風紀40:四神壊滅
  【回想】

2年前・・・。
ジン「さて、生徒会長さん・・・。貴方の悪事はこの通りマスコミに筒抜けになりましたよ。さぁ、どうしましょうかね・・・」
元生徒会長「き、貴様・・・!!」
真之介「生徒会長!?」
ジン「それと、副会長さん・・・。君は確かあの汚職がバレて辞職した九条議員の息子でしたねぇ・・・」
真之介「!!な、何故それを・・・!?」
ジン「私の亡き父も国会議員でしてね・・・。君はこの生徒会長と仲がいい・・・、話をでっち上げられて恥はかきたくなかろう・・・」
真之介「き、貴様ぁ・・・」
真之介はジンにかかっていった。
ジン「フッ・・・」
ボッ!
真之介「ぐぁぁああああっ!!」
ジンは真之介の身体を炎で包みあっという間に倒した。
ジン「安心したまえ、見た目以上にダメージは負っていない筈だ。これで君達の時代は終わったのだよ。フフフフフ・・・・」
元生徒会長「く、九条君!しっかりしたまえ!!」
ジン「これからこの私、志村ジンが生徒会長になり、この学校を仕切る!楽しみにしておきたまえ!!」
元生徒会「ち、ちくしょー!!」
ジン「クックックックック・・・ハッハッハッハッハ・・・ハァーハハハハハハハハッ!!!」
こうして志村ジンの生徒会がスタートした。

【回想終了】

真之介「かはぁっ!!」
真之介は目を覚ました。
マッスル「お、目を覚ましたか・・・。大丈夫か、真之介?」
真之介「ま、マッスル・・・。・・・フ、夢でしたか・・・」
マッスル「まぁ、無事で何よりだ。それより重大なニュースだ」
真之介「何でしょう?」
マッスル「麗亜の抜けた四天王の穴に河原さくらが入ったそうだ」
真之介「河原さくらが・・・!?・・・フ・・・フフ・・・そうですか・・・」
マッスル「し、真之介?」
真之介は立ち上がった。
真之介「彼女にはいいプレゼントを頂きましたからね。私もそろそろ仕事をしましょうか・・・」
マッスル(真之介・・・、一体何があったんだ・・・?)
真之介「志村ジン・・・。待っていなさいな・・・、君は今日命乞いをする羽目になるでしょう・・・ククク・・・・」

風紀40:四神壊滅

ハヤトが行方不明になった翌日の事だった。
河原家に楓がやってきた。
楓「あおいさん!大変です!!」
葉月「あ、ニセ忍者や」
楓「何でやねん!」
葉月「ついでにニセ関西人や」
楓「怒るよ!坊主!」
葉月「ウチは陰陽師や!坊主やあらへん!」
あおい「まぁまぁ、そんな事はどうでもいいから・・・。話って何かな?」
楓「そ、それが・・・」
部屋が静まり返った。
楓「ハヤさんが昨日から行方不明だそうです・・・」
あおい「ハヤトが!?」
葉月「な、何やて!?ゆ、許せん・・・。許せんで〜!!」
あおい「これで・・・5人目か・・・」
楓「しかも、さくらさんを誘拐したのが、誘拐されたゴリさんっていうのも問題ありですよね」
葉月「大問題や!あのバカ、ぶちのめしてちょいと呪ってやる・・・」
楓「あはは、はづを怒らせると怖いなぁ〜」
あおい「そういえば、葉月ちゃん。リョウ知らない?」
葉月「あ〜、それなら今朝手紙を見た途端、飛び出して行ったで」
あおい「そうなんだ・・・、・・・・っておい!」
葉月「ん?」
あおいは血相を抱えて外へ飛び出した。
バッ!
あおい「リョウ!!くっ、もう近くにはいないのか・・・」
葉月「ど、どないしたん?」
あおい「葉月ちゃん、リョウが何処に行ったか知ってる!?」
葉月「知らん」
あおい「はぁ〜・・・。まいったな・・・」
楓「どうしたんですか?」
あおい「あすかとハヤトが誘拐されたって事は残るターゲットはリョウと会長・・・」
楓「まさか、リョウさんは!?」
あおい「恐らくはね・・・。あと、会長の身にも何か起こっている可能性もある・・・」
葉月「あすかとジンはどうでもいいとして、リョウはんとハヤトはんの身に何かあるのは笑えんわな・・・」
楓「どうでもいいんだぁ・・・」
あおい「四神流の継承者を集めて何をしようって言うんだ・・・?」

その頃、廃墟になったプロレス練習場・・・。
リョウ「手紙によると、ここだな・・・?廃墟を狙ったって事は・・・やはり・・・」
マッスル「フハハハハハッ!!よく来たな、神崎亮!!」
マッスルがプロレスのリングに上がっている。
リョウ「お前は!?」
マッスル「俺の名は松田末尾!!またの名をマッスル!」
リョウ「松田末尾・・・。・・・って事は、やはりお前がゴリを・・・」
マッスル「ゴリ?あぁ、あの柔道家か!いい奴だったぜ、俺達の仲間になってくれたしな!!」
リョウ「よく言うさ、半分メカにして操っていた癖に・・・」
マッスル「まぁいい!率直に言う!俺について来い!そして、配下に置いてやる!」
リョウ「お前さぁ・・・、それでついて来る奴いると思うか・・・?」
リョウは呆れていた。
マッスル「ちっ、どいつもこいつも融通が効かんな・・・」
リョウ「普通だと思うがな・・・」
マッスル「まぁいい!リングに上がれ!俺と勝負しろ!!」
リョウ「・・・いいだろう」
リョウはリングに上がった。



マッスル「いくぞぉぉおおおおおっ!!!」
リョウ「・・・・」
マッスルはリョウに突っ込んでいった。
リョウ「・・・青龍拳・・・」
ボン!!
マッスル「な、何ィィィィイイイイイイッ!!!」
ドゴ!!
マッスル「グゥゥウウウオオオオオオオッ!!!」
ドサ!!
マッスルは派手に吹き飛んだ。
マッスル「な、何だ!?今の技は!?てめぇ、卑怯だぞ!!」
リョウ「・・・よ、弱い・・・」
マッスル「んだとコラァ!!俺は強いんだよ!!」
マッスルは鉄パイプを持ち出した。
マッスル「ふんぬ!!」
ペキョ!
鉄パイプはひん曲がった。
マッスル「どうだ!?てめぇもこの鉄パイプみたいにしてやるぜぇ!!!」
マッスルはまたリョウに突っ込んでいった。
リョウ「・・・仕方ないな・・・」
リョウは飛び込んだ。
マッスル「ケッ、俺相手に飛び込むとは阿呆な奴だぜ」
マッスルはリョウに対空投げを食らわそうと構えた時だった。
リョウ「せいっ!!」
ゲシッ!!
マッスル「何!?」
リョウの飛び蹴りはめくりで入った。
リョウ「ふっ!であっ!!」
ドスドス!!スパーン!!
マッスル「ぬぅっ!?」
続いて、鳩尾砕きからの立ちアッパーも決まった。
リョウ「龍刃旋風・・・」
ビシッ!!
マッスル「ぐぉっ!?」
リョウは飛び回転蹴りを軽く当て、浮かせた。
リョウ「真空ゥ・・・」
マッスル「ぬっ!?」
リョウ「青龍拳っ!!」
ズドドドドドーン!!!
マッスル「ひでぶ〜!!」
ドサ!!バン!バン!バン!!
マッスルは派手に吹き飛んだ。
リョウ「・・・(何でこんなに綺麗に連続技が決まってしまったんだ・・・?)」
マッスル「・・・グッ、き、汚ねぇぞ・・・」
リョウ「・・・(ここは、あの技を挑戦してみるか・・・)」
マッスル「生きて帰さねぇぞ、てめぇ!!」
リョウ「お前、いいサンドバックだな・・・。技の練習にいいぜ」
マッスル「れ、練習代だと!?ざけんじゃねぇ!!」
マッスルは懲りずにリョウに突っ込んでくる。
リョウ「はぁぁ・・・・」
リョウは気を溜めた。
リョウ「水龍拳っ!!」
マッスル「何っ!?」
ズドーン!!
水圧と気圧の交じり合う青い気の塊がマッスルを跳ね飛ばした。
マッスル「ぐふぉぉおおおおおおおおををををを!!!」



ズシャーン!!!
リョウ「!!手が濡れてる・・・。成功だ!!よしっ!!」
マッスルは気絶して動かない・・・。
リョウ「予想より弱かった・・・、でもこいつはゴリを捕獲出来た奴だ。そう弱い訳はない筈なんだが・・・」
そこに、謎の影が現れた。
???「やれやれ、やはりマッスルでは役不足だったか・・・。予想通りだったけどね」
リョウ「だ、誰だ!?」

同時刻・・・。生徒会室・・・。
ジン「こ、これは・・・!?」
三銃士が血塗れになって倒れていた。
ジン「おい、何があったんだ!?」
中村「・・・か・・・会長・・・」
ジン「何て事だ・・・、お前達をここまでやるとは・・・」
中村「・・・き、気を付けて下さい・・・。ヤツが・・・貴方を・・・」
ジン「ヤツ?」
中村「ちょっと前なんです、生徒会室を訪れたフェンシング使いの男が入ってきて、俺達を・・・」
ジン「何の真似だ・・・」
ジンは密かな怒りを感じていた。その時・・・
ズシーン!!
ジン「!!こ、この揺れ、まさか!!」
中村「か、会長!?」
ジン「中村、救急車を携帯で呼ぶ力くらいは残ってるな?」
中村「・・・か、会長!?」
ジン「仲間を大切にしろよ・・・」
ジンは中へ急いだ。
バン!!
ジンは生徒会会長室に入った。
ジン「なっ!?」
そこにはゴードンが倒されていて、凛も傷だらけにされていた。
真之介「あ〜あ、もう到着したのですね」
ジン「貴様、何をしている!?」
真之介「私は貴方が来るのを待っていたのですよ、志村ジン」
ジン「何!?」
真之介「貴方がもう少し遅く来ていればこの少女も血だるまにして差し上げられたのだが・・・」
ジン「げ、外道が・・・」
真之介「貴方に言われるとは、私も相当非情な性格になった様ですね」
ジン「貴様、一体何者だ!?何故、我々に牙を向く!?」
真之介「フフフ、もう忘れたのですね。所詮、貴方もあの方のやり方と変わらぬか・・・」
ジン「何!?」
真之介「私の名は九条真之介!!どうかお見知りおきを・・・」
ジン「九条・・・真之介・・・。・・・!!まさか、貴様は九条博史の!?」
真之介「息子です。それと貴方にも仮があるのですよね・・・ククク」
ジン「仮だと・・・?・・・思い出したぞ、九条真之介・・・。凛が生徒会副会長になる前の前任者・・・」
真之介「そうです!貴方に会長共々追い出された元生徒会メンバーですよ・・・」
ジン「・・・そうか、あの時の・・・。だが、その元生徒会メンバーの貴様が何故今になって復讐などやっている!?」
真之介「復讐・・・?」
ジン「貴様はもう2年前に卒業し、この学園の生徒ではない筈だ・・・。何かの未練か?」
真之介「ククク・・・、我が組織の主が貴方達の捕獲を命じられましてね」
ジン「私・・・達だと?」
真之介「神崎あすか、新條ハヤトは既に我々の手に堕ちています」
ジン「あすか君にハヤトが!?まさか、貴様の主は四神流を!?」
真之介「その通りです。あとは、私の同僚が神崎亮を、そして私が貴方を捕獲すれば成功なのです」
ジン「フン、私を捕獲するだと?貴様ごときにその様な事が出来るとでも?」
真之介「余裕がおありですねぇ・・・。フフ、笑っていられるのも今のうちです!!」
真之介はフェンシングの剣でジンに突っ込んでいった。
ジン「フッ!遅いっ!!」
真之介「何っ!?」
ジンは真之介の攻撃をかわし、顔面を掴み、アイアンクローを食らわした。
真之介「ぐぉぉおおああああっ!!」
ジン「フン、所詮は雑魚か・・・」
ボッ!!
真之介「ぐぎゃぁぁあああああっ!!」
ジンはそのままの体制で真之介の頭を燃やした。
真之介「ぐっ・・・」
ジン「どうした?もう終わりか?期待外れもいい所だな・・・」
既にジンと真之介では格が違うのであった。
真之介「クク・・・」
ジン「!?」
真之介「効きましたよ、かなり効きましたよ。志村ジン」
ジン「ほぉ、悲鳴のワリには元気なものだな」
真之介「どうやら、貴方相手でこの姿のままはワリに合わない様ですね・・・」
ジン「どういう意味だ?」
真之介「後悔させてあげましょう・・・フフフ・・・」
ギン!!



真之介の目付きが巨悪になった。
真之介「俺様のこの顔を見たからには、それなりの覚悟をしてもらうぜ!!」
ジン「!!・・・面妖な・・・」
真之介「ひゃぁはははあああっ!!」
真之介はジンに突っ込んでいった。
ジン「多少素早くはなった様だが・・・、大した事はないな・・・」
ジンは軽々攻撃を避ける。
真之介「フッ・・・」
ジン「何!?」
ビシュッ!!
ジン「くっ!!」
真之介の剣が急に伸び、ジンの左肩を軽く掠った。
真之介「ちっ!掠っただけか・・・」
ジン「どうやら一筋縄とはいかないようだ・・・。面白い!!」

その頃、リョウは・・・。
???「予想はしてたけど、ここまで強いとは思ってなかったよ」
リョウ「お前は!?」
Bさくら「はぁ〜い」
リョウ「・・・誰だ?お前は?」
Bさくら「何よ、忘れちゃったの?河原さくらだよ」
リョウ「ふざけるなよ、さくらはそんなドス黒い気配でプンプンな訳ないだろ!」
Bさくら「・・・やれやれ、親しい人間はやはり騙せないか・・・・」
リョウ「お前何の真似だ?何故さくらの・・・!?」
Bさくら「あたしはね、確かにさくらだけどさくらじゃないの・・・」
リョウ「どういう意味だ?」
Bさくら「四神流・「無」は激しい殺意や悪意を持つ事が出来ない・・・。もしそうなった時は・・・」
リョウ「何を言っている?」
Bさくら「察しが悪いのか認めたくないのか、知らないけど・・・解ってるんじゃない?」
リョウ「まさか、反転!?」
Bさくら「ご名答。普段のさくらが「ホワイト」なら、あたしは「ブラック」というのが相応しいかな」
リョウ「まさか、誘拐された時に精神的に何かされたのか・・・」
Bさくら「何かされた?バカにしないでくれるかな」
リョウ「何!?」
Bさくら「あたしに何かしたのは、あんた達よ。神崎厳五郎、神崎あすか、それに神崎亮!!」
リョウ「俺とあすかが何かしたっていうのか!?」
Bさくら「神崎厳五郎があたしを自分の子にした事・・・。もとはと言えばあすかが悪いのよ・・・」
リョウ「!!な、何だと!?」
Bさくら「そう、あすかさえいなければ・・・。あたしは紅蓮ちゃんやあおいちゃんと家族として一緒にいられた・・・」
リョウ「そ、それはあすかが悪いんじゃない!!親父が・・・神崎厳五郎が・・・」
Bさくら「それはどうかな?あすかが不器用で短気で家事全般にこなせない性格の所為で神崎厳五郎はああいう手段に出たのよ!」
リョウ「ぐっ・・・(言い返せない・・・)」
Bさくら「それと、神崎亮!!あんたも原因の1つ・・・」
リョウ「何!?」
Bさくら「もし、あんたが紅蓮ちゃんを連れてこなかったら・・・、あんたがあの事件の後に京都に行かなければ・・・」
リョウ「え?」
Bさくら「あたしは何も知らないまま、あすかの妹として生きていけた・・・」
リョウ「お前、さっきと言ってる事が矛盾してるぞ!?」
Bさくら「そう・・・、矛盾してる。でも、あたしに反転させる程の憎悪をさせたのは神崎一家なのよ!!」
リョウ「ちっ、キリがないな・・・」
Bさくら「そうね、神崎厳五郎があたしを一家に強引に引き入れた理由も神崎一家にあると知ってるからこそ、なお更・・・」
リョウ「それは、さっき言ってたあすかの件か・・・?」
Bさくら「表向きはね・・・」
リョウ「表向き?どういう事だ?」
Bさくら「あんたは顔も覚えてないから知り様がないけど、あんたの母親神崎操は身体が弱くて、あんた達産んでから7年しか持たなかったのよ」
リョウ「な、なんだって!?」
Bさくら「それで、神崎厳五郎は負担を減らそうと、リョウは親戚に預け、あすかには家事を教え込もうとしたの・・・」
リョウ「な・・・・!?」
リョウは初めて知らされた事実にショックを受けていた。
Bさくら「だけど、所詮は6歳の子供。それも手先が不器用で家事に向いてない娘よ。無理に決まってるでしょ」
リョウ「親父はその為にさくらを・・・」
Bさくら「そういう事・・・。家事の仕込みを教え込んだ操から娘の様に扱われていたから気付かなかったけどね・・・」
リョウ「親父がさくらを娘として勝手に引き入れてしまった事実を知ったからこそ、理解出来てしまう本当の事か・・・」
Bさくら「どう?知らないって事がどれだけの罪か解った?」
リョウ「・・・ちっ、とても良くな・・・」
Bさくら「じゃぁ、あんたにはもう眠ってもらおうかな。目が覚めたらお姉さんと2人のお友達に会わせてあげる・・・」
リョウ「何!?それってまさか・・・。あすかとジンさんとおまけ1人の事か!?」
Bさくら「おまけなんて酷い言い方ね。ハヤトだって立派な友達だろうに・・・」
リョウ「俺はあいつが嫌いなんだよ」
Bさくら「まぁいいわ。眠りなさい・・・」
リョウ「!!」
ドン!!!
リョウは黒い光に包まれ眠りについた。
Bさくら「任務完了ね・・・」
マッスル「ぐっ・・・。・・・!!神崎亮が倒れてる!?」
Bさくら「あら、おはよう。役立たずさん・・・」
マッスル「お前がやったのか!?」
Bさくら「こんなの大した事じゃないよ・・・」
マッスル「いやぁ、本当にいい相棒を持ったもんだぜ。麗亜よりずっと使える!」
Bさくら「あんなコスプレイヤーと一緒にしないでくれる?」
マッスル「ははは、スマンスマン」
Bさくら「それとね、あんたに一つ言っておく事があるの・・・」
マッスル「ん?何だ?」
マッスルは笑顔で返事した。
Bさくら「「消えろ。二度と、組織に帰ってくるな」とあんたに伝えろと総帥から言われたわ」
マッスル「そうかそうか・・・って何!?」
Bさくら「失敗者は要らない・・・そういう事ね」
マッスル「そ・・・そんな・・・」
Bさくら「ま、そういう事だから、あんたも少しおねんねしてなさいな」
マッスル「く・・・クソがァァァアアアアアアア!!!」
ドーン!!
マッスルは黒い光に包まれ眠りについた。
Bさくら「所詮、あんたには無理な仕事だったのよ・・・。じゃあね」
さくらはリョウを担いで、姿を消した。

その頃のジンは・・・。
真之介「がはっ!!」
ジン「ふぅ・・・、変貌しても所詮はその程度か・・・。私に傷2つ3つ付けるので精一杯ではないか・・・」
真之介「ぐっ・・・(流石は志村ジン・・・。隙がない・・・。だが!!)」
ジン「さて、そろそろ茶番も終わりにしようか」
真之介「そうだな・・・。茶番は終いにしてやるぜ・・・」
ジン「!!」
真之介は剣を近くに倒れていた凛に突き付けた。
ジン「き、貴様・・・!!何の真似だ!?」
真之介「動くな!動くとこいつの喉を刺し貫くぜ!」
ジン「な・・・、やめろ!!」
真之介「ククク・・・さぁ、観念しな!」
その時!
ゴードン「おまえ、凛傷付けた!許さない!!うぉぉおおおっ!!」
ジン「ご、ゴードン!!」
凛「ご、ゴー・・・ドン・・・さん」
真之介「フン、死にぞこないが・・・」
ザシュザシュザシュ!!
ゴードン「うぉぉおおおおおっ!!!」
ドサッ
ゴードンは真之介の攻撃を受け、倒れた。
真之介「フン、そのまま大人しく寝ていれば、余計な怪我をしなくて済んだものを・・・。ん?」
ジン「よくやった、ゴードン・・・。お前の行為は決して無駄ではなかったぞ」
凛「か、会長・・・様・・・」
ゴードンが飛び込んだ隙にジンが凛を救出していた。その時だった。
真之介「甘ぇ!!死ねやぁ!!」
凛「会長、危ない!!」
ジン「え!?」
ブスッ!!
ジン「な・・・!!」
ジンに向けて放たれた剣は、ジンを庇いに行った凛の胸を貫いた。
ジン「り、凛!!」
真之介「バカだねぇ、あのまま介抱されていれば、瀕死状態にならずに済んだのに・・・」
ジン「お、おい!!しっかりし・・・」
ズシュ!
凛を介抱していたジンの肩を真之介の剣が貫いた。



ジン「ぐっ・・・き、貴様・・・」
真之介「ククク・・・、他人の心配より自分の心配をしたらどうだ?」
ジン「私とした事がぬかったか・・・」
真之介「さぁ、お楽しみの時間だ!!」
ズシュズシュズシュズシュズシュ!
ジン「ぐぉぉぉぁああああああああっ!!!」
生徒会室内でジンの悲鳴が鳴り響き、ジンは血塗れのまま真之介に運ばれていった。

10分後・・・。風紀委員室前廊下。
誠也「結構な量ですね・・・」
美雪「まぁ、年末だから、河原先輩も色々と大変なのよ」
美雪は誠也に手伝ってもらって、資料を生徒会室へ持っていった。
誠也「年明け行事で何かやるのかな・・・」
美雪「年明けか・・・」
誠也「嘉藤先輩?」
美雪「もう4ヶ月で河原先輩はいなくなるのよね・・・」
誠也「あぁ・・・、3年生ですからね」
美雪「次期風紀委員長とかも決めなくちゃいけないだろうし・・・。大変なのよね・・・」
誠也「そっか・・・、初めての世代交代ですね。でも、紅蓮先輩がいるから大丈夫じゃないかな」
美雪「そうね・・・。もう2年は私だけじゃないのよね。紅蓮くんが風紀委員長で私が副委員長か・・・」
誠也「何か新生風紀委員会も楽しみですね・・・」
美雪「おっと、着いたわ」
ギー・・・
美雪は生徒会室のドアを開けた。その瞬間!!
美雪「きゃっ!!」
誠也「うわわわぁぁぁああああああっ!!!」



生徒会の生徒達が血塗れで倒れているのを発見した。
誠也「どどどどど、どうしましょう!?かかかかか嘉藤先輩!?血が・・・血がぁ・・・・」
美雪「虹谷くん!落ち着いて!今は冷静になるの!」
美雪は自分も動揺しているにも関わらず、誠也を落ち着かせた。
美雪「虹谷くん、今すぐ救急車を呼んできて!私は彼らの応急処置をするわ」
誠也「は、はい!!」
そして、生徒会の怪我人達は病院へ運ばれた。

その後の河原家・・・。
♪チャーチャーチャーチャチャーチャチャラララー
あおい「ん?」
楓「携帯鳴ってますね」
ピ!
あおい「はい、もしもし」
誠也『か、か、河原先輩!た、た、た、大変な、な、ななな・・・」
あおい「どうした?誠也。落ち着け・・・」
美雪『私が話すから、代わって』
誠也『すみません・・・』
美雪『河原先輩、すみません。誠也くん、ちょっと動揺してるので』
あおい「それはそうと、一体何があったの?」
美雪『それが、生徒会のメンバーが全員病院送りにされたんです』
あおい「な、何だって!?」
美雪『特に幹部クラスの人達の怪我はかなり酷くて・・・』
あおい「会長は!?ジンさんは無事なの!?」
葉月「ジン?」
葉月はちょっと反応した。
美雪『それが・・・、彼だけが行方不明なんです。しかも、生徒会会長室の窓が破られた跡もあって・・・』
あおい「解った、とりあえずそっちに行くよ。病院は?」
美雪『岩清水病院です!』
あおい「よし、今行く!」
ピ!
葉月「あおい姉ちゃん、ジンがどうとかってどないしたん?」
あおい「生徒会メンバーが全員病院送りにされたらしい・・・。しかも、会長が行方不明で・・・」
葉月「まさか、ジンの奴が仲間を八つ裂きに!?」
あおい「葉月ちゃん、彼は仲間を傷付ける真似だけはしないよ・・・。恐らく、彼の身に何かあったんだ・・・」
楓「あおいさん、ウチも行っていいですか!?」
あおい「いや、ここはあたし1人で行くよ。葉月ちゃん、留守番よろしくね」
葉月「任せとき」
あおいは家を飛び出した。

その頃、暁団本部では・・・。
真之介「これで4人目確保と・・・」
豹牙「真之介・・・、お前という奴は・・・」
真之介「何ですか?君らしくないですね。敵に情けとは・・・」
豹牙「そうじゃない・・・。もっと、手っ取り早く出来ないのか?」
真之介「私はじっくり甚振るのが好きなんですよ。そう、悲鳴という最高の音楽を聴くのが生き甲斐でね」
豹牙「まったく、腹黒い男だな・・・」
真之介「褒め言葉をどうも」
豹牙「それにしても、マッスルが倒されるとはな・・・」
真之介「確かに、神崎亮を見くびり過ぎていましたね」
豹牙「結局、元のメンバーで残ったのは俺とお前だけか・・・」
真之介「まぁ、いいじゃないですか。麗亜はともかくマッスルは捨て駒なんですから」
豹牙「とはいえ、この神崎亮という男・・・。俺が始末しておくべきだったか・・・」
真之介「おや?珍しく闘志が沸いているという奴ですか?」
豹牙「フン、ハヤトの奴が思っていた以上に成長していたのでな。期待はしている」
真之介「でもまぁ、これで予定日前に役者が揃ったって事ですよね」
豹牙「そうだな・・・」
真之介「河原あおいにブルー・・・。この2人がどう出るか・・・楽しみですね」
豹牙「それじゃ、俺は河原あおいに伝言を伝えに行く。留守は任せた」
真之介「お任せあれ!」

そして、病院では・・・。
あおい「美雪ちゃん!!」
美雪「河原先輩・・・」
あおい「あれ?誠也は?」
美雪「落ち着きなくて煩いと怒られたので、帰らせました」
あおい「あはは・・・懸命な判断だね・・・」
美雪「まぁ、あれだけの血を見れば誰でも動揺はします・・・。私も紅蓮くんや先輩達が相方だったら、動揺してました」
あおい「それで・・・、様態はどうなの?」
美雪「書記、会計の人達は軽症で、もう帰られましたが・・・」
あおい「幹部クラスが重態・・・なんだね・・・?」
美雪「えぇ、中村さん、美川さん、佐藤さんの3人は全治2週間だそうです」
あおい「全治2週間か・・・」
美雪「それより大変なのが、凛ちゃんとゴードンさんですね・・・」
あおい「り、凛ちゃんが怪我したの!?」
美雪「えぇ、特に凛ちゃんは面会謝絶で、かなり危険な状態だそうです」
あおい「め、面会謝絶・・・。一体、何されたの!?」
美雪「全員、フェンシングの様な細い剣で刺された跡があり、凛ちゃんは肺を刺されて吐血が止まらないそうです」
あおい「な、何てこった・・・。ゴードンを倒すだけで充分だろうに、凛ちゃんにも手を出すなんて・・・」
美雪「それで、中村さんから犯人について聞いたんですけど・・・」
あおい「どんな奴だって?」
美雪「それが、細い目をした敬語使いの男だそうです」
あおい「目的はやっぱり、ジンさんに会いに来たって感じなの?」
美雪「そ、そうですけど・・・」
あおい「つまり、ジンさんは既に誘拐されちゃったんだ・・・」
美雪「そう考えて間違いはないと思います。大量の血痕があるのに、身体がない妙な部分がありましたから・・・」
その時だった・・・。
まなみ「見つけた〜!」
あおい「ま、まなみちゃん?」
まなみ「あおちゃん!大変なの!!」
あおい「静かに、ここは病院だよ」
まなみ「リョウちんが!!」
あおい「リョウが!?」
美雪「か、河原先輩・・・?」
あおい「まなみちゃん、ここはマズイ。ちょっと外で話そう・・・」
まなみ「う、うん・・・」
あおい「美雪ちゃん、凛ちゃんの面会の許可が下りたら後で教えて」
美雪「は、はい・・・」
あおいとまなみは外に出た。

病院の裏口の影に2人は行った。
あおい「それで・・・、リョウは例のマッチョ男と闘ったんだ・・・」
まなみ「それで圧倒的強さで勝っちゃったの・・・」
あおい「それ・・・だけ?」
まなみ「ううん、続きがあるんだけどぉ〜」
あおい「続き?」
まなみ「その後、さくらちゃんが出てきて、黒い光が出たと思ったら、リョウちん眠らせて連れ去っちゃったの」
あおい「ふぅ〜ん・・・、・・・って何ぃっ!?」
まなみ「え!?」
あおいは意外な人物の名前を聞いて驚いた。
あおい「さ、さくらちゃんが出てきたって本当なの!?」
まなみ「うん、何か雰囲気が違ったけど、あれは確かにさくらちゃんだったよ」
あおい「ど、どういう事だ・・・?」
まなみ「さくらちゃんは誘拐されたんだよね?何であそこに居たんだろ・・・?」
あおい「誰かがさくらちゃんを操っていたって事か・・・」
まなみ「一体どうなってんの?」
あおい「解らない・・・でも、知らない所で次から次へと何かが起こっている・・・」
まなみ「何か怖いね・・・」
あおい「・・・!」
まなみ「あおちゃん?」
あおいはある気配を感じた。
あおい「まなみちゃん、話聞かせてくれて有難う。美雪ちゃんの所に先に戻っててくれる?」
まなみ「え?うん、解った・・・」
まなみは去った。
あおい「・・・そろそろ姿を見せたらどうだかな?豹牙!!」
あおいは壁に隠れ、気配を消した豹牙に気付いた。



豹牙「・・・気配は消していたつもりだったが・・・。流石はあおいだな・・・」
あおい「そりゃ、あたしにとってあんたは特別だからね。消していても気付くよ」
豹牙「・・・フン、そうだったな・・・」
あおい「それで何の用?」
豹牙「お前の事だ、もうある程度の事は解っているのだろ?」
あおい「四神流の4人と三種神器のウチ2人を全員誘拐・・・。やっぱり、あんた達の仕業なんだ・・・」
豹牙「フ・・・、察しの通りだ。6人は手中にある」
あおい「何かしようって言うの?」
豹牙「そういう事だ。俺はお前に伝言を伝えに来た・・・」
あおい「伝言?」
豹牙「3日後、12月30日の正午・・・。東京の有明にある、国際展示場・東京ビッグサイトに来い・・・」
あおい「東京ビッグサイト?」
豹牙「そこにお前を招待したいそうだ」
あおい「招待・・・?あたしを・・・?」
豹牙「伝言は以上だ。3日後を楽しみにしているぞ」
豹牙は去った。
あおい「ビッグサイトで一体何が・・・?」

翌日、学校の廊下にて・・・。
あおい「(ビッグサイトなんかで何をしようっていうんだ?)」
楓「あおいさん?昨日からずっと悩んでますけど、どうかしたんですか?」
あおい「何でもないよ・・・。こっちの事だから・・・。・・・ん?」
楓「な、何です?」
あおいは壁に貼ってあるポスターに気が付いた。
あおい「こ、コミックマーケット?」
楓「あぁ、毎年2回やってるアレですね」
あおい「ビッグサイトってこういうのやるんだ・・・。・・・あれ?」
楓「何かあったんです?」
あおい「・・・12月29〜30日・・・。(どういう事だ?)」
楓「あおいさん、行くんですか?」
あおい「え?べ、別にそんな予定はないよ」
楓「でも、この祭典ってウチの漫研も同人誌出してるって話ですよ」
あおい「(漫研!?)」
あおいは漫研の部室に急いだ。
楓「どうしたんだろ?ホンマに?」

ガラー!!
あおいは部室に入った。
あおい「真理絵ちゃん、いる・・・?・・・って、何してんの?」
真理絵「そこの雑魚部員A!コピーしたものを全部折って!!」
雑魚部員A「俺の名前は雑魚部員Aじゃなくて・・・」
真理絵「口答えすんな!!」
雑魚部員A「す、すみませーん!!」
あおい「な、何なんだ?」
静野「あ、風紀委員長。駄目ですよ、こんな日にこの部室に来ちゃ・・・」
あおい「え?」
静野「会長、コミケ前になるとこうやってコピー本発行して修羅場作るんですよ」
あおい「しゅ、修羅場・・・」
静野「まぁ、僕は仕事終わってるので暇ですけどね」
あおい「じゃぁ、あんたでいいや。コミケに行く方法教えてくれる?」
静野「え?」
あおい「30日に行く予定が出来ちゃったんだよね」
静野「あ、そうなんですか!?それでしたら・・・」
あおいは静野の説明を聞き、移動手段を確保した。

風紀委員室・・・。あおいと楓が帰ってくる。
あおい「じゃ、見回りも終わったし、帰ろうか・・・」
フィール「待ちな、風紀委員長」
あおい「ん?何ですか?先生」
楓「せ、先生?こんな人おりましたっけ?」
あおい「篠原先生だよ・・・」
楓「あぁ!!」
あおい「何の用ですか?」
フィール「何の用とは随分だな。12月30日にビッグサイトだったか?」
あおい「な、何でそれを!?」
フィール「俺はこう見えても生徒会顧問だぞ?それくらい盗聴するのは容易い」
あおい「先生、盗聴は犯罪ですよ」
フィール「悪く思うなよ。お前さんと豹牙の関係は気になるんでな」
楓「豹牙!?」
フィール「ウチの女房があの建物の中で何かやらかすってんだろ?」
楓「そうなの!?」
あおい「・・・そうだよ・・・」
フィール「俺もお前さんについていくぜ」
あおい「な!?勝手に決めないで下さいよ!」
フィール「俺は自分の女房を止めたい、ただそれだけだ・・・」
あおい「先生・・・」
フィール「それと、この忍者のお嬢ちゃんも一緒にな」
あおい「な、何で楓ちゃんまで・・・。・・・!先生・・・貴方まさか・・・」
フィール「この子も知っていた方がいいだろう・・・」
あおい「・・・確かに・・・。最悪の場合、豹牙とやる事になる筈だし・・・」
楓「お、お兄ちゃんに会えるんですか!?」
あおい「推測だけどね・・・。ついてくるかは君の自由だよ」
楓「行きます!お兄ちゃんに会えるかもしれないなら!!」
フィール「決まりだな・・・」



こうして、あおい・楓・フィールの3人は12月30日、東京ビッグサイトに行く事を決意したのだった・・・。

続