風紀31:生徒会恋物語
 
ゴードンとの闘いで完成間近で破壊されてしまった、出目金ランド・・・。
しかし、ジンの資金で何とかあれから1ヶ月で完成させる事に成功させたのだった。
出目金「やっと念願の出目金ランドが出来た・・・。これほど嬉しい事はないよ!」
中村「そういえば、玲子が夜の遊園地のデートスポットプランを立てたとか聞いたけど・・・?」
玲子「フフフ、それは開園後の夜になってのお楽しみよ!」
中村「そうか・・・。俺も今度女誘って見てみたいもんだなぁ・・・」
玲子「あんたじゃ一生無理ね」
中村「何!?」
玲子「私は会長様と2人でデートを・・・」
中村「そっちのが無理なんじゃねぇのか?」
玲子「な、なんですって!?」
中村と玲子が喧嘩を始めた。
出目金「よしてくれよ!3人の夢の遊園地だろ!喧嘩すんなよ!」
中村「う・・・」
玲子「そうね、やってみないと結果は解らないわ」
中村「それもそうだな。おい、出目金!割引券をバラ撒きに行こうぜ」
出目金「おう!」
2人は去った。
玲子「あぁ〜、会長様ぁ〜ん!私とのデート楽しみにしてて下さいね〜!」

風紀31:生徒会恋物語

風紀委員室・・・。中村が風紀委員に割引券を配りに来た。
あおい「出目金ランド?」
ゴリ「あぁ、あの時の遊園地でごわすな!」
葉月「確か、ゴードンはんとゴリがやりあって・・・・・・・・・・・。・・・破壊した遊園地やな・・・」
中村「ったく、あとちょっとで完成だったんだけどな」
あすか「元はと言えばあんたらがあそこにあたしとハヤトを呼んだんでしょうが!」
中村「別にあんたとあいつには恨みはねぇけどよ」
あすか「へ?」
中村「やっぱ、どう見ても許せねぇのは、あのデカブツだよなぁ」
ゴリ「ゴードンはそんなに悪い奴ではないでごわすよ!」
葉月「そもそも、そんな奴の存在を隠していたあの小娘に問題ありやなぁ・・・」
あおい「葉月ちゃん・・・」
あおいが割り込んだ。
葉月「ん?」
あおい「凛ちゃん、君より年上なんだけど・・・」
葉月「な、何やて!?あんなちっこいのに!?」
中村「こっちのお譲ちゃんもあまり変わらないと思うけど・・・」
ギヌロ!
葉月は中村を睨んだ。
葉月「何か言ったかいな!?」
中村「な、何でもありません!!」
あおい「まぁ、その完成した遊園地の割引券をバラ撒きに来た・・・と・・・」
中村「まぁ、そういう事なんだよなぁ・・・。風紀委員長さんよぅ・・・」
あおい「ん?」
中村「この遊園地って、夜のデートスポットにしようと玲子が企んでるんだが、見てみたいと思わないか?」
あおい「ハァ〜・・・」
あおいはため息を付いた。
あおい「あたしって、どうして誤解されやすいんだろ・・・」
中村「何がだ?」
あおい「ここ最近余計にリョウとの関係を疑われてる様な気がするんだよね〜」
誠也「だって、風紀委員会の中でこれ以上にないってくらいに相性がいい組み合わせだし・・・」
あおい「誠也?」
誠也「ん?」
グギギギギギギギギギギ・・・・
誠也「ギブギブギブギブーッ!!」
あおいは誠也にコブラツイストを仕掛けた。
あすか「でも、それ以上にいいカップルならいるよ」
中村「え?」
あすか「さくらとメガネだよ!あの2人付き合い長いし両想いだし!」
さくら「やだぁ〜、あすかちゃんったらぁ〜!あたし達は今でもラブラブだけど〜」
さくらは嫌味ったらしく言った。
あすか「な〜んか、ムカツク言い方だねぇ・・・」
中村「いや、あのね・・・。そうでなくて・・・・」
あすか「ん?」
中村「誰か俺とデートしてくれないかなぁ・・・っと・・・」
あすか「あたし、男に興味ないからパス」
中村「え?」
葉月「ウチ、彼氏いるし〜」
さくら「勿論、あたしもね」
中村「え?え?」
美雪「私もちょっとお控えしたいと・・・」
まなみ「よく解んな〜い!」
中村「え?え?え?」
あおい「・・・だそうだね、残念でした〜」
中村「え?え?え?え?」
誠也「それに僕、男だし〜」
ゴリ「おいどんも〜」
中村「お前らは誘ってないから!」
紅蓮「ところで、中村隊長!質問なんだけど・・・」
中村「何だ、赤いの?」
紅蓮「遊園地って何?」(←山奥で狩り生活ばかりしていたので知らない)
し〜ん・・・・
中村「お前なぁ・・・・」
美雪「今度、一緒に行きましょうか、紅蓮くん!」
紅蓮「お?本当に?いいのかい?」
美雪「えぇ、中村先輩に割引券貰って一緒に行きましょ」
紅蓮「おぉ、中村隊長が割引券くれるんだ!ツイてるなぁ・・・」
紅蓮、何かピントがズレているのに気付かない・・・。
さくら「ねぇねぇ、中村くん!2枚頂戴!あたしと魁斗くんでデートしたいから〜!」
葉月「ウチも〜、ハヤト兄ちゃんとデートしたいわ〜」
誠也「僕ももらっていいですか?」
まなみ「あたしも〜!!」
中村「え?」
中村は手持ちの割引券をほとんど持っていかれてしまった・・・。
ガラガラガラ・・・ピシャン。
中村は風紀委員室を出た。
出目金「お?旦那!どうだったい?」
中村「うぅ・・・。カップルに持っていかれた・・・」
出目金「よし!でかした!!」
中村「でかしてねぇ!!」
中村は叫んだ。
出目金「どうしたのだ?」
中村「俺と一緒に来てくれる女がいねぇんだよ!!畜生!」
出目金「まぁまぁ、女子なんてまだまだ何人もいるじゃんか!」
中村「まぁ、そうだけどよ・・・。結局誰も誘えなかったら、玲子の奴に何言われるか・・・」
玲子(中村の妄想)『あっら〜、な・か・む・ら!結局駄目だったのね!やれやれ、あんたにナンパなんて無理だったんじゃな〜い?』



中村「・・・って言われるに決まってるぜ・・・。あの性格のキツい女王様がぁ・・・」
出目金「ははははは・・・ま、まぁ・・・気長に行こうよな!」
中村「お、おう・・・」
中村と出目金は別の場所へ向かった。

その頃、生徒会室では・・・
玲子「か、会長様!あの・・・・」
ジン「ん?何だ、玲子か・・・。何だね?」
玲子はジンに割引券を差し出した。
玲子「これ、この間完成した出目金ランドの割引券なんですけど、よかったら・・・」
ジン「あぁ!確かお前達の夢が詰まったあの遊園地だったなぁ・・・」
玲子「そ、そうです!」
ジン「確かにお前達のセンスというのも拝んでみたいものだなぁ・・・」
玲子「それで・・・その・・・。夜のイルミネーションを発案したの私なんで、よかったら・・・」
ジン「あぁ、是非見に行かせてもらうよ」
玲子「や、やった・・・」
ジン「さてと・・・」
ジンは割引券を2枚取った。
玲子「え?」
ジン「お〜い、凛!」
凛「はい、会長様」
ジン「玲子が私達に割引券をくれたぞ!」
凛「まぁ、よろしいんですか?玲子さん」
玲子「え、えぇ・・・」
ジン「そうだ、折角2枚貰ったんだ。デートでもしないか?」
玲子「え!?本当ですか!?」
ジン「玲子の発案したイルミネーションも見たいしなぁ・・・」
玲子「会長様・・・」
ジン「凛、今度の日曜は空いてるか?」
玲子「え?」
凛「はい、大丈夫ですよ」
ジン「よし、日曜私がお前をデートに誘ってやろう!」
凛「わ〜い!ありがとう御座います!」
玲子「え?え?」
ジン「まぁ、そういう事になったから、楽しみにしてるぞ玲子!」
凛「わたしも楽しみです!ありがとう、玲子さん!」
玲子「ど、どういたしまして・・・」
玲子は生徒会室を出た。
玲子「ハァ・・・」
玲子は深いため息をついた。
玲子「何でよ、何でなのよ・・・」
玲子は半べそをかいている。
玲子「最近の会長様は何であのガキしか見えてないのよ!ルックスは明らかに勝っている筈なのに・・・」
中村(玲子の妄想)『よぅ、玲子!やっぱり駄目だったじゃねぇか!お前が凛譲ちゃんに勝てるとでも思ってたのか?女王様よぅ』



玲子「キーッ!!中村にあんなセリフ言われて大恥じゃないのよ!!」
リョウ「お〜い?だ、大丈夫か?」
リョウとカイが通りすがった。
玲子「あ、あんたは・・・、・・・名前忘れたけど、あおいさんの彼氏っぽく見られやすい男だったわね?」
リョウ「か、神崎亮だ!」
カイ「やれやれ、何かあったんですか?玲子さん」
玲子「げっ!」
カイ「ん?どうしたんです?」
玲子「い、いえ、何でもありませんわ、魁斗さん。オホホホホホホ・・・」
玲子はこの場を離れた。
リョウ「何なんだ?あの女は?」
カイ「美川玲子、生徒会三銃士の1人ですよ」
リョウ「あ、いや・・・。それは知ってるけど、何があったのかなぁ・・・と」
カイ「流石に僕にもさっぱりですね」

玲子は早歩きであの場を離れ、廊下の隅で息を切らしている。
玲子「危ない危ない・・・。よりにもよって会長様の弟の魁斗さんが出てくるなんて・・・」
その時だった。
出目金「お?玲子だぁ!」
玲子「げっ!」
中村「うっ!」
中村と玲子は互いに後ろを振り向き、去ろうとした。
出目金「ちょっと待つのだ!」
中村「なんだよ?」
出目金「何で後ろを向いちゃうのだ!?」
中村「な、何となくだよ」
玲子「いいでしょ、そんなの!」
出目金「何か後ろめたい事でもあるのかなぁ〜ん?」
中村「ねぇよ!」
玲子「あぁ、そういえば・・・。中村、あんた結局誰か女子を誘えたの?」
中村「うっ!あ、あぁ・・・」
中村は口ごもった。
中村「当然・・・・」
出目金「ダメだったよ」
出目金が割り込んだ。
中村「出目金〜!!」
出目金「確か、全戦全敗だったよなぁ〜」
中村「て、てめぇ・・・。玲子の前では言うなって言った筈だよな?」
出目金「そんな話は初耳だなぁ・・・・」
出目金は惚けた。
中村「(この女の事だ、きっと・・・「あ〜ら、結局ダメだったのね。このカス男が!」なんて言うんだろうなぁ・・・。最悪だ・・・)」
玲子「・・・そうなの・・・」
中村「え?」
玲子「まぁ、たまには都合が悪い子ばかりと当たる事もあるわよ」
中村「れ、玲子・・・さん?」
出目金「ところで、そういう玲子はどうだったんだい?」
中村「お前、本当にいきなりズバッっと言うよな」
玲子「私?」
出目金「確か、会長様を誘うとか・・・」
玲子「フフ・・・」
玲子は軽く微笑んだ。
中村「おいおい、まさか・・・」
玲子「・・・失敗よ」
中村「なんだ、お前もダメだったんじゃねぇか」
玲子「やっぱり、あの人の1番の側近どころか、5番以内にも入れないって所かしら」
中村「凛嬢に、魁斗さんに、風紀委員長さんに、ゴードンに、番長さんか・・・」
玲子「でも、これでよかったのよ・・・。私も諦めがついたわ・・・」
出目金「結局、2人は失敗して開園初日は来ないのかぁ・・・」
玲子「まぁ、そんな不運もあるわよ。仕方ない事だわ」
出目金「来て欲しかったなぁ・・・」
出目金は残念そうに言った。そこに、
中村「ほらよ」
玲子「え?」
中村は玲子に割引券を差し出した。
中村「別に俺は女子なら誰をナンパしても問題はねぇ筈だったよな」
玲子「中村・・・」
中村「俺と一緒に行かないか?玲子」
玲子「フフ・・・」
玲子は軽く微笑んだ。
玲子「しょうがないわね。いいわ、付き合ってあげる」
中村「よし、決まりだな・・・!」
出目金「やったーっ!!流石はリーダーなのだぁ!!」
出目金は大いに喜んだ。
中村「夜のイルミネーション。楽しみにしてるぜ、玲子」
玲子「フ・・・、後悔はさせないわ。中村」
こうして、中村と玲子は次の日曜日の出目金ランド初開園日にデートを決行したのだった。

日曜日、出目金ランド・・・。
出目金「それでは、開園式を始めます!志村ジン生徒会長より、テープカットをお願いします」
ジン「あぁ、任せたまえ」
スパッ!
ジンはハサミでテープを切り、客が次々と入園してきた。
凛「いやぁ、しっかし随分と入ってくるものですねぇ・・・」
出目金「この日の為に散々宣伝したのでありますよ!」
ジン「この遊園地の設計計画にお前が一番熱心だったからなぁ・・・」
出目金「大人も子供もカップルも楽しめる最高の遊園地!吾輩、最高に嬉しいであります!」
玲子「何言ってるのよ。私達だって協力したでしょ」
中村と玲子が現れた。
ジン「おぅ、玲子じゃないか。この間は割引券有難うな」
玲子「いえいえ・・・」
玲子は寂しそうに言った。
中村「ところでよぅ、お前のオススメのアトラクションって何だ?」
出目金「やっぱり、超絶叫ジェットコースター「キングシャークスクリューバスター」だねぇ〜」
中村「おぉ、何かよく解らんが、ちと絶叫って感じだな・・・」
玲子「でも、夜のイルミネーションと花火の演出に勝てるかしら?」
出目金「勝てるよ!!夜のイルミネーションなんて夜遅くまで残ってくれる物好きしか受けないじゃん!」
玲子「でも、あんたが夜まで飽きない様なアトラクションを沢山用意してるんでしょ?」
出目金「まぁ、それもそうか・・・。とりあえず、定番のヤツを過大解釈でオーバーに作ったから、きっとハマってくれる筈さ!」
ジン「それは楽しみだな」
凛「えぇ。是非堪能してみたいものですね。会長様!」
ジン「よし、行ってくるか!凛」
凛「はいっ!」
ジンと凛は中へ入っていった。
中村「じゃぁ、俺達も行くぜ」
玲子「あんたのアトラクションのセンスを拝ませて貰うわよ、出目金」
出目金「おう!任せろぃ!」
中村と玲子も中へ入った。
出目金「さてと、吾輩も仕事があるのだ!あと1時間か・・・。まぁ、余裕か」
出目金は1人でのんびり歩いて中へ入った。

キングシャークスクリューバスター前。
中村「あれが、例のジェットコースターかぁ・・・」
玲子「結構並んでるわね」
中村は目の前の看板を見た。
中村「ひゃぁ・・・、マジかよ。3時間待ちだってよ」
玲子「えぇ?出目金のヤツ、本当に人気アトラクションにしちゃったのね」
中村「というか、初開園だから、どんなものか楽しみなのが多いだけだろ」
そこに、1組のカップルが通り過ぎた。
女「ねぇ、このジェットコースター、超怖くない?」
男「あぁ、俺も足が竦んじまったぜ」
女「アタシなんて泣いちゃったわよ」
カップルは別の場所へ向かった。
中村「さっきの話聞いたか?」
玲子「面白いじゃない」
中村「出目金からの挑戦状だなぁ・・・」
玲子「たっぷり楽しませて貰いましょ!」
しばらくして、中村と玲子の番が回ってきた。
中村「いやぁ、やっとだなぁ・・」
玲子「3時間待ちだから、仕方ないわよ」
そこに、
まなみ「あれ?元っちゃんと玲ちゃん?」
中村「ん?」
玲子「あら、誰かと思えば・・・」
中村「まなピー、来てたのか・・・」
まなみ「うん!折角出目金ちゃんに割引貰ったんだよ?勿体無いじゃん!」
玲子「今日は1人なの?」
まなみ「うぅん?2人で来たよ」
誠也「どうも、河原あおいです」
まなみ「へ?」
中村「虹谷だろが!」
玲子「あおいさんに伝えておこうかしら?」
誠也「ひぃっ!御勘弁を女王様ぁ〜!」
玲子「あん?」
グリグリグリグリ・・・・・
誠也「ぎゃぁぁああああっ!!」
玲子はハイヒールの踵で誠也をグリグリと踏みにじった。
玲子「じゃ、行きましょ」
中村「そ、そうな。(この女、怒らすと怖ぇ・・・)」
中村と玲子はコースターへ向かった。
まなみ「お〜い、生きてるか〜?」
誠也「・・・・・・」

中村達は乗り込んだ。
アナウンス「それでは発車します」
中村「お〜、いよいよか」
まなみ「どんな風になるか楽しみだね」
玲子「所詮はジェットコースターよ。大した事ないわ」
従業員「それでは、いってらっしゃい!」
ガッタン・・・ゴットン・・・。
コースターは動き出し、真っ暗なトンネルの中をゆっくり上がっていった。
誠也「うわぁ・・・。真っ暗だよ」
中村「これじゃ、何処まで上がってるのか、解らねぇな・・・」
ガコン!
中村「止まった?」
その時だった・・・。
パッ!
まなみ「わぁ・・・」
照明が点いた途端、周りの景色は水族館化していた。
玲子「へぇ、凝ってるわね・・・。周りの魚達、多分本物じゃない?」
中村「予想以上にセンスいいな、あいつ・・・」
誠也「あの・・・、コレってジェットコースター・・・なんですよね?」
中村「へ?」
その瞬間・・・。
ガタン!ギュォォオオオオオオ!!シャァァアアアアアア!!!
中村「忘れてたぁ!!これはジェットコースターなんだったぁぁあああああ!!」
コースターは85°の急斜面をハイスピードで下りだした。
玲子「キャァァアアアアアアアッ!!」
誠也「何でいきなりこんな急斜面から始まるんだよぉぉおおおおおおっ!?!」
まなみ「きゃははははははっ!!」
コースターは上がったり下がったりしたと思いきや、
中村「え?な、な・・・」
ゆっくり横回転をし、終いには逆さまになりながら走り出した。
中村「ひぃぃぃぃいいいいいっ!!」
誠也「逆さは嫌だぁぁああああっ!!」
玲子「イヤァァアアアアアアッ!もう許してぇぇええええっ!!」
まなみ「きゃっほ〜!」
そして、トドメは横回転をしまくりながら、大きく3回連続で円を描くように周った。



中村「ひぎゃぁぁあああああっ!!!もう勘弁してくれよぉぉおおおおっ!!」
玲子「イヤァァァアアアアアアアッ!!誰か助けてぇぇええええええっ!!!」
誠也「・・・・・・」(←恐怖の余り、声が出ない)
まなみ「うわぁぁぁああああいっ!!すごいすごぉぉおおおいっ!!」
プシュー・・・・。
従業員「おかえりなさ〜い」
まなみ「きゃほ〜!ただいま!」
中村「うぅ・・・・。次はどんな回転が来るんだ?怖ぇ・・・」
玲子「あぁぁあっ!誰かこのか弱き乙女を助けてはくれないのね?」
誠也「・・・・・」(←失神)

4人はジェットコースターから離れた。
まなみ「いやぁ〜、凄く楽しかったね!」
誠也「ははは・・・、僕はもうどんなジェットコースターも怖く感じないかなぁ・・・」
中村「怖すぎる・・・、シャレにならねぇ・・・」
玲子「これじゃ、人気ガタ落ち決定ね・・・」
まなみ「ねぇねぇ、このジェットコースター考えた人って凄いね」
誠也「まったく、誰がこんな演出の派手なジェットコースター考えたんだよ?」
中村「フ・・・、お前ら気になるのか?」
誠也「ん?」
中村「コレ考案したの、出目金なんだぜ・・・」
まなみ「えぇ〜!?出目金ちゃん!?すっごい!」
誠也「あの男か・・・。僕はあの男のセンスのヤバさに言葉も出ないけどね・・・」
中村「ま、まぁ・・・。まなピーが凄く喜んでたとアイツに伝えておくぜ」
玲子「調子に乗ってもっと凄いの作ったらどうする気よ?」
中村「ま、まぁ・・・客寄せにはいいんじゃねぇの?」
玲子「やれやれね・・・」
誠也「じゃ、僕達はここで別れますね」
中村「おう!楽しんで行ってくれよ」
玲子「夜のイルミネーション楽しみにしててね!」
誠也「おぉ!イルミネーションかぁ・・・。いいですね!楽しみにしてます!」
誠也とまなみは別の場所へ行った。

玲子「次何処行く?」
中村「そうだなぁ・・・。ん?」
玲子「何?」
中村「なぁ・・・「デメキン仮面」って何だ?」
玲子「知る訳ないでしょ!」
中村「だよな・・・。特撮には乏しそうだし・・・」
玲子「乏しくて結構よ。小さい頃から興味はないわ」
中村「何となくそんな感じがするなぁ・・・お前は・・・」
中村と玲子は興味を示さず去っていこうとした矢先・・・。
少年A「わ〜ん!助けて〜!!」
怪人「ククククク・・・助けても誰も来ないぞ!」
デメキン仮面「そこまでだ!貴様の悪事はここで終わりだ、覇宇座メン!」
中村「ん?」
玲子「何してんの?行くわよ」
中村「いや・・・アレ・・」
玲子「ん?」
デメキン仮面はバレバレ出目金本人だった。
玲子「出目金・・・・よね?」
中村「な、何やってんだ?あいつは・・・」
玲子「創作特撮かしら?」
中村「こりゃ、子供の支持率が落ちそうだな・・・」
玲子「アホらし・・・。行きましょ」
中村「同感!」
中村と玲子は他人のフリして去った。

時は経ち、日も暮れた。
中村「ふぅ〜、意外と遊び甲斐があったなぁ・・・」
玲子「出目金の遊園地センスには完敗ね」
中村「お!そういや、夜のイルミネーションってどんな感じになるんだ?」
玲子「フフ・・・そんなに楽しみなのね・・・」
中村「まぁ、俺はこっちが目当てで来た様なもんだからなぁ・・・」
玲子「ちょっと待ってくれるかしら?」
中村「ん?」
玲子は携帯で電話を始めた。
玲子「イルミネーションがオート発動するのは5時半よね?」
出目金『うん、そうなのだ』
玲子「正式にはあと何分後くらいか解る?」
出目金『えっと・・・・お、あと30秒後なのだ』
玲子「そう、有難う・・・」
ピ!
玲子は携帯を切った。
中村「誰に電話してたんだ?」
玲子「ちょっと管理室にいる出目金にね。あと30秒後よ」
中村「いよいよなんだな・・・・」
30秒経過。
パッ!
中村「お、おぉぉぉおおっ!?」
遊園地全体が虹の如く輝き、日が落ちた直後の遊園地を綺麗に彩った。
中村「す、凄ぇ・・・。凄ぇよ!」
玲子「フフ・・・どうやら、大成功の様ね」
女「綺麗・・・」
男「イルミネーションが僕達をまるで歓迎しているかの様だ・・・」
近くのカップルが抱きつき始めた。
中村「こりゃ、カップル受けは間違いねぇな!」
玲子「そうでしょ!もう、これで結ばれるカップルが増えるといいわね・・・」
中村「あぁ・・・」
玲子「ねぇ、食事にしない?会長様の次にいい席を予約してあるのよ!」
中村「おぉ!」
玲子「このイルミネーションや近所の夜景が見渡せる展望レストラン!」
中村「いいねぇ!ロマンティックで!」
中村と玲子はレストランへ向かった。

そんな頃、管理室では・・・。
ゴードン「出目金!外、凄く綺麗。おれ、驚いた」
出目金「あぁ、玲子の考案したイルミネーションなのだ」
ゴードン「そういえば、玲子、何処行った?」
出目金「中村とデートしてるのだ。おれっちも誰かとデートしたかったなぁ・・・」
ゴードン「凛、ジンとデートしてる。中村、玲子とデートしてる・・・」
出目金「そうなんだよなぁ・・・。おれっちも彼女欲しいのだ〜」
ゴードン「残りの生徒会の女子、どうだ?」
出目金「う〜ん・・・。難しい所なのだな」
ゴードン「風紀委員の女子、どうだ?」
出目金「アレらはパスだなぁ・・・。カップル多いし、余り者はタイプじゃないし」
ゴードン「おれも、彼女欲しい。出目金、お薦めいるか?」
出目金「ゴードン殿に相応しい女でありますか?9組の三肉杉部須子はどうでありますか?」
ゴードン「あれ、野蛮。キモイ。おれ、好きじゃない」
出目金「あんたも結構、五月蝿いほうでありますねぇ・・・」
ゴードン「まぁ、好みはそれぞれ。お前とおれも好み、多分違う」
出目金「そうだなぁ・・・。しっかし、惜しかったなぁ・・・」
ゴードン「ん?」
出目金「おれっちさぁ・・・。本当は、玲子を狙ってたんだよねぇ・・・」
ゴードン「玲子!?に、似合わない・・・」
出目金「うるせぇ!あんたは誰が好みなんだい?聞くまでもないけど・・・」
ゴードン「それは、命の恩人でもある、凛。でも、今のジン、凛必要。だからおれ、諦めた」
出目金「あんたって見かけによらず、いい奴なんだなぁ・・・」
生徒会のモテない2人は黄昏ていた。

そして、7時45分頃になった・・・。
中村「いやぁ・・・、メシ旨かったぁ・・・」
玲子「フフ・・・、喜んで貰えて光栄だわ」
中村「そういえば、花火やるとか言ってなかったか?」
玲子「えぇ、確か8時ね。ちょうどいい時間だわ」
中村「何処かいい所でもあるのか?」
玲子「観覧車で2番目にいい席を予約入れておいたのよ」
中村「やるじゃねぇか!手際がいいねぇ・・・」
玲子「ここからは私の見せ場だからね・・・」
中村と玲子は観覧車へ向かった。
ジン「お?やぁ、中村に玲子!」
玲子「あ、会長様!」
凛「玲子さん、観覧車で一番いい席を用意して下さって有難う御座います」
玲子「いえいえ、いいのよ。私は貴女と会長様の為なら・・・」
中村「とか、言ってるけどコイツ。ちゃっかり、次にいい席に予約入れたんだぜ」
玲子「中村ぁ!?」
ジン「まぁいいじゃないか。私は悪い事だとは思わないぞ」
玲子「まぁ、会長様ったら・・・」
ジン「それにしても、綺麗なイルミネーションだなぁ・・・。確か、玲子の考案と聞くが?」
玲子「えぇ、喜んで頂けて光栄ですわ!」
中村「とか、言っても、会長様の資金のお陰なんだけどなぁ・・・」
玲子「そうね、会長様がお金持ちじゃなかったら、こんな事出来なかったわ」
中村「会長様、三銃士を代表してお礼を言います!本当に有難う御座います!」
ジン「おいおい、よしてくれよ。私はただ金を出しただけだ。設計したのは君達自身じゃないか!」
凛「素晴らしい遊園地ですよ。また誰かと来たいと私も会長様も思っていますから」
中村「へへっ・・・。なんか照れくせぇな・・・」
玲子「出目金もきっと喜ぶわね」
ジン「じゃ、私達はいくぞ。玲子、花火も楽しみにしているからな!」
玲子「えぇ、楽しんで下さい!」
中村「よし、俺達も続くぞ」
玲子「えぇ」
4人は観覧車に乗り込んだ。

その頃、管理室。
ゴードン「出目金〜。吉松屋で牛丼特盛り買ってきた」
出目金「お、サンキュー!」
パキッ!
出目金とゴードンは牛丼弁当を食い始めた。



出目金「そういえば、ここって展望レストランあるんだよなぁ・・・」
ゴードン「さっき、凛が凄いごちそうと言ってた」
出目金「羨ましいねぇ・・・。おれっち達はわびしく牛丼を男2人でかっ込んでるくらいだもんなぁ・・・」
ゴードン「そういえば、玲子が言ってた花火、もうすぐだったか?」
出目金「あぁ、8時になると自然と照明が消える仕組みになってるのだ」
ゴードン「本当にハイテク、優れてる。おれ、感激」
出目金「これも、会長様が居てくれたからなんだよなぁ・・・。後で礼が言いたいくらいだよ・・・」
ゴードン「・・・出目金・・・」
出目金「何だかんだ言ってもさ、おれっち達ってあの人あっての生徒会メンバーだからな」
ゴードン「ジン、やっぱりいい奴。おれ、出会った時から気付いていた」
出目金「まぁ、時には国会議事堂に攻め込んだりもしたけど、でも・・・いい人なんだよなぁ・・・」
2人は相変わらず黄昏ていた。

4人が観覧車に乗り込み、10分後。照明が全て消された。
中村「お?始まるな!」
玲子「あっちの湖の向こうから打ち上げるのよ。見てなさい」
ヒュー!パン!パン!パン!
中村「おぉぉぉおおおおっ!!凄ぇ凄ぇ!!」
中村は感激していた。そんな時だった。
chu!
中村「え?」
玲子「どうかした?」
中村「え?あ・・・いや・・・。気の所為か・・・」
玲子「中村・・・あのね・・・」
中村「な、何だ?」
玲子「私、今までジン会長様の事以外の男の事は考えた事なかった・・・。でも、今なら言える気がするの・・・」
中村「何がだ?」
玲子「好きよ、元洋・・・」
chu!
玲子は中村に熱い口付けをした。
中村「れ、玲子!?」
玲子「私はもう貴方のものよ。フフ・・・」
中村「玲子・・・。・・・フ、俺は普通に生きられない男だ。それでも付いてくるか?」
玲子「えぇ、何処までも・・・」



こうして1つのカップルが新たに完成したのだった。

生徒会恋物語・完