風紀32:くの一参上す!
 
11月、秋深まる肌寒くなってくるこの季節の事・・・。
生徒会室前・・・。
中村「いやぁ、それでこの間は玲子となぁ・・」
出目金「うわ〜、ズルイのだ、中村。吾輩もやりたかったのだ、その・・せ・・・せ・・・」
出目金は赤面する。
中村「お前もいい彼女作れ〜」
出目金「うるせぇのだ!!吾輩もそのウチ自慢出来る彼女を作ってみせ・・・」
その時だった。
シュルルルルル・・・・ストトトトトトトトト・・!!!
出目金「ぬがぁぁぁっ!!な?な?」
中村「出目金!!」
シュルルル・・・ストッ!
中村「うぉぉぉっ!?」
出目金「一体何なのだ!?」
中村「む?これは・・・手裏剣?」
出目金「犯人は誰なのだ!?」
中村「近くに隠れているのは解ってるんだ出て来い!!」
???「(・・・こいつらは・・・・違う・・・)」
壁紙に隠れた忍者は呟いていた。

風紀32:くの一参上す!

風紀委員室・・・。
ガラー。
誠也「あれ?河原先輩は?」
ゴリ「あぁ、あおいどんなら数学の補講受けてるでごわすよ」
葉月「ついでに、リョウはんと魁斗先輩も一緒やで」
まなみ「そういや、先輩達は受験近いんだよね?」
葉月「そいやぁ〜・・・あおい姉ちゃんは今度の日曜に推薦入試とか聞いてるで」
誠也「そりゃ大変だなぁ・・・・」
そんな時だった・・・。
シュルルルル・・・・ストトトトトトトト!!
誠也「うわあぁぁぁっ!?な、何だ!?」
ゴリ「うぉぉぉぉおおおお!!?」
葉月「誠也!ゴリ!大丈夫かいな!?」
まなみ「手裏剣?一体誰が・・・」
忍者「やはり、貴方達じゃない・・・・か」
葉月「うぉぉ!?な、何や?」
忍者が壁紙から参上した。
葉月「何処から出てきてるねん!あんた!」
忍者「ウチ、忍者だからかな?」
まなみ「わ〜、忍者だ忍者だ!」
まなみは忍者を歓迎した。
忍者「いやぁ・・・、忍者ってだけで歓迎されても困りますねん」
葉月「・・・あんた、何しに来たんや?」
忍者「いやぁ・・・その・・・・」
葉月「何や?後ろめたい事でもあるんかいな?」
忍者「あらへんあらへん、そんな事あらへん!」
葉月「・・・あからさまに怪しい・・・。しかも、中途半端な関西弁やし・・・」
忍者「う〜・・・」
そこに、
ガラー!
あおいとリョウが入ってきた。
あおい「ゴリ〜、わざわざ伝えてくれてありがと・・・」
忍者「くせもの!!」
あおい「!!」
シュルルルルルル・・・・
忍者はリョウに向かって手裏剣を投げた。
あおい「リョウ!」
ゲシッ!
リョウ「うおっ!?」
ドス!
あおいは咄嗟にリョウに足払いを仕掛け、転倒させた。
リョウ「いってぇ〜!!!何すんだよ!!」
あおい「守ってやったんだから礼くらいしなよね」
リョウ「な!?」



あおいは手裏剣を全発受け止めた。
忍者「なっ!?」
あおい「君ねぇ!!」
あおいは忍者に近寄った。
あおい「校内でそんな格好でふらついちゃ駄目でしょ!」
葉月「突っ込む所はソコかい!!」
葉月の突っ込みが入る。
忍者「あ、あの!!う、ウチの・・・お兄ちゃんになって下さい!!」
あおい「はい?」
あおいに向かって言った。
リョウ「またこのネタかよ・・・」
あおい「き、君さぁ・・・。喧嘩売ってない?売ってるでしょ?」
忍者「ん?ウチ間違った事言ったの?」
まなみ「さぁ?」
葉月「何も間違ってないと思うで?」
誠也「河原先輩・・・、誰も気付いてないですねぇ・・・」
あおい「・・・・・」
ギヌロ!
あおいは1年生を睨んだ。
葉月「ひぃぃぃいいいいっ!!」
誠也「ごめんなさいごめんなさい!!」
まなみ「にゅ?」

あおいと忍者は椅子に座った。
忍者「ご、ごめんなさい!つい、面影が兄に似ていたので・・・」
あおい「ま、まぁ・・・あたしも男勝りな所が多いってよく言われるし、構わないんだけどね・・・。制服着てるんだから、気付こうね」
葉月「そういや、質問の途中やったな?」
楓「あ〜、ごめんね。ウチ、1年の焔楓言います。よろしゅうお願いします」
あおい「で、楓ちゃん。君は何しにここに来たのかな?」
楓「実はウチ・・・、お兄ちゃんを探してますねん!」
あおい「お兄ちゃん?」
楓「もう半年も顔を見なくなって、会いたいのに会えないんです!」
あおい「それとこことどういう関係が?」
楓「ここに誰よりも生徒に詳しい子がいるって聞いて・・・」
誠也「まなみちゃんの事だね」
楓「まなみちゃん?」
まなみ「あたしの事だよ」
楓「貴女がそうなんだね!?ウチのお兄ちゃんが何処で何してるか解る?」
まなみ「って、急に言われてもなぁ・・・・」
あおい「そのお兄さんって、何て名前なの?」
楓「えっと・・・豹牙、焔豹牙って言います!」
まなみ「焔・・・豹牙・・・・・・」
まなみは必死に悩んでいる。
誠也「あれ?珍しい、まなみちゃんが悩んでる・・・」
まなみ「う〜ん・・・・」
あおい「その豹牙って人は今何年生なの?」
楓「去年の卒業生ですけど・・・」
まなみ「え?」
あおい「・・・・そういう事か・・・」
楓「どうかしたんですか?」
あおい「悪いけど、まなみちゃんじゃ解らないよ」
楓「そ、そんな・・・」
あおい「だって、その人・・・。まなみちゃんが入学する前に卒業しちゃってるから、会えないし」
楓「あ・・・」
葉月「・・・しっかし、一体誰の悪知恵や?そう簡単におらへんで、まなピーに頼る奴」
楓「えっと、実は・・・生徒会長に・・・・」
葉月「あぁん?」
葉月の目付きが限りなく悪くなった。

【回想(数十分前)】
ガチャ!
ジン「おい、騒がしいぞ!・・・ん?」
中村と出目金が何者かに襲撃されていた。
ジン「おい!大丈夫か!?」
中村「なんとか、怪我はないですけど・・・」
出目金「身動きとれないであります!」
ジン「やれやれ・・・。一体誰に・・・」
シュルルル・・・
ジン「ぬっ!」
ボッ!
ジンは咄嗟に炎のバリアを手裏剣を張り防いだ。
ジン「誰だ?出てきたまえ!!消し炭になりたくはないだろう・・・」
楓「ちっ!バレちゃしょうがない・・・」
ジン「き、君は!!」
出目金「忍者?」
ジン「何の用かね?こいつらは君に危害を加える事をしたのかな?」
楓「あんたが生徒会長の志村ジンだね?」
ジン「いかにも、私が生徒会長の志村ジンだが。それが何か?」
楓「お兄ちゃんを何処へやった!?」
ジン「ん?お兄ちゃん?」
出目金「貴様、何を言う!会長様は今まで何一つ悪行など犯してはおらんでありますぞ!!」
ジン「・・・いや、悪行はしたが。君の兄とやらに手を出した覚えはないな・・・」
中村「そもそも、あんたの兄ってのがどんな奴かも知らねぇし・・・」
楓「あ・・・、そうでしたか・・・。ごめんなさい・・・」
出目金「ごめんで済んだら警察は要らないのであります!!」
楓「また、一から探さないと・・・か・・・」
楓が去ろうとした時だった。
ジン「待ちたまえ!」
楓「え?」
ジン「人探しをしているんだったな?」
楓「はい」
ジン「それなら、風紀委員室をあたりたまえ。あそこには生徒の情報に詳しい子がいるぞ」

【回想終了】

葉月「あの野郎・・・。やっぱ1発悪夢見せたろか?」
ゴリ「まぁまぁ、落ち着くでごわすよ、お嬢」
楓「結局、無駄骨みたいですね・・・。ウチの事は忘れて下さい・・・」
ぽん!
あおいは楓の肩を叩いた。
あおい「待ちなよ・・・」
楓「風紀委員長?」
あおい「焔豹牙さんだっけ?あたし達も何か調査をするの、手伝うよ」
楓「え!?」
あおい「いつまでも1人で探してたってみつかるものもみつからないでしょ」
楓「い、いいんですか!?」
あおい「折角だから、それまで風紀委員として行動してみない?」
楓「は、はい!喜んで!!」
こうして、楓の兄探しが始まった。

職員室前。
あおい「失礼しました!」
ガラガラガラ・・・ぴしゃん!
あおい「とりあえず、去年の彼の担任から情報は貰ったけど・・・」
楓「フリーターじゃ何処にいるかなんて・・・解らないですね・・・」
あおい「クラスでも目立たない存在だったらしいから、やっぱり探すのは大変だろうね・・・」
楓「・・・お兄ちゃん・・・」
そっ。
あおいはそっと楓の肩を抱いた。
あおい「大丈夫だよ、時間は掛かるけど絶対見つけてみせる・・・」
楓「風紀委員長・・・」
そんな時だった。
あすか「あおい〜!!」
あおい「あすか?」
あすかがあおいと楓の前に現れた。
あおい「どうかしたの?」
あすか「いやぁ、誠也から新入委員が入ったって聞いてさぁ・・・。見てみたいとね」
あおい「それなら、ここに・・・ってあれ?」
楓の姿がない。
あすか「何よ、誰もいないじゃん!まさか、幽霊なんじゃ・・・?」
あおい「それはないから!!」
あすか「嫌だよ、幽霊は。あたし苦手なんだから・・・」
あおい「解ってるよ。あんたは中学の時からそういうのダメだったからねぇ・・・」
あすか「はづが来てからこういうの多くて困るのよね・・・」
あおい「だからって、あんたも無理に付き合う事もないでしょ」
あすか「だってぇ〜!」
あおい「まったく、意地張っちゃって・・・。それより、いい加減に・・・」
あおいは壁を掴んだ。
ペロ・・・。
楓「え?」
あおい「・・・出てきなよね」
あすか「ぎゃぁぁっ!?な、何!?」
あおい「あすかが来た瞬間から、ずっとこんな所で隠れてたんだね?」
楓「すごいです!何で解っちゃうんですか?」
あおい「壁にシワが出来てたからね。すぐに解ったよ」
その時だった。
あすか「きゃぁぁぁああっ!!」
楓「何っ!?」
あおい「あすか?」
あすかは楓を抱きしめた。



楓「うにゅっ!?」
あすか「あおいあおいあおい!!」
あおい「な、何?」
あすか「こ、こ、この子・・・ど、どうしたの!?」
あおい「さっき言ってた新入委員の子だよ」
楓「え、・・・・っと・・・。ほ、焔・・・楓・・・・です」
あすか「可愛い〜!!」
あおい「あ、あすか?」
あすか「この子嫁にしていい?」
あおい「同性別でしょ!」
楓「え!?この人も女性だったんですか?」
あおい「だから、そういう嫌味を真顔で言わないの!そりゃ、あすかは背高いし、言葉使い悪いし、体格のワリに胸はBだけど・・・」
あすか「や〜ね〜、あおいよりは女っぽいつもりよ?髪長いし」
あおい「あう!それは言わないで、っていつも言ってるでしょ!!」
楓「あ、あの・・・この方は?」
あおい「あぁ、紹介が遅れたね。こいつは・・・」
あすか「あたし、神崎あすか!よろしくね、楓ちゃん!」
楓「は、はい・・・」
あすか「そういや、この子は何か訳があって委員会に入れたの?」
あおい「まぁ、ちょっとね・・・」
あおいは楓の兄の事をあすかに話した。
あすか「なるほどね・・・」
あおい「あんたにはやっぱり解らないよね」
あすか「そうねぇ・・・。あたしには解らないけど・・・そうだ!!」
あおい「何?」
あすか「あいつなら、協力してくれるかな?」
あおい「あいつ?・・・あぁ!!いいんじゃない?」
あすか「生徒会の事件の時もあいつの情報があったからこそ対応出来たんだし・・・」
あおい「じゃぁ、後で紹介してあげなよ」
あすか「解った。じゃぁ、楓ちゃん夜の8時に岩清水神社に来てね」
楓「夜の8時ですか?」
あすか「ついでに夕食もおごるよ。あいつの店で」
楓「解りました!では、夜8時ですね。楽しみにしてます!」
あおい「じゃぁ、もう遅いから帰ろうか。家まで送るよ」
楓「有難う御座います!」
あすか「あ、あたしも一緒に行く!」
あおい「(今日のあすか、何か変!)」
という訳であおいとあすかは楓を家まで送り届けた。

夜8時、岩清水神社前。
あすかが1人到着した。
あすか「あれ?楓ちゃんまだかな?」
ぺろり・・・。
鳥居から、楓が出てきた。
楓「待ってましたよ」
あすか「うわぁ!?何でいつもそういう登場するかなぁ〜?」
楓「つい癖で・・・、てへ」
あすか「んも〜!!可愛い!!」
あすかは楓に抱き付いた。
あすか「まぁいいわ。行こうか、そんなに遠くないから」
楓「はい!」

という訳であすかは楓を連れて夜道を歩き出した。
楓「あの、神崎先輩・・・」
あすか「あすかって呼んでくれるかな?同じ委員に同姓の弟がいるから」
楓「あ、あの風紀委員長さんの足払いで転んだ人ですね?」
あすか「あたしがいない間に何があったのよ?」
楓「いえいえ、大した事じゃありませんよ」
あすか「まぁいっか。それで話は何?」
楓「あすかさんは何でウチにこんなに優しくしてくれるのかな?って思って」
あすか「何ていうのかな・・・。楓ちゃんの事聞くと他人に思えなくなっちゃってね・・・」
楓「え?」
あすか「あたしもついこの間まで妹だと思っていた子と2人で暮らしてたんだけど、赤の他人と解ってから1人になっちゃってさ・・・」



楓「そんな事が・・・」
あすか「仮にも6年以上も姉妹として過ごしてきたあたしにとっては本当につらい事だった・・・。多分あの子にとっても・・・」
楓「でも、あすかさん?」
あすか「ん?」
楓「弟さんがいるんですよね?何で一緒に暮らさないんですか?」
あすか「あ〜、ウチは女子寮だからね。真夜中に男を入れちゃいけないのよ」
楓「そうだったんですか・・・」
あすか「まぁ、似た様な境遇同士仲良くなりたいってのもあるんだけどね・・・」
楓「だけど?」
あすか「ポニーテール仲間だし、小柄で可愛いからつい可愛がっちゃうってのもあるかな?」
楓「あぁ・・・。この髪型ですか・・・。今は亡き小さい頃兄の好きだった女の先輩の髪型を真似ただけなんですけどね」
あすか「へぇ・・・。そういう事があったんだ・・・」
楓「まぁ、忍者は危険な修行が多いですから、仕方なかったんですけどね・・・」
あすか「何か、あおいみたいだね」
楓「え?風紀委員長さんですか!?」
あすか「あいつさ、自分に身を切られる程に嫌な事があると髪切って、髪と心をすっきりさせてたからなぁ・・・」
楓「確かに、あの人は髪短めですよね」
あすか「あたしと初めて会った時はポニーテールにしてたんだから!」
楓「え!?」
あすか「よくよく考えるとあおいももっと小さい頃に楓ちゃんと同じ仕打ちを受けて12年耐えてたんだよねぇ・・・」
楓「えぇ!?」
あすか「あおいって、あまり自分を語らないからさ。実際、親やリョウもメガネも知らない事とか結構あったりするんだよ」
楓「他人に迷惑を掛けたくないから、全て自分の中に閉まってる・・・」
あすか「そうだなぁ・・・、あたしもあいつとは似た所があって親友になったもんだし・・・」
楓「色々あったんですね・・・」
あすか「色々とね・・・・」
あすかはおでんの屋台の前に止まった。
あすか「おっと、ここだここだ」
楓「へぇ、こんな所に屋台があったんだ・・・」
あすか「最近屋台なんて見かけないからねぇ・・・」
あすかはのれんをどかし、中に入った。
ハヤト「へい、いらっしゃい!って、お前か・・・」
あすか「よっ!こんばんわ!」
ハヤト「お前なぁ・・・、屋台巡りは体に悪いぞ」
あすか「しょうがないでしょ、不器用なんだから・・・」
ハヤト「まったく、こいつの夫になる奴が可哀想だ」
あすか「それより、今日は友達連れてきたよ」
楓「えっと・・・ど、どうも・・・って、ハヤさん!?」
ハヤト「ん?何処かで会ったか?・・・って、楓じゃねぇか!?」
あすか「え?何知り合いなの?」
ハヤト「そりゃ知ってるよ。俺の憧れの先輩の妹さんだぜ」
あすか「あ、憧れの先輩!?」
ハヤト「中学時代の剣道部の先輩で俺の憧れだった人なんだよ!」
あすか「ま、マジで!?」
ハヤト「去年までは結構一緒につるんでたぜ」
あすか「何ぃぃぃいいっ!?」
ハヤト「本当にいい人だよ。焔先輩は・・・」
あすか「そうなんだ・・・」
ハヤト「卒業してから、全然見なくなったけどな。あれから先輩はどうしてるんだい?」
楓「それが・・・」
楓はハヤトに全てを話した。
ハヤト「行方不明!?」
楓「えぇ、手紙とお金だけマメに郵便で届けてるだけで・・・」
あすか「そういう事なのよ、ハヤト。あんたも協力してくれるよね?」
ハヤト「当然、協力するぜ。あの人とまた会って楽しみたいからなぁ・・・」
楓「有難う!ハヤさん!」
ハヤト「だが、あまり期待はしない方がいいかもしれないな・・・」
楓「え?」
ハヤト「あの人が大切な妹に姿を見せないのには訳があるんだろうさ・・・」
楓「・・・でも、いいの!ウチはどんな姿であっても、またお兄ちゃんに会いたい!」
あすか「楓ちゃん・・・」
ハヤト「・・・フ、その言葉が聞きたかったぜ。これからは俺も出来る限り協力する!何があろうとなかろうと、先輩を見つけ出してみせようじゃねぇか!」
楓「はいっ!!」
楓とハヤトは意外にも知り合いという事であすかの予想以上にいい展開へ持ち込む事に成功し、兄探しを開始する事になった。

そんな頃、河原家では・・・。
あおい「う〜ん・・・」
あおいはパソコンに食らいついていた。
リョウ「よぅ、どうした?パソコンと睨めっこか?」
リョウがコーヒーを持って入ってきた。
リョウ「コーヒーここに置いておくよ」
あおい「ありがとう。・・・って、また睡眠薬入れてないよね?」
リョウ「入れてないから!!」
あおい「まぁ、信用するけど・・・。あたし、ああいう目に一度でも合うとしつこいからね」
リョウ「こりゃ、一生言われそうだなぁ・・・」
あおいはカップを受け取り一息ついた。
リョウ「しっかし、何か調べてたのか?」
あおい「いやぁ、例の焔豹牙って先輩の事を調べてるんだけど、何も解らないんだよね・・・」
リョウ「そういうのいるんだ・・・」
あおい「フリーターやってても、バイト先とかくらいは解るのに、彼は何も出てこないんだよ」
リョウ「何かあるな・・・、その焔豹牙って人」
あおい「あたしもそう思うよ」
それを偶然ドアの外で聞いていた男が1人・・・。
紅蓮「(・・・・焔豹牙・・・。まさか、あの男の名をここで聞くとはね・・・)」
さくら「あれ?紅蓮ちゃん、何してるの?」
紅蓮「あ、姉さん。個人的な事だよ」
さくら「ふ〜ん・・・。紅蓮ちゃんもあおいお姉ちゃんとリョウくんの事が気になるのかな?」
紅蓮「・・・あ!そうそう、き、気になるんだよね。あの2人じれったいしさぁ〜・・・」
さくら「解るよ、うんうん!」
紅蓮「あ、姉さん。風呂上がったんだ。次入っていいかな?」
さくら「あ、いいんじゃない?」
紅蓮は風呂場へ行った。

そんな頃、京都のある旅館にて・・・。
???「ふぅ・・・、あれから1ヶ月か・・・」
その時だった。
シャー
???「はぁ〜い!豹牙、元気にしてる?」
豹牙「何だ、麗亜か」
麗亜「何だは酷いわね、折角仕事を伝えに来たのに」
豹牙「やっと仕事か・・・。こちとら、退屈してたんだ。丁度いい」
麗亜「レッドに印象を与えるという任務は成功したみたいだし、総帥も喜んでるわよ」
豹牙「それはいいけど、何でお前をわざわざよこす?レッドは京都を去ったんじゃなかったのか?」
麗亜「総帥はレッド捕獲の為の外堀を埋めるつもりでいるのよ」
豹牙「この京都に面白いものでもあるのか?」
麗亜「えぇ、いい情報があるのよ。京都で有名な寺の後継ぎ娘がレッドに接触したらしいわ」
豹牙「ほぉ、それで?」
麗亜「その娘の関係者で面白い人物がいるのよ」
麗亜は紙を見せた。
豹牙「・・・なるほど・・・。こいつは使えるかもな」
麗亜「まぁ、敵は多いしターゲットは女性だから、あたしが居た方が行動しやすいだろうって事らしいわ」
豹牙「よし、いいだろう。その作戦乗った!」
麗亜「という訳であたしもこの旅館に泊まってるから、今晩あたしを抱かない?」
豹牙「そういうのは真之介とやってくれよ。俺には大切な相手がいるからな・・・」
麗亜「あっそ、やぁ〜ね〜シスコンは」
豹牙「うるせぇ!」
麗亜「あ、そうそう。確か妹の楓ちゃんだっけ?彼女の仕送り金届けておいてやったわよ」
豹牙「そうか、わざわざスマンな」
麗亜「仕方ないわよ。あんたをここから外せなかったんだから・・・」
麗亜は部屋を出ようとする。
麗亜「あ、そうそう。この任務が全て終わったら、ちゃんと楓ちゃんに顔くらい見せなさいよ。心配してたみたいだから・・・」
豹牙「解ってる。楓に寂しい思いはさせたくないからな・・・」
麗亜「じゃ!また明日、任務を果たそうじゃないですか!」
豹牙「ああ!おやすみ!」
麗亜は部屋を出た。
豹牙「楓・・・」
豹牙はロケットの写真を見た。
豹牙「この任務が全て成功したら、絶対に帰ってきてやる!・・・そして・・・」

焔豹牙と麗亜の任務とは?彼らの組織の上層部には誰がいるのか!?そして、紅蓮と豹牙のつながりは如何に!?


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