12月30日午後2時、国際展示場ビッグサイト。西館1階。
葉月「ったく、交通マヒし過ぎやでまったく・・・」
豪醐「仕方ないだろう、この人盛りだ」
拓也「それにしても、人が多過ぎるべな?おら、こんなギョウサン人見るん初めでだべさ」
葉月「まるで、初詣を思い出すわ〜」
永吉「それにしても、本当にここに捕まった奴らがいるのか?」
葉月「あおい姉ちゃんの話では間違いない筈やで」
永吉「その河原は何処にいるんだよ!?」
豪醐「あおい義姉さんはあくまで囮だ。朝一で出て行ったから、このビッグサイトの何処かにいるだろう」
葉月「それよりも今は捕まった連中や・・・。それに、ゴリの事も・・・」
豪醐「はづ坊・・・、心配するな。俺達がゴリを絶対に戻してやる・・・」
拓也「そうだべさ、オラ達を信じてくれればええべよ」
葉月「豪兄ちゃん・・・、脂肪先輩・・・」
拓也「し、脂肪!?」
風紀42:真剣勝負!あおいVS豹牙
午後1時、国際展示場ビッグサイト。東ホール2階。
豹牙「フン、やはりこうなっていたか・・・」
あおい「くっ、やっぱり・・・あんただったんだね・・・」
フィール「お、おい、その左目一体何が・・・?」
あおい「気にしないで、痛みは大した事ないから・・・」
真之介「ぐっ、豹牙・・・」
豹牙「真之介、お前ここまでやられてしまうとはな・・・」
真之介「気を付けた方がいいぞ、この女・・・。半端な強さじゃねぇ・・・。どんな卑怯な手を駆使しても勝てねぇんだ」
豹牙「・・・」
真之介「お前でも勝てない可能性が高い・・・。そうだ、俺と手を組もうぜ!俺とお前で組めば勝てる!!」
豹牙「・・・・」
楓「き、汚いよ!!男なら1対1で正々堂々とやりなよ!!・・・って、あ・・・」
あおい「楓ちゃん?あたし、女なんだけどねぇ〜」
楓「あ、あおいさん!!こ、これは言葉のあやっていうかその・・・」
豹牙「フ、そこのくの一の言う通りだな・・・」
楓「ほえ?」
豹牙「俺はお前と組んでやり合う気はない」
真之介「な、何!?お前、自分で何言ってるか・・・」
豹牙「俺はお前の様な足手まといと組んだ方が充分手負いだ。・・・失せろ」
真之介「て、てめぇ!!言っていい事と悪い事が・・・」
豹牙「それともう1つ。お前は任務失敗者だ、それが何を意味するかはお前が一番よく知っている筈だな?」
真之介「ぐっ!!いいぜ、俺は前からお前が嫌いだったんだ。この手で返り討ちにしてやるぜぇ!!」
真之介は豹牙に向かってかかって行った。
キーン!
真之介「な!!」
豹牙は左手1本で、真之介の刀を弾き飛ばした。
真之介「お、俺の刀を素手で・・・」
豹牙「お前、あおいの言っていた言葉を忘れたのか?」
真之介「何!?」
豹牙「俺とお前では格が違うって事だ・・・」
真之介「ぐぐっ・・・」
豹牙「ふぅ、まさかこの俺が同僚を手に掛けねばならんとはな・・・」
真之介「う・・・ぅわぁぁぁああああああああああああっ!!!た、助けてくれぇぇええええええええっ!!!」
真之介は血相を抱えて逃げ出した。
豹牙「遅い・・・」
ザシュザシュザシュ!!
豹牙は一瞬で追いつき、真之介を一瞬で八つ裂きにした。
真之介「ぐぁっ・・・」
ドサ。
フィール「は、疾い・・・。何て野郎だ・・・」
楓「この技・・・、初めて見る技じゃない・・・。何処かで・・・」
わかば「ま、まさか、九条は・・・」
豹牙「こんなカス殺すまでもない・・・。安心しろ、生きてはいる」
あおい「情けを掛けたつもり?」
豹牙「フ・・・、俺は情けなど誰にも掛けないさ。余計な情は命取りになるからな・・・」
あおい「・・・そういう所、やっぱりあんたらしいよ」
豹牙「場所を移すぞ。こんな狭い所ではやりにくいだろう」
あおい「了承、いい場所を頼むよ」
4人は豹牙の後についていった。
同時刻、地下牢。
あすか「ちょ、ちょっと・・・。とんでもないのが出てきちゃったよ!?」
リョウ「おい、ハヤト。もしかして、今の奴が・・・」
ハヤト「焔豹牙その人だ」
ジン「こいつはヤバイな・・・。あの九条を一瞬で片付けるなんて・・・」
リョウ「ちっ、こんな時ブルーがいてくれたら・・・」
ジン「ああ、私達が動けない以上、残ったブルーだけが頼りだ・・・」
ハヤト「リョウ・・・、よく見ておくといいかもしれねぇ」
リョウ「え?」
ハヤト「イブの日に河原が俺に語った事が事実なら・・・」
リョウ「あおいが?」
ハヤト「河原あおいと焔豹牙は因縁の対決なのかもしれねぇ・・・」
リョウ「ど、どういう事だ!?」
ハヤト「俺にも詳しくは知らないが、河原と焔豹牙は何か深い関係があるらしい・・・」
リョウ「あおいとあの男がか・・・!?」
あすか「ちょ、ちょっと待って!あたしはあおいと付き合って長いけど、あんな奴会った事ないわよ!?」
ジン「それ以前に、ハヤトと信頼関係の深い先輩であるのに、あすか君とお前の出会いがこの間の夏というのもおかしくなる・・・」
ハヤト「そりゃ、そうだろうぜ。高校に入ってから、人付き合いが悪くなって、友達もいなかったからな・・・」
リョウ「だが、はっきりしてる事が2つある・・・」
あすか「2つ!?」
リョウ「1つは、それでもあいつが楓ちゃんの兄貴であるって事・・・」
あすか「あぁ!!そういえば・・・、苗字が同じ・・・。じゃぁ、まさかあいつが・・・!?」
ハヤト「楓の探していた兄の焔豹牙だ」
あすか「な、何てこった・・・」
リョウ「それともう1つ。あおいにとってあいつが特別な存在である証拠があるって事だ・・・」
あすか「え!?と、特別な証拠!?」
リョウ「あすか、お前はあおいと付き合って長いと思うから言うが、あおいの左目を見てみろ」
あすか「左目!?」
あすかはじっとテレビ画面のあおいの顔を見た。
あすか「あれ?何か黄色っぽくない?」
リョウ「イブの日にも同じ事があったんだ・・・。紅蓮が誘拐された時に・・・」
ハヤト「何!?」
リョウ「あおいの左目は何故かあいつに反応すると金色に輝くらしい・・・。それで、俺とあおいは紅蓮の誘拐に気付けたんだ」
ハヤト「数歩遅かったけどな」
ビッグサイト、東4〜6ホール外。
豹牙「流石に一般人達は逃げ出した様だな」
あおい「無理もないよ。あんな事あったんだから、巻き込まれる前に逃げないとって思うのが普通さ」
その時、あおいにフィールが語りかけてきた。
フィール「おい、どうする気だ?」
あおい「え?」
フィール「あいつ、あの真之介を一撃で倒したんだぜ。勝てる見込みはあるのか・・・?」
あおい「・・・さぁ。・・・・・・だと勝てないかな・・・」
フィール「お、おい・・・。ど、どうするんだ!?」
あおい「・・・まぁ、成り行き任せかなぁ〜・・・」
フィール「おいおい、そんないい加減な事でいいのか?俺も手を貸してやる。2対1なら・・・」
あおい「・・・」
あおいの目付きが真剣になった。
あおい「・・・先生、悪いけど・・・。そうもいかないですよ」
フィール「何!?」
あおい「あたしはアイツにケリを付けなくちゃいけないから・・・」
フィール「そうか・・・。だったら、存分にやってこい」
あおい「・・・サンキュー、先生」
豹牙「・・・いくぞ・・・」
あおい「・・・いくよ・・・」
2人は同時に向かって行った。
豹牙「フッ!!」
あおい「おっと、もらった!」
豹牙「甘い!!」
バキ!!ドカ!!
豹牙「くっ!!」
あおい「あ・・・う・・・・」
あおいの左ストレートが豹牙の顔面にヒットし、豹牙の膝蹴りがあおいの腹にヒットした。
楓「あ、相打ち・・・」
フィール「フッ、こいつは予想以上に見ものだな・・・」
楓「うん・・・。あの2人の実力がまさかこんな僅差だったなんて・・・」
豹牙「流石はあおいだ。あの瞬時に攻撃を喰らわされたのは初めてだ・・・」
あおい「あんたもね、豹牙。あそこで膝が来るなんて思わなかったよ。急所は外したけど、結構効いたかな」
豹牙「やはり、真剣勝負は僅差だからこそ面白い!!」
豹牙はあおいに向かっていった。
あおい「同感!差があり過ぎってのは正直つまらないからね!!」
あおいは豹牙の攻撃を避け反撃した。
豹牙「それに、俺のスピードについてこれた奴はお前くらいだ・・・・」
豹牙はあおいの蹴りを避け胸倉を掴んだ。
あおい「し、しまった!」
豹牙「焔忍法!!イズナ落とし!!」
ゴスっ!!
あおい「ぐっ!!」
楓「い、今の技は・・・何処かで・・・」
フィール「こいつは面白い。見ている方が燃えてくるぜ」
あおい「くぅ・・・まさか、あそこで投げが来るなんて・・・」
豹牙「甘い!!」
あおい「やばっ、避けきれ・・・」
豹牙が白虎刀であおいの胸部目掛けて攻撃してきた。
あおい「くっ!!」
キーン!!
豹牙「な、何!?」
あおい「・・・・」
あおいは刀をジャンパーごしの腕で防御して、何故か無傷だった。
豹牙「・・・なるほどな・・・」
あおい「!!な、何を納得している・・・!?(まさか、感づかれたか・・・)」
豹牙「あおい、そのジャンパー脱げ・・・」
あおい「きゃっ、何考えてるのよ!このスケベ!!」
豹牙「誰も全部脱げとは言っていないだろう・・・」
あおい「・・・(完全に感づかれてる・・・)」
豹牙「・・・そうか、だったら悪く思うな・・・」
あおい「え!?」
豹牙は一瞬であおいの目の前まで来た。
フィール「は、疾い!!」
ガスッ!
あおい「くっ!」
あおいはギリギリで豹牙の蹴りを防御したその瞬間。
豹牙「脇がガラ空きだ!」
ドスッ!
あおい「あうっ!!」
あおいの脇腹に豹牙の回し蹴りがクリーンヒットし、吹き飛ばした。
あおい「くっ!」
あおいは何とか受身を取りダメージを最小限に抑えたが、
あおい「え?うそ・・・!?」
端に追い詰められてしまっていた。
豹牙「その隙もらった!」
あおい「し、しまっ・・・」
豹牙は焦ったあおいの隙を突いて、胸倉を掴み、上空に放り投げた。
楓「あ、あおいさん!?」
豹牙「これで、終わりだ!!」
バキッ!!
あおい「うわっ!!」
あおいは豹牙の空中蹴りを喰らい外に出され・・・
あおい「げっ!!」
ドボーン!
そのまま東京湾に落ちた。
豹牙「・・・フッ、バカな奴だ・・・。欲を張らねばこういう目に遭わずに済んだものを・・・」
楓「で、でも・・・あおいさんは泳げるよね?先生」
フィール「た、多分大丈夫じゃねぇか?」
豹牙「まぁ、普通ならな・・・」
楓「ど、どういう事!?」
豹牙「あいつの着ていたあのジャンパーに、重い鉄板が仕込んであったのさ・・・」
楓「て、鉄板!?」
フィール「それでジャンパーごしに防御して無傷だったのか・・・」
楓「じゃ、じゃぁ・・・」
豹牙「残念だがな、あんな重い鉄板が仕込まれたジャンパーを水中で脱げる奴はそうそういない・・・」
楓「そんな・・・・」
フィール「だが、俺達だって付属じゃねぇ・・・。やれるだけはやってやる!!」
楓「先生!?」
フィール「蜂の巣にしてやるぜっ!!」
フィールはコートからライフルを持ち出し、
ズダダダダダダ・・・・
豹牙目掛けて撃ちだした。
フィール「うぉぉおおおおおっ!!」
豹牙「それが、どうした?」
フィール「何!?」
ビシッ!!
フィール「ぐおっ!!」
ドサッ!
フィールは豹牙の飛び蹴りを喰らいダウンした。
楓「せ、先生!?」
豹牙「歳を取ったな、フィール。もはや、俺の相手にならん・・・」
楓「こ、この・・・。よくも、ハヤさんもあおいさんも先生も!!」
豹牙「そこのくの一。怪我したくなかったら、とっとと帰れ」
楓「何!?」
豹牙「大人しく立ち去るなら、お前だけは見逃してやってもいいぞ」
楓「ふざけないで!!ウチは、みんなを傷つけたアンタなんか倒してやるんだから!!」
楓は豹牙に乱れ手裏剣をお見舞いした。
豹牙「それがお前の答えか・・・。ならば、止むを得ん・・・」
キーン!!
豹牙は白虎刀を取り出し、楓に斬りかかり、楓は腰の小刀で防御した。
豹牙「中々の動体視力だ。いい動きをする・・・」
楓「これでも、お兄ちゃんに鍛えてもらったんだから!!アンタみたいな悪党に負けられないんだよ!!」
豹牙「甘いっ!」
シャキーン!!
楓「くっ!」
楓の小刀が弾かれ、楓は丸腰になった。
楓「そ、そんな・・・」
豹牙「相手が悪かったな・・・。これで終わりだ・・・」
その時だった・・・。
???「させるかぁっ!!!」
バキッ!!
豹牙「ぐおっ!!」
急に謎の影が現れ、豹牙にジャンピングアッパーを喰らわせた。
???「・・・・」
楓「あ、貴女は!?」
ブルー「暗殺拳・四神流・三種神器・・・「鬼」・・・。ブルーとでも呼んでくれればいい・・・」
楓「ぶ、ブルー!?」
フィール「な、何!?ぶ・・・ブルーだと!?」
同時刻、会議塔内では・・・。
総帥「おぉ!!遂に出て来たな!!ブルーよ・・・」
B.さくら「あおいちゃんじゃなくて残念でしたね」
総帥「フフ、そんな事はどうでもいい。これで豹牙がこいつを倒して捕まえてくれば、我が野望は・・・」
同時刻、地下牢。
あすか「あれが・・・ブルー・・・」
ジン「私も素顔を見るのは初めてだが、確かにリョウ君の言っていた通りだな・・・」
リョウ「まぁ、アレで目付きが悪くなければあおいと同一だったんだけどなぁ・・・」
ハヤト「・・・・」
リョウ「どうした?」
ハヤト「・・・いや、何でもない・・・」
リョウ「ツレないな、相変わらず・・・」
ハヤト「(ありえない、先輩が楓に手を上げるなんて・・・。一体何があったって言うんだ・・・?)」
場所を戻して・・・。
ブルー「まぁ、そういう訳だから。2人は下がってくれるかな?あとはボクが1人で引き受けるよ」
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