪「はぁ・・・、紅蓮くんってば・・・」
柳「彼って、本当に話に流されやすいよね」
美雪「人がよ過ぎるのよ・・・」
祥子「悪い奴に騙されやすいタイプだな」
美雪「彼自身は悪い人じゃないのよねぇ・・・」
その時だった。
ブルルルル
美雪「ん?」
祥子「どうした?」
美雪「メール・・・、河原先輩からだわ!緊急招集!?」
柳「き、緊急!?」
美雪「マズイ、紅蓮くんも連れて行かなくちゃ!」
美雪は紅蓮の所に行った。
美雪「紅蓮くん!緊急招集よ!急いで!!」
紅蓮「え!?」
そこに、
委員長「嘉藤さん?貴女もシフト決まってないでしょ?」
美雪「面倒だから、彼と同じでいいです!」
委員長「ふふ・・・解ったわ」
美雪「じゃ!私達は急ぐので!」
美雪は紅蓮を連れて行った。
そんな時、風紀委員室では・・・。
リョウ「催促しただけで、集まるのか?」
あおい「緊急LV9にしたから多分大丈夫じゃないかなぁ・・・」
ガラー!!
葉月「来たで!」
ゴリ「待たせたでごわす!」
葉月「・・・お邪魔しました!」
葉月とゴリは引き返そうとした。
リョウ「コラ待て!逃げるな!」
葉月「だって、あおい義姉ちゃんとリョウはんが2人っきりなんやもん!」
ゴリ「お邪魔はしてはいかんでごわしょう」
リョウ「お前らなぁ・・・」
あおい「葉月ちゃん、ゴリ・・・」
葉月「ん?」
ギヌロ!
あおいは睨んだ
あおい「その話はいいから早く席に着いて他の委員が来るまで待機してなさい」
葉月「はい、ごめんなさい」
2人は席に着いた。
あおい「ふぅ・・・・」
リョウ「やっと人が来たな、あおい」
あおい「うん、苦労したよ。もぅ・・・」
リョウ「・・・って、どうした?」
葉月とゴリは震えていた。
葉月「あおい義姉ちゃん、怖い・・・」
ゴリ「寒気がしてくるでごわす」
リョウ「まぁ、今は気が立ってるからな・・・。黙って言う事聞いておけ・・・」
葉月「そ、そやね」
そこに、
誠也「緊急とか言うから来たけど、全然集まってないですねぇ・・・」
あおい「集まらないから緊急LV上げてるんだよ」
誠也「上げ?・・・どういう・・・」
あおい「ま、まなみちゃん・・・?まさか・・・」
まなみ「え・・・へへへへへ・・・・」
あおい「笑ってないで何か言ってよ」
リョウ「緊急LV7で呼び出されてるのに、気付かなかったんだろ?」
まなみ「言うにゃあ〜!!あおちゃんに殺されるぅ〜!!」
そこに、
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