京都、咲崎家・・・。
火月「今日で親父も退院出来るそうだ」
葉月「ほ、ほんまか!?」
豪醐「よかったな、はづ坊」
葉月「うん!ウチ、これでやっと取り戻せたんやな・・・」
火月「あとは水月姉さんが残ってるけどな・・・」
豪醐「あ、そうだ。忘れる所だった・・・。はづ坊!」
葉月「ん?」
豪醐「今朝、お前宛に手紙が着ていたぞ」
葉月「ウチ宛て?」
葉月は手紙を受け取り、読んでみる。
手紙『咲崎葉月君へ、もう冬も本番になってきたが、如何御過ごしだろうか。ところで、明後日クリスマスパーティーをやるので、是非群馬に戻ってきて欲しい・・・』
葉月「く、クリスマスパーティーやて!?行く行く!!」
豪醐「ほぅ、もうクリスマスか・・・」
葉月「差出人は誰やろ?あおい姉ちゃんかいな?」
手紙『華水神高校生徒会長、志村ジンより・・・』
葉月「・・・・・」
豪醐「は、はづ坊?」
葉月「何で、アイツやねん!!」
葉月は手紙を床に叩き付けた。
風紀38:葉月帰還!クリスマスパーティー!!
街中のデパート街。あおいとリョウが2人で買い物をしていた。
♪〜シャシャシャシャラララララ〜
クリスマスシーズン故にクリスマスソングが鳴り響く・・・。
リョウ「お?そういえば、もうすぐクリスマスだったな・・・」
あおい「そうだね、今年は楽しいクリスマスになるといいなぁ・・・」
リョウ「おいおい、そんなにつまらなかったのか?今までのクリスマスは?」
あおい「そりゃぁ、去年まではウチには両親とゴウくんしかいなかったし・・・」
リョウ「あぁ、そういや。俺が来たのは半年前だったからなぁ・・・」
あおい「今年は会長が学校でクリスマスパーティーを開いてくれるから、楽しいクリスマスになれる予感がするよ・・・」
リョウ「ジンさんも最近は随分と丸くなったからなぁ・・・。クリスマスパーティーまで開いてくれるとは・・・」
あおい「折角、クリスマスなんだし、何かプレゼント用意しないとなぁ・・・」
リョウ「・・・」
リョウは静かに考え込んだ。
あおい「・・・リョウ?」
リョウ「・・・あ!いや、何でもない」
あおい「あんたは誰に何をあげようか決めたの?折角のデパート街だから、何か買っていったら?」
リョウ「それなら、もうこの間買ったよ。カイと来た時にな・・・」
あおい「そうなんだ・・・」
リョウ「あおいこそ、何か買っていったらどうなんだ?」
あおい「いやぁ〜、あたしも間に合ってるんだよねぇ〜」
リョウ「まぁいいか・・・。どうせ、クリスマスパーティーの買出しで、余計な買い物する余裕はないかもしれないしな」
あおい「同感!」
2人はデパートの中に入り、買い物を開始した。
その頃、パーティー会場では・・・。
ゴードン「玲子、もみの木、持ってきた」
ゴードンは巨大なもみの木を担いで、会場の庭に持ってきた。
玲子「いい形のヤツが手に入ったじゃない!!」
凛「わぁ、大きなもみの木ですね・・・」
まなみ「これに飾り付けたら絶対凄いよ!」
玲子「フフ、そうね・・・。じゃぁ、飾りつけは細かい作業が必要だから、小回りの効くあんた達に任せるわね」
凛「はい、的確な指示をお願いしますね。玲子さん・・・」
玲子「私を誰だと思ってるの?あの出目金ランドのイルミネーションを設計した女よ!」
まなみ「玲ちゃんに任せとけば安心だね、凛ちゃん」
凛「そうですね。彼女は本当に信頼出来る方ですから・・・」
そこに、中村と出目金が材料を持ってきた。
中村「とりあえず、言われたものは揃えてきたぜ」
玲子「有難う、そこに置いといてくれる?」
中村「おう!」
玲子「ところで、出目金・・・」
玲子は出目金の持ってきた箱を見た。
出目金「何なのだ?」
玲子「それは何かしら?」
出目金「短冊に決まってるだろ!これに願い事を書いて・・・」
玲子「それは七夕でしょ!変なもん飾らせないで!・・・まったく、センスの欠片もないんだから・・・」
出目金「うぅ・・・、怒られた・・・」
中村「だから、言ったろ。玲子はこういうのには煩いって」
玲子が後ろで冷たい視線で睨んでいる。
玲子「あんた達・・・、真面目にやらないと蹴るわよ!」
出目金「ご、ごめんなさ〜い!!」
中村「出目金!俺を置いていくな!!」
2人は逃げた。
こんなに忙しくしている時・・・、ある場所では・・・。
総帥「時は来た!遂に、この時が・・・」
豹牙「ふぅ、ようやく本番か・・・」
総帥「マッスル!MGTの状況は!?」
マッスル「100%成功です!」
総帥「よし・・・。豹牙!真之介!それとMGT!!お前達であの2人を捕獲してこい!」
真之介「はっ!!」
豹牙「任務は果たす、それだけだ・・・」
2人はMGTを連れて出て行った。
マッスル「それにしても、何でクリスマスを狙ったんだ?」
総帥「フ・・・、簡単な事だ・・・。一番隙が出来るチャンスだからだ・・・」
マッスル「・・・なるほど・・・。そういう事か・・・」
総帥「お前にも理解出来た様だな・・・」
マッスル「流石のオレでもな・・・ははははは」
総帥「私は楽しみで仕方ないぞ!フフフフフ・・・ハハハハハ・・・」
高崎駅・・・。
葉月「・・・・」
豪醐「・・・結局、ここに戻ってきたな・・・」
葉月「そりゃ、ウチはジンの野郎は嫌いやけど、クリスマスパーティーは楽しみたいんや!」
そこに・・・。
リョウ「お?はづ坊じゃないか?」
葉月「あぁ!!あおい姉ちゃんにリョウはん!!」
あおい「会長が呼んだって言うから、気になってたけど。来てくれたんだね・・・」
豪醐「あぁ・・・。伯父さん達も完治したからな・・・」
葉月「それで、どや?あれから大きな動きはあったかいな?」
リョウ「・・・・」
リョウは俯いて黙った。
葉月「リョ、リョウはん?」
リョウ「・・・あすかが・・・、あすかが誘拐されたんだ・・・」
葉月「ウ、ウソやろ!?」
リョウ「真実だ!」
葉月「だって・・・、後ろにおるやん」
リョウとあおいの後ろにあすかに変装した麗亜が立っていた。
麗亜「あたしはここにいるよ、リョウ!」
あおい「麗亜さん・・・、本当にその格好好きだね・・・」
葉月「れ、麗亜・・・さん?」
リョウ「あすかが誘拐されてるのは、風紀委員と生徒会しか知らないからな。学校に潜入するにはこれが一番なんだろうぜ」
麗亜「そういう事よ、物解りいい奴は嫌いじゃないよ」
葉月「・・・はて・・・?そのチョーカー・・・何処かで見た様な・・・」
麗亜「覚えてない?あの時、クロロホルムで背後から眠らせたよね?それと、お兄さんの声真似似てたでしょ?」
葉月「あぁ!!」
葉月は麗亜の事を思い出したらしい・・・。
葉月「あん時はよくも・・・」
あおい「ついでに、あすかを誘拐した張本人」
葉月「やっぱ、許す」
リョウ「許すな!俺にとっては実の姉を誘拐されたんだぞ!」
あおい「まぁ、あたしにとっても大親友だからなぁ・・・」
葉月「だったら、何でこの場でヤらないんや?」
あおい「まぁ、仕方ないからねぇ・・・」
リョウ「ボスに裏切られちゃ、どうしようもないさ・・・」
麗亜「うぅ・・・。傷付いた心に山葵擦り込まないでよぅ〜」
葉月「何か、以前以上に息合ってへん?」
豪醐「いいんじゃないか?しばらく、居候の部屋はリョウ1人だけだったんだしな・・・」
リョウ「ゴウ、似合わない事言うな」
5人は会場に戻りながら談笑していた。
そして、そんな時に2年の教室では・・・。
わかば「ついに、この日が来た・・・」
このは「・・・今日、アタシは紅蓮くんに告白する・・・。そして・・・」
わかば「お姉!!勝手に人の声裏で勝手な事言わないで!」
このは「まったくもぅ・・・。照れ屋さんなんだから〜」
わかば「うぅ〜・・・」
それを教室の後ろで堂々と聞かれていたり・・・。
祥子「聞いた?紅蓮に告白だってよ」
柳「わかばちゃん、相当好きみたいね・・・。彼の事・・・」
祥子「はぁ・・・。アタイには解らないねぇ、あんなヤワな男の何処が・・・」
柳「それに、ちょっと天然だし・・・」
祥子「そうよ、好きになるなら・・・。嘉納豪醐様に決まってるわ!」
柳「え?」
祥子「あの男らしい顔付き!渋い言動!義理人情の厚さ!そしてあの強さ!正に漢の中の漢よ!」
柳「そ、そうね・・・」
柳は苦笑いをしていた。
15分後・・・。会場外。
玲子「ゴードン、凛を右下30°・14.76cmまで下げて!」
ゴードン「こ、このくらいか?」
ゴードンは右手に乗っている凛を動かした。
玲子「もうちょっとかな・・・」
ゴードンは微妙に動かし、玲子の判断に任せた。
玲子「よし、その位置!凛、そこでその豆電球と5.47cmの感覚で付けていって!」
凛「は、はい!!」
凛は正確に取り付けていった。そこに、
葉月「うっひゃぁ〜、デカいクリスマスツリーやなぁ・・・」
玲子「あら、ジャリん子じゃない・・・。帰ってきたのね・・・」
葉月「これ、ゴードンはんが持ってきたんかいな?」
玲子「他に持ってこれる人間はいないわよ」
そこに、出目金が掛けてきた。
出目金「あ!ジャリん子!!よかった、帰ってきてくれて・・・」
葉月「な、何や?」
出目金「会長様に頼まれていたでありますよ。お前が来たら会長の所に連れてくるってな!」
葉月「うげぇ・・・」
豪醐「案ずるな、俺も付いていてやる」
葉月「そうしてくれると助かるわ〜」
2人は出目金の案内の元、ジンの所へ向かった。
そんな時、
紅蓮「午後の清々しいティータイム・・・。いいですねぇ、会長・・・」
ジン「いやぁ、君に気に入ってもらえて光栄だよ、紅蓮君」
ジンは紅蓮と外のカフェで午後のティーを満喫していた。
葉月「何、暢気に茶飲んどるねん!」
葉月の関西流つっこみが入った。
ジン「お?待っていたよ、葉月君」
葉月「何や?ウチに用事って・・・」
ジン「実は、これなんだがな・・・」
ジンはロリなサンタコスチュームを出した。
葉月「あんた・・・、ロリコン趣味やったんや・・・」
ジン「わ、私の趣味ではないぞ!これはだな・・・」
豪醐「隠すな、ロリコンが悪い訳じゃない・・・」
ジン「だから、誤解だ!紅蓮君、君からも言ってやってくれ!」
紅蓮「はい、会長さんは重度のロリコンとあおい姉にしっかり伝えておくね」
ジン「ま、待ちたまえ・・・。それだけは辞めて・・・」
葉月「まぁ、冗談はさておき・・・。これはどういう意味やねん?」
ジン「これは、去年凛が使っていたものなんだ。まぁ、彼女も大きくなったし・・・」
葉月「そうかぁ?」
ジン「これは君に今日のパーティー用に着て貰いたいと思ってな・・・」
葉月「まなピーじゃあかんの?」
紅蓮「あかんやろ。ツインテール邪魔になるし・・・」
ジン「ま、まぁ・・・。そういう事なのだ・・・。お願い出来るかな?」
葉月「じょ、冗談やあらへんわ!チビ先輩には悪いけど・・・」
葉月はジンからサンタコスを奪った。
葉月「こいつは後であんたの印象悪くする様にバラして捨てる!」
ジン「・・・は、葉月君・・・。・・・仕方ないな・・・」
紅蓮「え?」
ジン「君の好きにするといい・・・」
紅蓮「・・・会長・・・。いいのかい?」
ジン「いいんだよ、元々彼女の好きにさせれば・・・」
葉月はそのまま服を持って立ち去った。
5時間後・・・。
パンパン!
クラッカーが鳴り響く
ジン「メリークリスマス!!今日は存分に楽しんでくれたまえ!!」
葉月「何、堅苦しい挨拶してるねん!」
げしっ!
ジン「うおっ!?痛いじゃないか、葉月君・・・。・・・・・おや?」
葉月「な、何や?」
葉月はサンタコスを着ていた。
ジン「おぉ、葉月君!君、その服気に入ってく・・・」
葉月「は〜い!みんな、今夜は楽しもうで!!」
全員「オーッ!!」
ジン「・・・・」
葉月は照れ隠しかの様な態度でジンの言葉をかき消した。
麗亜「はぁ〜、あすかの奴ぅ。いっつも、こんなパーティーをやってるのかよ・・・」
玲子「あんたもかなり図々しいな・・・。捨てられたんだろ・・・?」
麗亜「何かと便利なのよ、この姿は・・・。それに、個人的に興味があるものがあるのよねぇ・・・」
玲子「まぁいいわ、どうせ捨てられたなら邪魔はしない様にしてよね」
麗亜「はいはい、表沙汰にやる気はないわよ。迷惑は掛けない・・・」
ハヤト「おい、あすか・・・」
事情を知らないハヤトが出てきた。
ハヤト「河原とリョウがいないんだが・・・」
麗亜「な、何だって!?」
ハヤト「あすか?」
麗亜「・・・何でもないよ。どうせ、恋の告白でもしてるんじゃないかなぁ・・・」
ハヤト「ったく、相変わらずな奴らだなぁ・・・」
ハヤトは麗亜の事情を結局知るよしもなかった・・・。
ジン「やぁ、紅蓮君。パーティーは如何かね?」
紅蓮「いやぁ〜、会長は本当に太っ腹だねぇ。毎度毎度、豪勢なパーティーディナーを用意してくれるとは・・・」
ジン「フ・・・、私はこういう行事ごとは好きなのだよ」
紅蓮「ははは・・・、本当にいい人だねぇ・・・会長」
そこに、
わかば「ぐ、ぐ、紅蓮くん・・・!!あの・・・あの・・・」
ジン「ん?誰だね?」
紅蓮「あ、君は・・・、・・・天満このはちゃん・・・だっけ?」
わかば「わかばの方よ!!」
紅蓮「それで?俺に何か用かのかな?この・・」
わかば「わかば!!」
紅蓮「し、失礼、わかばちゃん・・・?」
わかば「そ、その・・・ふ、ふ、ふ、・・・」
紅蓮「ふ?」
ジン「「紅蓮くん、アタシと2人っきりになろう!渡したい物があるの〜!」とか言う気かね?」
ジンは裏声で女々しく言ってみた。
紅蓮「うわぁ・・・似てね」
わかば「うぅ・・・、会長のいじわる・・・」
ジン「・・・ど、どうやら、ストライクだった様だ・・・ははは・・・」
わかば「笑い事ですか!?」
紅蓮「へぇ、俺にプレゼントがあるんだ・・・。楽しみだなぁ・・・」
わかば「ぐ、紅蓮くん・・・」
わかばは赤面した。
わかば「じゃ、じゃぁ・・・。一緒に来てくれる?」
紅蓮「あぁ、いいよ。行こうか、わかばちゃん・・・」
紅蓮はわかばに付いていった。
ジン「いやぁ、青春だなぁ・・・」
凛「フフ・・・、あの2人・・・。上手く行くといいですね?」
ジンと凛は優しく見守っていた。
誠也「えぇい、そこの不良!弱い者いじめをする奴は、この風紀委員長・河原あおいが許さない!!」
まなみ「おぉ!!似てる似てる!!」
楓「そ、そっかなぁ?」
誠也は女装して、あおいの真似をやっていた。
ボーイ「失礼ですが、河原あおい様で御座いますね?」
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